2013/05/21

昼過ぎの退廃的ノスタルジア

適当に目的も決めずに知らないところへ行くのが好きだ。
平日の昼過ぎが一番いい。
平和な日常が広がり、誰にも見つからないあの感じ。

一人でいくのがポイントである。
二人以上でいってもまた楽しいかもしれないがそれは別のベクトルの楽しさだと思う。

一番いいのが団地。
寂れたあの感じが堪らない。
夕方辺りになるとどことも無く湧き出てくる小学生も最近は減ってしまった。
外に出て来ても皆、携帯ゲームを抱えているのが特徴的。

僕らも携帯ゲームを抱えて遊ぶ事はあったが、 外では外の遊びをしていた。
時代の進歩を感じる。

あと河川敷や通学路も堪らない。
いわゆるドラマ感が素晴らしいのだ。
キンパチ先生とかに代表される学園ドラマに出てきそうな風景。
近そうで遠いあの感じである。
こうやって文字で書き起こしてもニュアンスは全くといっていいほど伝わらないと思う。
あえていうならばエモ。

多分自分がこういうのが好きなのって小学校の頃の思い出があるとおもうんだよね。
小学校は毎日元気に通ってた子供だったけど三ヶ月に一回ぐらいわざと体調悪いフリをして早退してたんだよね。
別に学校が友達がいなくて嫌だったわけでもないし、病気がちでもないなかった。

三ヶ月に一回ぐらいならさぼってもバレないとどっかで自覚があったのだ。
一日ぐらいいいだろう、と。

当然元気なので演技をしながら「歩いて帰れます」とほざいてた笑
そのときの帰り道の開放感は良かった。
この世で1人感。
小学生だった僕からしたら、初めてやんわりとした監視下から抜け出した環境かもしれない。
いつもと違う町並みで集団下校とか時間を気にせず、自由なルートを楽しめる。
必然的にぶらぶら。
お金もないのでぶらぶらするしかないのだ。
適当に公園とか川に行ったりして既に学校が終わってた低学年とかと絡んでたなー。

確か中学高校になってもこんなこと定期的にやってたもん。
午後の授業がどうでもいいやつとかだったらふと早退しようと思い。
二限辺りから体調不良の布石を打つ。
そして昼休みに人知れず帰る。
僕は早退したのが公になるのが嫌だったので、バレないよう昼休みとか掃除の時間に帰っていた。
これは早退あるある笑

しかし大学生になるといつでも帰れるからありがたみないです。
やっぱり抑圧や束縛からの解放ってのが早退のテーマなんだよね。
しかも大学の目の前に住んでるからぶらぶらもあまりできない。
便利最適化とは悲しい事よ。