2013/06/02

子供だけが入れるアレ

野外のイベントや競馬場とかで現れるアレ。
巨大なキャラクターが気球みたいな感じで膨らまされてその体内に入るやつ。
正式な名称はエア遊具らしい。まんま笑
ちなみに業界用語では「ふわふわ」

参考画像

僕はアレに入った事が無い。
アレに入るには五百円ぐらい掛かる。
しかも三十分ぐらいしか居れないらしい。
中は壁や地面が柔らかく、ボールとか風船だらけでわちゃわちゃして遊べる夢の空間らしい。
入った事無いので分からないがチラっと隙間から見えたのが脳裏に焼き付いている。
あとサスケみたいなステージになってるやつもあった。

我が家は貧乏というわけではないがお金にきっちりしているところがあって、
そういう無駄金使うようなところでは余り遊ばせてもらえない幼少時代を過ごしていた。
厳粛な家庭という訳ではないがムダな浪費をしないようにきっちりしていたのだ。
唯一よかったのが散髪にいった帰りにデパートのメダルコーナーに連れて行ってもらえて、
そこで買い物の間メダルゲームをすることだった。
しかしそれはあくまでいつものイベントの一環であり、関係ないときにデパートにいったときはゲーセンによらせてもらえなかった。

なにか前もってイベントがあるときはやらせてもらえたけど、
突発的にアレ欲しい!とかアレやりたい!は通用しない家庭だったのだ。

まあ、今となってはわがまま野郎にならずに済んだのでいいのだが当時は結構悲しかった。
イベント会場にあるアレ。
どうしても入りたかった。
中はどうなっているのか今でも気になっている。
他の子供達が僕を尻目に侵入していくのがとても羨ましかった。
ちょっとブルジョアっぽい奴らだし笑

そしてアレは年齢に上限があって小学校高学年になると立ち入り禁止になる。
僕はあることに気づいてしまった。

もう二度とあの中に入って遊ぶ事ができない。

その事実。
めちゃくちゃショックじゃないですか?
お菓子とかゲームだったら大人買いが可能ですが、アレは大人買いできない。
もしアレを自分でやろうと思ってもそこそこのお金が掛かるでしょう。

今でもアレに入って遊んでみたい。
そういうバイトにかかわったり、保護者としてアレに入る事は可能ですが、
もうオフィシャルに正面突破することはできないんです!
仮にそうやって入れても全力で遊ぶ事は出来ないんです!
凄い悲しいことです。

だからいつかアレに入った事無い悲しい少年時代を過ごした大人限定にアレを解放したい!
童心に帰って遊ぶのだ。
他の子供は親にねだれば遊べたのに、自分だけねだっても遊べなかった悲しい思い出がある君たちのために。
周囲の目を気にせず大人だけではしゃぎ回る。
最高の空間ですよね。
どっかのフェスの会場とかに設置されないかしら?

今はライブハウスという音楽とともに暴れ回れる素敵空間がある。
コレは大人だけの遊び場といったところだ。
その他にも踊り回れるクラブなんてものもある。
探せばアホみたいになって楽しめる場所なんていくらでもあるんです。

しかしそこには音楽やアルコールといったはしゃげる要因が存在する。
それに比べてイベント会場のアレはどうだろうか? 

音楽もアルコールも何もないのだ!

そこに広がる非日常空間が用意されるだけ。
あとは自分の思うがままにはしゃぐだけ!
なんて洗練された空間だろうか。

だからフェスの会場に設置してみたいね。
音楽のイベントに来てるのにバンドなんか見ずにアレで遊ぶ。
これこそホントのパンクですよ!笑

悲しい思い出でした。