そこだけ異次元が広がり、お手軽発展途上国体験が可能となる。
まさにスラム街というのを体感できるのだ。
まず駅から雰囲気が違う。
最寄りの動物園前駅というネーミングも別の意味で深読みしてしまう笑
また大阪の駅は基本的に汚いのだが、それに加えてココだけ老朽化みたいのが異常なのだ。
ココから始まる大冒険の序章としてワクワク感が止まらなくなる。
また、利用客も皆何故か小汚い笑
これは偏見かもしれない。
そして駅の階段をのぼり、いざ大阪のデトロイトロックシティに上陸。
全体的な小汚さに味がある。
でっかい広告看板があるのだが、
そこには我々の知らない謎の演歌歌手が大スターと言わんばかりに猛プッシュされている。
ピンポイントな「需要」の存在にテンションが上がる事間違いなし。
しばらく大通りを歩く。
異常なチャリ駐輪の多さに焦る。
おそらくおっちゃん達のメインヴィークルなのであろう。
リヤカーもチラチラと見られ、テンション上がる。
通りには薄汚い飲み屋やでっかいアパートが目立つ。
しかしまだ大通りなので比較的交通量も多く、普通の人の姿も多々見られる。
アパートには必ず「福祉の方、歓迎!」という文字がある。
おそらく生活保護者が利用するのだろう。
「福祉の方」っていうセンスが何か好きです。
そしてしばらく歩くと黄色くド派手なパチンコ屋の様な店が見えて来た。
「スーパー玉出」
そのネーミングや外観からどう考えてもパチンコ屋にしか思えないのだが、
実は大阪では有名な激安スーパーマーケット。
まじで安いものは安い。結構おすすめである。
ここのスーパー玉出は外から見える窓側にワンカップ大関が山積みされており、
おっちゃんたちのアルコール欲に見事に答えているのが笑える。
マーケティング戦略完璧。
そこから一本小さい道にそれると小さなアーケード街が存在する。
見渡す限りのおっちゃん。
昼間っから飲みまくってたり寝てたりする者が多数見受けられる。
最初は衝撃を受けるが、そのうち慣れてくるのが怖い。
あと路上で変なものも沢山売っている。
食堂やホルモン焼き屋が多数連ねるのだが、価格破壊が凄まじい!
千円もあれば飲んで食べて腹一杯になれてしまう東南アジアのような物価。
RPGの終盤の所持金大量保持主人公の様な気分になれます。
わさわさいるおっちゃんを尻目に裏通りを練り歩く。
簡易宿泊所。いわゆる「ドヤ」が目立つ。
人1人寝れるスペースしかない小さな部屋なのだが、
とても安いので貧乏旅行者におすすめしたい。
しかし、衛生面などにこだわりがある人はムリだろう。
安くて横になれればどこでもいいという方のみ推薦する。
そしてしばらく歩くと目の前には要塞が!
西成警察署のお出ましである。
どうやら暴動の危機がたびたびあるため、
日本で唯一の要塞型警察署の形態をとっているらしい。
なかなかテンション上がる物件です。
またこの地は貧困者向けの宗教や政治、支援活動が盛んで、
街の至る所で謎のNPO団体や政治団体の方々がチラシを配っている。
練り歩く際には是非受け取って読み、暇つぶしにでもするといいだろう。
また、キリスト系の謎宗教の協会も存在する。
やはり最後は神頼みしか無いのかも。
そして自販機の価格破壊っぷりも異常。
デフォで50円〜70円という謎っぷり。
メーカー不明自販機にコカコーラが激安であるなど仕入れ先が不可思議すぎる。
非常に品質面に懐疑的だったので購入は控えてしまった。
そんな感じで衝撃を受けながら歩いていると、目の前に長蛇の列が!
どうやら職業安定所らしく、そこで仕事を貰う列なのだろう。
しかもその列に並ぶのは皆、小汚いおっちゃんばかり。
いろんなおっちゃんが見れて楽しいです笑
また小学校もこの地区のど真ん中に存在しており、厳重なバリゲートが敷かれている。
ここで育った子供達はなかなかタフガイが多そうな気がする。
その他にも三角公園というおっちゃん達の憩いの場も存在。
ここでは集会活動やヒップホップのライブイベントなども開催されており、
まさにあいりんカルチャー発信の場である。
また炊き出しもココで大抵行われているので腹が減ったらココにいけば何とかなる笑
あと賭博も行われているとかナントカ。
まあ、こんな感じで紹介しましたけどまだ全然伝えきれてません。
一度は自分の目で見て、練り歩く価値はマジであります。
アンダーグラウンド地区を目に焼き付けるのもいいし、
日本の貧困の実態とか行政のありかたなどを再認識するのもよし。
おっちゃんたちを観察しにいったり、グルメを味わうのもいいです。
とりあえずカオスでハチャメチャな摩訶不思議体験が出来ます。
飛田新地のレビューもアルヨ→こっち