2018/10/08

スーパー銭湯しか休みに行ける場所はこの世にない

スーパー銭湯は素晴らしい。
2000円以下程度払えば風呂にも入れて、酒も飲めて、ぐっすりと横にもなれる。
ダラダラと風呂上がりに携帯構うのもいいし漫画とか雑誌を読みふけるのもいい。

外出先でこんなに家のようなリラックス状態を追求できる場所はここぐらいじゃないだろうか。
外に出ると人は歩くか座るか待機するぐらいしか選択肢がない。
ちょっと時間ができて暇を潰したい時などはカフェに入るという選択肢もあるが、あれは完全休憩ではなく、一時的な小休止に過ぎず逆にストレスになってしまう。

カフェで時間を潰すほど無益な行為はない。
結局立ってるのが辛いから金を払い座りに行き、約束の時間まで「無」を体感する。
もちろん、その間に読書や学習など余暇活動に充てることもできるが、結局根源的には「時が過ぎるのを待つ」というのを誤魔化す行為でしかないのだ。

僕なんかはそういった時間は必ずお風呂で過ごすことにしている。
お風呂の効果は絶大だ。
あっという間に時間が過ぎるし、気分や脳もシャキッとして新たな気持ちになれる。

そしてサウナなんかあると最高だ。
サウナは完全に合法ドラッグだと思う。
まずサウナに我慢の限界まで入って、水風呂に飛び込む。
最初はひやっとするが次第にじっとしていると身体内部からの熱を感じてきて、自分の体温を実感できる。
そうなったら一旦水風呂から脱出し、すぐさまサウナに突入。
1回目のサウナとは違い、心地よい暑さに包まれる。
そしてまた汗が出てくるまでサウナで粘り、水風呂突入というループをしばらく繰り返すうちに凄まじいトランス状態がやってくる。

トランス状態で水風呂に浸かった後は近くのベンチに腰掛けて全身を弛緩させる。
上を向いたりするとしっかり頭がクラクラしてきて、目が回る寸前までいくのだが、その状態をキープし続けると全身の血流を実感でき不思議な多幸感に包まれていく。

一種の瞑想状態に近いかもしれない。
急激な温度変化を繰り替えすことにより人間は「何も考えない」という状態に手軽に陥ることができるのだ。
 多分、結構肉体的にはギリギリの状態に持って行っていると思うので健康的には全く良くないと思う、しかし、サウナとはそういった中での精神の健康を活発化させることが最終目的なのである。

そして風呂上がりの脱衣所の開放感。
なぜあんなにも風呂屋の脱衣所というのは心地よいのか。
サウナがない風呂であってもあの開放感は必ず味わえるし、自宅では絶対に再現できないフリーダムな心地よさがある。

そして懐に余裕の後はマッサージとか行っちゃったりする。
風呂上がり後のマッサージの効果はすごい。
人に体を抑えてもらうだけでこんだけの気持ち良さを得れてしまうんだから。
しかも、どんなに眠くなくても必ず意識が朦朧としてしまい寝てしまうのだ。

しかし、マッサージの残念な点は終了後に必ず起こされてしまうとこである。
あのまま、しばらく眠りにつけたらほんと完璧なアトラクションなんだけど、そんなことはどっかの金持ちの自宅でしか実現できないだろう。

そして風呂上がりのカラカラの水分の状態でそのままビールを飲み干す。
「喉が開く」という現象をこの上なく実感できる。
ビールが苦手な人なんかはこの肉体状態に持って行ってからビールに是非トライしてほしいものである。
とにかくビールが一瞬で体内に入ってしまうのだ。
750mlという水分量としても普通に一気飲みするのは非常に辛いがこの時のビールだけは別格である。

もう一個おすすめしたいのが空腹状態でビールに挑むことである。
まあ空きっ腹は酔いが回りやすいというのもあり、弱い輩にはあまりおすすめしないのだが、ビールに含まれる麦の旨味なんかを本当に実感できる。
感覚が研ぎ澄まされ肉体がビールを「栄養素」として捉えるため、単なるアルコール飲料ではなく「食品」と認識するのだ。
これはかなり感動する体験なのでお試ししてほしい。

程よい酩酊感がやってきたら今度はタバコを吸いに喫煙所へ。
風呂上がりのタバコほど台無しなものもなく勿体無いような気がするけど、タバコの旨さも別格である。
ヤニクラとは違う心地よいクラクラ感を体感することができ、立っていられないような状態になる。
おそらくサウナ風呂マッサージにより全身の血流が一気に流れ、そこにアルコールとニコチンという有害物質を流し込むことにより、身体が一種の拒絶反応を起こしているのだろう。
もう気持ち悪くなる紙一重のレベルの気持ち良さだが、なかなか癖になる。

フラフラになったらお昼寝ルームに行こう。
何も気にすることなく圧倒的な睡眠が取れるだろう。
風呂上がりの昼寝ほど心地よいものはない。
あの起きた瞬間の休まった感覚はやはりスーパー銭湯でしか味わうことができない。
全身ボーッとしていて脳が回らない状態というか、子供の頃の寝起きの感覚を思い出す。
人間は心地よさを求めるためにいろんな手を用いて退化しようとしているのかもしれない。

その後はダラダラするなりさっと切り替えるなりなんでもいいのだが、スーパー銭湯の中にはそのまま宿泊できるという24時間営業的な場所も存在する。
もうどうにでもなれって感じる時はそのまま一泊してしまうと最高だろう。
飯だって風呂だって完璧なものが準備されているし、この空間には癒しを求めた善人しか存在しないのである。

こんなにも他人が交わる空間で他人を意識せず過ごせるは素晴らしい。
特に女性なんかがすっぴんでウロウロしてしまうと、普段は見せない姿にテンションが上がってしまう。
人間の素の姿が観れる場所ってのはスーパー銭湯か家ぐらいしかありえないのだ。
普段せかせかと働いていそうな人々もカッコつけて物思いに耽るわけでもなく、完全に油断のダラダラが見ることができる。
人類の理想的な空間がここには広がっている。

一泊するとなかなか不思議なテンションになる。
やることなんて特にないけど、それでもこの空間が延長できるというワクワク感でいっぱいになるのだ。
泊まる気ないのにスーパー銭湯きちゃって、ノリで止まっちゃった時なんか制限されたコンテンツが解放されたようで気分が高まる。

そして安定の睡眠を果たして夜は明けていく。
きっと心地よい睡眠を達成することができるだろう。
起きたらもう一回お風呂とサウナに行ってみてほしい。
特に朝サウナは非常にオススメである。
寝起きのうとうとの状態で監禁されると不思議なフワフワとした意識と無意識の奪い合いみたいのが発生して、この世とあの世の境目みたいな状態になる。
汗かいてきて辛いから出たいんだけど、眠たいし動くの怠いからじっとしていたいみたいな。

そしてもう一度水風呂に突入することにより、朝特有のモシャモシャ感が全て腫れてしまうのだ。
そのまま仕事に行ってもいいし、ゴロゴロしてもいい。
朝にサウナというのは一日中爽快感が続き気分良く日常を送ることができる。
風呂というのはやはり朝入るべきである。
僕なんかは外出時は必ずシャワー等でひとッ風呂浴びてから世の中に繰り出していくのだが、その爽快感の持続性はクセになる。
それがサウナを使って味わえるんだからこんな至福なことはない。

とにかく将来の夢は「スーパー銭湯みたいな家を建てること」に尽きる。
あれが家にあったらどんだけ楽しいことだろうか。
正しい金の使いどころってこれだと思う。
もしかしたら既存のスーパー銭湯たちもそういう金持ちたちの思いが発端かもしれない。
利益を上げるために一般市民に解放しているだけで、本来の建立の目的は金持ちの個人的な欲求に基づくものかもしれない。

早くあの場所に行きたい。