ラベル 生存報告 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 生存報告 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2015/07/27

FNS27時間テレビ2015 個人的面白かったとこメモ

番組全体や企画自体の感想は大体みんな同じ感じだと思うので敢えて言及しません。
その中でも個人的に笑えたとこを大まかにメモります。

①ドキッ!めちゃイケ vs SMAP 本気だらけの水泳大会
よゐこ濱口の敦に対する「めちゃイケで一番おもんない奴!」の無慈悲なガヤ

②明石家さんまのダイヤモンドエイジ本気の体力測定
具志堅用高暴走&しつこいスプレーシーン
モト冬樹がバランスボール乗れない
審判員のズル暴露

③すぽると!
中継に邪魔されてコーナー進行できない加藤浩次

④さんま・中居の今夜も眠れない
全編通して安定のさんま
ミラクル展開の15才
たけし後頭部強打

⑤お台場のカイダン 本当にあったフジ縛霊の怖い話
近藤Dvsはねる軍団
攻めて笑いをもぎ取った千鳥・大吾
エグザイル居酒屋千鳥・ノブ
自分の時間をきっちりこなした小藪 
シュークリームオチのしずる池田
果敢に攻めるウーマン村本(それに若干イラっとするやべっち&板倉)

⑤早朝のフジ本気ロックフェスティバル 
安定のTOKAKUKA・ロバート秋山
宮迫ドロップキックに動じないゆうたろう
浪漫飛行の野性爆弾・川島

⑥ホンキーダンス選手権
該当者なし

⑦めざましテレビ
めちゃユルの風呂コント

⑧とんねるずの女気じゃんけん
清原復活、極楽復活、自身の解散を速攻で弄ったとんねるず
「ゲロ吐きそう」発言&マジギレの本田アナ
帰るリカコ

⑨TED×27hTV
ロンブー淳のマ○コ漫談
亮くんの「テレビはピンチじゃないよ?」発言&小魚釣り
ホリケンのアドリブコントwithフジモン
劇団ひとりのおっぱいが見たいコント

⑩FNSドリームカバー選手権
千の風になってさん&森山直太朗&toshl
動画を撮る武田真治
競馬中継中に寝る鈴木紗理奈

⑪中居・矢部の本気スポーツ!
前園・釜本
ジャルジャル後藤の「他局で亀梨くんがやってますよ」発言

⑫サザエさん
東芝

⑬テレビのピンチをチャンスに変えるライブ
ケント・モリのキレキレダンス
テツトモ&江頭パート
パンツ全開の岡村

ここはめちゃイケ総集編って感じでワクワクしました。

⑭めちゃイケサイドストーリー
ミニコント加藤

⑮グランドフィナーレ
清水ミチコワンマンショー

まあ、他にもマイナス方面で色々言いたいことはあるんですが(というかほぼそれ笑)、個人的に笑ったのはこんぐらいですかね。
とにかく瞬間最大風速はおっぱいコントの劇団ひとり、全編通して活躍したMVPには加藤浩次で文句ないでしょう。
本気出してこれなら、もうしょうがないって感想です。

一応、「さんま中居」以外は基本新企画(一部めちゃユルからの派生)なので、その点は攻めてるというか本気を感じ取りたいのですが、
「実は新企画ばっかだよ!攻めてるでしょ!」ってスタンスならもうアウトです。

2015/07/09

ワンピースをほとんど知らない人が「ワンピース」の正体を予想するコラム

所謂ワンピース世代直撃の僕ですが、ワンピースはなぜか食わず嫌いしており、ワンピースを通らなかった少年時代を過ごしていました。
大人になった今更、数十巻近くを読み始める気力もなく、ドラゴンボールやハリーポッター、ロードオブザリングと一緒に「死ぬまで読まないリスト」に入ることでしょう。

まあワンピース世代ですのでテレビ・友人・ネットやウィキペディアなどで得られる最低限の情報は得ています。
ルフィ一味が海賊王、はたまた伝説の海賊、ゴールド・ロジャーが残した「ワンピース」という財宝を目指し、日夜奮闘する、といった最低限度の知識ですが。
また、実際友人宅にあったワンピースにチャレンジしたこともあり、不覚にもウソップ海賊団解散のシーンでウルッときてしまったため、そんな自分にムカつき、読むのを辞めたという少年期の「尖り」エピソードすら存在します。

まあ、性格があまのじゃくなので、読んだら絶対面白いということは理解できているのですが、今更感のせいでなかなか食指が伸びないというのが原因です。

ネットでワンピースの正体について結構議論が交わされるのを見るのは好きで、よく見たりするのですが、自分でも知識ないなりに考察するのが楽しくて、筆を走らせている次第です。

まず、ワンピースとは 「海賊王ゴール・D・ロジャーが遺したとされる、富と名声と力の『ひとつなぎの大秘宝』。『偉大なる航路』の終点・ラフテルにある可能性が高く、海賊なら間 違いなく、その宝を目指し、『偉大なる航路』に集まると言われている。白ひげはその正体を知っており、もしこれが見つかれば世界はひっくり返ると述べてい る。一部ではただの伝説とされていたが、実在することを白ひげが死に際に世界に公表した」


とウィキペディアには書かれています。
ネットの予想では、「財宝という名前の通り、物質的にお宝が眠っている説」や、ひねくれ者がまず考えそうな「 これまでの冒険が財宝だったんだよ!ドン!説」が蔓延っていますね。
とにかく、ここまでワンピースの物語のウリとして引っ張るってことは、何か作者的にも考えがあるのでしょう。
こっから僕も色々と予想を立ててみることにします。(マジでワンピースの詳細ストーリー知らないんで突っ込みどころ満載だろうと思いますが、そこはご愛嬌。ワンピみたいな話作るなら俺ならこうする!的妄言として、読み流してください)

①パソコンなどのその時代には存在しない機器
まあ、ファンタジーだと思ったら実はSFでしたーという古典的なオチですね。
未来人が紛れていて、そのテクノロジーを伝えたとか、遥か昔に滅んだ古代文明が現代文明以上のテクノロジーを持っていたとかですね。
そんで、ワンピースの海賊時代は我々の文明が滅んだ後の未来のお話で、彼らは未来人だったんだ!ドン!とかありえそうです。
ゴールドロジャーさんも未来人or古代先史文明とコンタクトがとれた選ばれし人間で、それさえ持っていれば、世界がひっくり返るという条件にも合致する気がします。
パソコンに限らず、核兵器であったり、エスパー的武器だったりと、時代のオーバーテクノロジーであったらなんでもいいんです。

②人物
ワンピースさん(便宜上)がそこにはいるという説ですね。
ワンピースさんは何か特別な能力を持っていたり、とにかく出会うと凄いことが起こるのでしょう。
ゴールドロジャーさんが残したとウィキにはあるので、ゴールドロジャーさんの子孫だったりするかもしれません。
「ハイパー凄い大海賊の俺の子供なんだから、『ひとつなぎの大秘宝』と言っても過言じゃない!ドン!」オチすらも考えられます。
はたまた、未来人や古代人、さらには宇宙人の可能性すらあります。
SF的可能性を追い求めるとなんでもありなのできりがありません。

③言語・知識・宗教
世界をひとつなぎという点だけに着目すると、言語であったり、宗教などの「価値観を統一するもの」がワンピースである可能性もあります。
実際ワンピースは皆んな日本語で会話し、世界政府という言葉すらもあるので、言語的には全世界統一されている可能性が高いのですが、何か新しい価値観としての言語の可能性もあります。
それこそ、オーバーテクノロジーを持った古代人や未来人、宇宙人とのコンタクトに必要とする言語である可能性もあるので、いい線ついてるんじゃないんでしょうか。

知識というのは曖昧ですが、宗教に内包されるような感じで、みんな同じような価値観持とうぜ!的なノウハウが記されていると予想します。
世界をひとつなぎとは額面通り受け取れば、みんな同じ神様信仰してハッピーになろうぜ!的ニュアンスであり、ワンピースとは世界宗教を作り出すカルトな物語であったんですね。
んで、この物語自体が、聖典としてのちの時代に読み継がれるとすれば完璧でしょう。
天下のジャンプでそんな嫌なオチにしないと思いますが。

④たどり着いた肉体に得られる能力
前述した通りワンピースの詳細はほとんど把握していないのですが、ゴムゴムの実とかの能力バトルということはなんとなく把握しております。
ワンピースにたどり着くことができる身体能力というのは、もうそれは、一般人には成し遂げれない強靭なものでしょう。
その肉体or肉体に宿る能力こそが「ワンピース」とする予想です。
「経験こそがワンピースだった」というものにやや似ている感じはありますが、その肉体に宿った「血」を啜ると、驚異的な能力者として覚醒するなどといった、ややオカルトチックなオチもあり得るでしょう。
あと、「ワンピースの実」というものがあり、それを食べると世界がヒックリ変えるような凄い力が宿るという予想もありますが、これは小学生レベルの発想ですかね。

はい。
ざっとこんなもんでしょう。
無知ゆえの矛盾点はたくさんあると思いますが、人が物語を作るときに「最終的なお宝」とするものって、だいたいこんぐらいのパターンが考えられますよっていう考察みたいなもんです。
それもガッカリさせるかは置いといて、読者をいかに裏切れるかというものを挙げるとここら辺が妥当なんじゃないかなあと思います。

まあ、財宝などの物質的価値を持ち、かつ世界を豹変させるような能力的価値を持つものが一番いいんじゃないかとも思いますね。
そこはストーリー中に伏線を張ることで、効果的に演出できると思います。
取り敢えず、全く読まないなりにもワンピース最終回が楽しみな人はいるんですという報告でした。

2015/06/08

圧力鍋で家二郎

急激に二郎を作りたくなったので家で作ってみました。
ネットで色々と家二郎情報をググっていくと、圧力鍋を使うとすごいすぐできるという情報を手に入れたので、今回はそれでチャレンジ。

材料(5人前)
・ゲンコツ 1kg
・背脂 500g
・大勝軒のつけ麺 2袋(スーパーで売ってるやつ。一袋三玉)
・豚ブロック肉 800g(豚でカタマリならなんでもいい)
・濃口醤油 300ml
・みりん 100ml(みりん風の方がネイティブ二郎感出るそうです)
・料理酒 50ml
・ニンニク
・味の素(これ必須!)
・モヤシ 一袋
・キャベツ 半個(野菜は少なめなので、マシマシしたい人はもう少しあってもいいかも)

家二郎で重要なのがゲンコツと背脂。
これを我々一般人が入手するのはかなり難しい。
専門店に行けば普通に売ってたり、交渉で打ってもらえるそうですが、今回はネットで購入。
ズボネ げんこつ 1kg
豚背脂 500gラード 業務用   
 ↑こちらのお店で購入しました。
送料も含めたり、現地価格と比べるとかなり割高な印象はありますが、今回は気にしない。
とにかくここの店がいいのは、ゲンコツが最初から半分にカットされてるんですよね。
ゲンコツは骨の内部にある髄液こそが上質なスープの素となると言われているので、ゲンコツ買ったらどうしても、下処理後にハンマーでぶっ叩くという手間が生じます。
しかし、最初から半分に切られた状態でくるので、その手間が省けます。
ゲンコツも背脂も冷凍パックで送られてくるので、保存もきき、大量購入すれば送料も無料っぽいので、そうすればコスパはいいかもしれません。

下処理
まずゲンコツの下処理を行わなければなりません。
これを怠ると食べるに値しないクッサイ豚骨スープが出来上がってしまいます。
まず、冷凍されているので解凍も兼ねて、水に浸しておきましょう。
そうすれば、骨についた血がどくどくとでてきます。

それが終わったら、鍋に水を張り、ゲンコツをブッコム。
沸騰してくると、血のアクのようなグロい泡がめちゃくちゃ出てくるのでそれを掬っていきましょう。
20~30分ぐらいそれを続けると何も出てこなくなるので、鍋ごと流しにドバーっと捨てます。
ここでのスープは使いません。

そしたら、骨の周りについた余分な肉や血の塊をそぎ落としていきましょう。
なかなか手ごわいので、ナイフで切り取ったりしてから、たわしでゴシゴシと。
「犬が齧ってそうな綺麗な骨」に見えてきたら下処理完了です。

あと、背脂が凍っていたら、この間に湯煎しておいて解凍しときましょう。
そして、二郎にとってもう一つ大切な要素である、豚の準備も行います。
ブロック肉を適当にタコ糸かネットで縛り上げて下さい。これをしとかないと、肉がボロボロになります。

煮込む
こっからやっと本番で、いよいよ秘密兵器・圧力鍋の投入です。
僕の持っているやつは5Lなんですが、もっとでかくてもいいかもしれません。
ただ、五人分程度だと十分だと思います。

圧力鍋に下処理したゲンコツ1kg、背脂500g、豚ブロックを投入。
そのあと、水を指定ラインまで注ぎ、ヒタヒタにします。
お好みで臭い消しのニンニクやショウガ、玉ねぎ、ネギなどを投入してもいいかもしれません。
今回はニンニク、玉ねぎ、ショウガを投入しました。
しかし、ショウガの量が多かったらしく、少しジンジャーの香りが漂うこととなったので、入れすぎには注意。
ニンニクは消滅し、玉ねぎはとろとろに仕上がりました。

それらを入れたら、圧力鍋を点火。
圧力30分、放置30分がちょうどいいらしいです。
ちなみにこれはまだ一回目の煮込みです。
数回に分けて煮込むのは、一旦、豚を取り出す必要があるからなのです。

カエシ・豚作り
その間にカエシを作っておきましょう。
小鍋に濃口醤油300mlにみりん100ml、料理酒50ml、切ったニンニク、若干の味の素を加え、弱火で沸騰しない程度に煮立たせていきます。
まあ、この時点で味見してみても「死ぬほど濃ゆい醤油」という印象しかわかないので、心配する必要はないです。

 減圧完了したら、豚だけ取り出し、ボウルに移したカエシに漬け込みます。
大きいので、片面15分づつ、計30分程度漬け込むとなかなかいい味がつきます。
それが終われば、好みの大きさにスライスしましょう。
(写真をほとんど撮ってないので、以下も文章中心の解説となります)

さらに煮込む 
 
とりあえず圧力をかけずに煮込み続けていきましょう。
背脂がプルプルな状態で浮かんでいるので、とりあえずおたまでガシガシと潰していきます。
アブラ感があんまり好きじゃない人はここで一旦、背脂だけ移して、完成時にトッピング的に使ってもいいかもしれません。

沸騰させ続けていくと水の量がだんだんと減っていくので、追加しましょう。
そんなに薄まるとかは心配しなくてもいいです。
水を追加させながら乳化を促し、煮込むこと、二時間で一旦終了。
実は食べる前日の夜から作業スタートさせているので、二日がかりで計画してます。
(正直、煮詰めていくより、あと一時間加圧して、一時間放置でもいいかもしれません)

最後の煮込み
二日目の朝から煮込み再開。
ドロドロ感を出したかったので、加圧させることなく煮詰めていくことに。
もちろん水も入れません。
この辺はお好みなので、スープの量とかの兼ね合いで変化させましょう。
僕の場合は煮詰め過ぎて、高濃度ですが、若干スープの量が足りなくなりました笑
ここでは一時間程度、煮込みます。

煮込み時間をまとめると、圧力初回1時間(加圧30分、放置30分)+そのあと煮込み二時間+翌朝煮込み一時間の計4時間程度ですかね。
ただし、二回目以降の煮込みも圧力利用すれば、トータル2時間程度に短縮できるでしょう。

仕上げ
スープが完成したら、キャベツとモヤシを茹でましょう。
沸騰したお湯にそれらをぶっこみ、いい感じになったら引き上げて湯切り。
ここらへんはアバウトで大丈夫です。

そのあとは、ラーメンの器をあっためましょう。
器をあっためるかあっためないかでかなり美味しさが変わってきます。
素人ラーメンの盲点はここなのです。

それと同時に麺を茹でる。
大勝軒のつけ麺の生麺が一番二郎麺に近いといわれています。
スーパーで簡単に手に入るので、おすすめです。
自作するのもいいけど、やっぱ手軽さを追求するのも家二郎の醍醐味であります。

あったかくなった器にカエシをおたま三分の二ぐらい注ぎ、それと同時に味の素大量投入。
カエシとスープの割合はよくわからないので、とりあえず少なめに注ぎました。
もし足りなかったら、あとから追加すればいいんです。

そして、スープをカエシに割ります。
この時、背脂が大量なのが嫌な人は、 ザルで漉しましょう。
いわゆる背脂チャッチャってやつです。
ザルに残った背脂はあとからアブラ増し用に使ってもいいでしょう。

そしたら、麺をブッコミ、それから、ヤサイ、ニンニク、アブラ、豚、カエシをお好みでトッピング。
我が家はネギ中毒者しか存在しないため、ネギトッピングは欠かせません。
これで完成です。
前述したように、スープを煮詰め過ぎたため、若干少なめとなっていますが、味はその分、濃厚!(写真撮り忘れて結構食べてから撮ったのでさらに少なめです)
野菜が少ないですが、僕はこれぐらいで十分なんです。
ラーメン屋は謎の緊張感のせいで野菜増しでも、なぜか食いきれてしまいますが、気の緩む家ならこのぐらいの量で晩御飯までお腹いっぱいになります。
まさにラーメン屋マジック。

味としては、本家二郎の亜流といった感じで、少し攻撃性にかけるマイルドなものとなりました。
おそらく、醤油の違いがあると思いますが、それでも十分な再現性であると言えましょう。
というか、家でこのクオリティ出せるのに感動します。
それと同時に、ラーメン屋は毎日こんな仕込みをしてるんだなーとしみじみすること間違いなしです。

圧力鍋を使えば、最短2時間程度で二郎が作れちゃいます。
かき混ぜたり火の番をすることなく、ほとんど待ち時間なので、家で暇してる休日なんかおすすめですね。

 
イアンマッケイに二郎出したらぶん殴られるでしょう

2015/05/27

職業勇者概要。

現在、http://ncode.syosetu.com/n5279cr/にて、「職業勇者概要。」という架空の新書っぽいものを書いています。

RPGとかに存在する勇者が職業制度として確立されて100年が経過し、その制度の現状を雑学交えながら「ヒノキスギ・カフン大学名誉教授のコムギ・ダイスキーノ・アレルギノフ」さんが執筆するという作りになっています。
自分自身設定厨なところがあり、物語を作るうえで一番楽しいのはストーリーよりも設定を固めるところであります。それゆえに設定作りに凝りすぎてしまい、全く筆が進まないという魔のループに陥ることが多いのです。

なので、逆に開きなおって、設定資料集的に物語排除でつらつらと設定のみを書き続けるということをやってみました。
この形式だとマジで筆が進むので、人生初の完結まで執筆が可能になるかもしれないと現状では期待を寄せています。

攻略本や設定資料集を読み込むのが好きな人は結構楽しめると思うので、興味があれば是非読んでみてください。また、上の図にあるようにこの本は岩波新書ならぬ岩海苔新書から出版されたということで、表紙までつくってしまいました。
内容作らずに外側ばっかつくるところが設定厨の鑑といったところです。
岩波リスペクトで表紙のランプの絵がヤカンになっていたり、表紙の色使いは全く同じとなっております。

2015/05/07

没・家族ネタ

アルコ&ピースのオールナイトニッポンに「家族」というサイコなコーナーがあります。
おそらく現在継続中の深夜ラジオで一番レベルの高いコーナーだと感じています。
ノールールかつ長文OKというアメリカの試験のような自由度を誇り、各個人の脳内の「面白い」や「思考の断片」がバシバシ感じ取れるこのコーナーはおそらく、ANN史に残る伝説のサイココーナーとして名を残すことでしょう。

アルピー二人のリスナーへの人格否定、未知へのものの恐怖などがサイコさを引き立てる要因であり、「リスナー=やばい奴」という認識があるのが今までのラジオではあまりなかったんじゃないかと思いますね。
媚びることなく、「頭おかしい」と言われちゃったら、そりゃもっと頭おかしいことするよってことで、このような混沌が生まれたのだと考察できます。

またひとネタがはまったリスナーによるネタのシリーズ化というのはラジオにはありがちで、この番組でも起こるんですが、程よいところで浄化作用が働くのもいいところでしょう。
他のリスナーがそのネタに追随せず、独自ルートを突っ走る傾向があるのもいい風潮ですね。

今日はそんなサイココーナー「家族」に送った僕の没ネタを晒してみたいと思います。
もうこれは葬式です。
生前、面白かったとかそうでなかったとかはどうでもいいんです。
ひとネタ書くだけでこんだけ困るのに、高水準のものを毎週送ってくる職人はリスペクト必須です。

お父ちゃん、お兄ちゃん、聞いて欲しいことがあるんだ。
「おい!お前、授業中だぞ!そこで何やってるんだ!
こら!逃げるんじゃない!おい!
…やっと堪忍したようだな。
お前、そんなんでいいのかよ?高校卒業できないぞ?
わざわざ学校まで律儀に来るくせに、屋上で授業だけはサボるなんてなあ。
もったいないよ、まったく。
…でもな、その気持ちわかるよ。
俺も昔はこうだったもん。何かに反発したくなる時期ってあるよ。
人生どうにでもなれと思って、バカなことしちゃうんだよなあ。
…ほら、隠したもの出せ。
影でこそこそやっててもばれてるからな?」

そう言うと関羽は堪忍したかのように隠していた青龍偃月刀を取り出す。
3メートルはありそうなその青龍偃月刀を関羽は申し訳なさそうにうつむきなが
ら差し出す。

「せ…青龍偃月刀!?
ほら、屋上で隠れてやるものつったらタバコか酒ぐらいなもんじゃないのか?
ゴリゴリのワルでもシンナーだろ!?
それか、ナイフとかそっち系だとしても出刃包丁でマックスじゃないのかよ!
青龍偃月刀なんて刃物カースト最上級だぞ!
しかも、重すぎる!
パッと持った感じ、重さは八十二斤はあるんじゃないか!?
八十二斤つったらあれだぞ、ベビーカー4台分じゃないか!
お前こんなもの持って毎日通学してるのか?」

関羽はこくりと何も言わずに頷く。
2メートルはありそうな背丈に、丈夫な体つき。
スポーツをやらすには十分な体つきだった。
彼に足りないものはハート、何かに打ち込む闘志だけだ。

「…お前、プログラミングに興味あるか?
お前ぐらいのポテンシャルだったらすぐに3国統一できると俺は思うんだ。
その有り余る力を青龍偃月刀なんかに使わずに、プログラミングに活かして見た
らどうだ?
このまま、隠れてこそこそ青龍偃月刀を振りかざすだけの人生なんて面白くないぞ?
どうだ?その青龍偃月刀をキーボードに持ち替えて、やってみないか、関羽?」

自らの青龍偃月刀を否定された関羽は何も言わず劉備のクソ先公の野郎から青龍
偃月刀を奪い返し、その美しい太刀を振るった。
びゅん、と風を切る音が聞こえる。その刹那、劉備のクソ先公の野郎は倒れこんだ。
「…うぅ」
劉備のクソ先公の野郎はうずくまる。
関羽は無駄な殺生はしない、峰打で済ましていたのだ。

「もうこんな季節か…」

関羽はそう呟くと、青龍偃月刀を担いだままクラスに戻り、サボっていた歴史の
授業を受けた。
突如入ってきた関羽に3年蜀組の生徒は動揺を隠せない。
しかし、筋金入りの青龍偃月刀使いの彼の前には生徒はおろか、教師ですら注意
できないのであった。
張り詰めた緊張感が教室に漂う中、何事もなかったかのように授業は進む。

「…じゃあ、1192年とある人物が鎌倉に幕府を開きました。わかる人、いるかな?」
歴史担当の張飛先生が恐る恐る生徒に投げかける。
生徒たちは当然、関羽にビビり、ノーリアクション。
そんな中、静寂を切り裂くようにぴん、と青龍偃月刀を振り上げる関羽。

「じゃあ、関羽くん。おねがいします」
張飛先生は緊張した面持ちでそう言った。

「…わかりません!」

張り詰めた空気が一瞬漂うが、次の瞬間、一人が吹き出す。
そしてまた一人、また一人と吹き出していき、笑いの連鎖は教室中を支配した。
「わからんて!関羽、おま!」
「そりゃそうだぜ、鎌倉幕府っつったら、千年後だべ。千年近く未来の話なんて
わかるはずねーべ!」
「関羽くんには参ったわね、まったく。でも、そんな抜けてるとこが好きかも」
先ほどの緊張感とはうって変わって、笑いが絶えない教室となった。

やっと溶け込めた。
関羽はそう思うと、青龍偃月刀を窓から投げ捨てた。

この話を聞いたスティーブジョブズはすぐさまマッキントッシュ製作に取り掛
かったという逸話もあるが、またそれは別のお話である。 
 

2015/03/23

架空の世界地図③

 
地域概略図国名付きver(ごちゃごちゃしすぎ)

お次は架空の国旗編です。
全8地域+2カ国!
まずは西ユニア連合から。
基本的にヨーロッパを意識しているので、配色にヨーロッパ諸国の元ネタがあります。
ILISITYの斜め四色とDINPHILの長方形大中小3色が現実世界のトリコロール縦と横に相当します。

この中で個人的にお気に入りなのがMARTINで、最後に作ったので持てる配色全部使ってやろうとカラフルな仕上がりに。
設定でもMARTINの国家成立は近年であるため、それまでのスタンダードから一歩発展させた感じの国旗となっています。
持てる素材全て使い果たしたやけくそ感がいいですよね。

一応、HORAIはユニシア大陸全土に広がる宗教ホライ教発祥の地で、聖地として扱われています。
こういう国家の設定をおいおい作りこんでいきたいですね。

 お次はマーフネルシュ共同体。
マーフがロシア、ネルシュがソ連的なイメージです。
7芒星が共同体特有のアイコンであり、西ユニアに対抗する強い共同体ですね。
YUPATAKAN、GOYOTEの色使いはかなりお気に入りと成っています。
こういうシックな赤さえあればカッコよく見えるんです。

SOUTH CERTSCHは国内紛争のゴタゴタがあってMNC側についたという設定です。
サラムーンも分割されてこっち側についています。
まああまり共同体外の地域との関係性は良くない我が道を行く地域といえるでしょう。
GOYOTEもオフリア地区から飛び地のように加入していますし、ダークヒーロー的なニュアンスでしょうか。

第三の有力コミュニティとしてユニフォニア率いるユニフォニア同盟が存在します。
その名の通り、大正義ユニフォニアと植民地化された北ヌジア諸国の集まりであります。

このユニフォニアの国旗も気に入ってますね。
アメリカ的なダサさを意識しており、仕上がり的にはダサいというよりもダサかっこいい感じに落ち着きました。
パワプロのサクセス球団で強豪チームでありそうな配色だと自負。

ユニフォニアはアメリカと興りは同じ感じでいろんな地域から多民族が集まった新興国家という設定です。
まわりの雑魚国家を植民地化し、西ユニア、MNCに対抗しうる影響力の強いコミュニティです。
特にMNCとはサラムーン分割でバチバチであり、一発触発状態。

ユニフォニア以外の国は東南アジアなイメージのゆるーい国家と想像してください。
大麻吸い放題的な。
ヌジア連合は日本や韓国など東アジアをイメージした地域です。
他のコミュニティとは一歩劣りますが、なかなか有力なコミュニティであると言えましょう。

架空世界でありがちな幻想的なアジアの雰囲気漂う国家をイメージしています。
JATHINは日本をイメージしており、日の丸からの脱却が伺えますが、ちょっと微妙な仕上がり。
逆にCU国の方が日本っぽいなーと個人的に思いますね、大政翼賛会とかちょっと連想できそうなクールな国旗は自画自賛したくなります。
いずれも山や太陽などをモチーフとしており、自然豊かで太陽を崇めるという国なんだなと国家の信仰に対する考察もはかどることでしょう。

ここらへんからアイディアの枯渇が顕著であり、SUYEとENEYとQUAIは既存パターンの応用でどうにか編み出しました。
でも元々植民地だったとかの設定を加えれば、パターンが似てる国家との関係性も維持できるので、手抜きゆえにさらなる妄想が捗らせることができます。
続きましては東オフリア諸国。
正式な共同体は未だに発足していませんが、国際的にはこの辺りをまとめるならこのくくりになるという設定です。
〜スタン系の国家が多いことから、中東とかそこらへんのイメージがありますね。
赤黒深緑って配色もそこらへんの国家を意識しています。 

数こなすって意識があったのでここらへんの国家にはあまり思い入れがありません笑
お次はオフリア連合。
リュメイアを中心に成り立った地域です。
Xを模したマークが各国特徴的であり、XIEK国発祥の宗教である、ジークス教により興った国家であることを表しています。
現実で言う所のイスラム教的なものですかね。
特にジーク国は配色的にはイスラエルモチーフであり、そっからXに着目してアイコンを作成してみました。
やっぱXから始まる名称の中二っぷりはたまりません。

リュメイアも黒と金という現実では見受けられない配色ですが、なかなか不気味な暗黒国家感を演出できていてお気に入りとなっております。
黒ベースは正直、この配色以外は微妙になりそう。
あとOIRCEはいつのまにかバルセロナっぽくなってしまいました。
南北ノギア連合はその名の通り、南北ノギア大陸の国家がまとまったコミュニティであります。
カナダ、アラスカ、シベリアあたりを意識した薄暗そうな地域かつ南米の陽気さというよくわからないハイブリット感漂う地域です。

ここらへんは発想の枯渇が顕著で無理くり作り上げました。
まあ現実の国旗もちゃんと見ると、他の国のパターンをいただいているものや、価値観として国旗デザインを重視してない国家もあるので良しとしましょう。
でもRISHE国は回路っぽくてお気に入り。

ちなみに南北ノギアを見捨てるように独立を図ったブリガ首長国連邦ですが、四つの首長国から成り立っており、それぞれの国旗を組み合わされるとUBE国旗が形成されるという裏設定もあります。
しかし、まだそれぞれの首長国の国旗を製作していません。
ノルディア連合はCERTSCH島とMENECEN島からなる地域であります。
オセアニアの北半球バージョンを意識しており、CERTSCH島はオーストラリア、MENECEN島群はニュージーランドとその周辺の島々をイメージしています。

CERTSCH島はセルトス教発祥の地であり、CERTSCH国はその発祥国として神聖な扱いを受けています。
原則関係者以外立ち入り禁止の地域であり、とある季節だけ厳重な管理のもと立ち入りが許されるタブーな地なのです。

そしてそれを管理するのがNORTH CERTSCH国ですね。
 MNCに所属するSOUTH CERTSCH国とは宗教から発展した政治的紛争により完全分離した関係性となっています。
NORTHはユニフォニア側、SOUTHは西ユニア側についており、それぞれの地域の代理戦争の舞台でもあります。
SOUTH側もCERTSCH国管理の正当性を主張しており、未だ遺恨は絶えない状況であります。
でも国際的には北側に正当性がある感じです。
ちなみに日本の南北朝時代から着想を得ました。

そしておまけのABANDONED LAND(廃棄地)
本来は北ノギア大陸に位置しており、そこの国の監督下に置かれるのですが、表の都合でこっちにきています。
無所属感の漂うクリーミーな青に、地形の白抜きというシンプルさがいいですね。
じつはこれ、樺太の州旗のモロパクです。
あそこらへんの閑散とした雰囲気にとても似合います。
でも実際はノヴァヤゼムリャがモチーフです。

これが大まかな概要ですかね。
もう少し国家の設定などを煮詰めていきたいと思いますが、急速に開き始めています笑
側を作るとすぐ満足しちゃうタチなのです。

2015/03/06

架空の世界地図②

前回の地図から少しだけ地形変更したり、国旗や地域統合を決めてみました。
まず、山や砂漠に関して少しだけ改良。
砂漠の範囲が広がったり、島々にも山岳地帯を設けたりとそんなに変更点はありません。

そして、今回の目玉なのがマップ中心のNERSH国です。
前回宣言した通り、国土の中心を分断させました。
しかし、川や海で分断しきった土地の両サイドが同一国家ってのは国の興り的に説得力に欠けるので、国土の北側バノル海から中心やや下にかけて大きな湾を形成し、元々、国土の南部は繋がっていたと設定します。
そして、湾から南側のグリード海へ向けて繋がっていた南部を切り開く超長い運河がつくられたという設定になっています。

なので一番大きな大陸であるユニシア大陸は一見して東西分断しているように見えますが、元々一つの大陸で、運河を切り開いて無理やり分断したと考えてください。 
 お次は国旗を作りました。
全47カ国でなかなか骨の折れる作業でしたね。
斜め柄を駆使して、ありそうだけど実際にはないパターン作りを頑張りました。

色使いは現実にある国家が元ネタのやつが結構多いです。
消去法で現実にない色使いをやってみると、どうしても違和感が拭えないものが多いんです。
やっぱり現実の国家に採用されている配色は人間のセンスに訴えかけてきます。
ちなみに紋章を作るのは面倒くさすぎたため、紋章を持つ国家は一つもありません。

縦や横のトリコロールは封印して、斜めで四色旗ってのが基本パターンで、そっからの応用が多いですね。
トリコロールのシンプルかつ完成されたデザインの凄さを改めて感じました。
ちなみに西側から作り始めたので、東側にいくにつれデザインアイディアの枯渇感が堪能できます。
国旗の詳細なデザインは次の記事で紹介します。
そして地域統合区分を決めてみました。
現実でいう欧州連合(EU)みたいなくくりですかね。
この世界では基本的にどこかの地域ごとにまとまりが強いって設定です。

左上のWEST UNIA UNION(西ユニア連合)
通称はWU(ダブルユー)で「WEST UNIAの略」と「uniaとunionのUが二つで」というダブルミーニングがあります。
まあダブルユーと言ったら加護ちゃん辻ちゃん。

あと、現実に即すなら文法的に、UNIAのまんまじゃなくてUNIAN(ユニアの〜)と〜ANの形にしないといけないのですが、忘れたので変化させてません。
他の地域も全部同じミスしてます。
でも「ここは地球と違う」という魔法の言葉で全て解決してしまうので無問題です。

国旗からもわかるようにヨーロッパを意識した地域で、この世界でもなかなか強い影響力を持ちます。

その隣のMARGH NERSH COMMUNITY(マーフ ・ネルシュ共同体)、通称はMNC。
マーフ国とネルシュ国を中心とした集まりで、これも国旗からわかるように、ロシアとかソ連とかそこらへんがモデルと成っています。
特徴としては各国7芒星が国旗についていることですかね。
後述するユニフォニア地域とはサラムーンを争って対立が起き、また、CERTSH地方の分断の要因ともなっています。

そしてUNIFONIA ALLIANCE(ユニフォニア同盟)、通称UA。
ユニフォニアと愉快な仲間たちって感じで、新興超大国と支配されつつある雑魚国家達なニュアンス出しています。

その下がNUSIA UNION(ヌジア連合)、通称NU。
日韓中あたりを意識。
国旗もシンプルなものが多いです。
ユニフォニアとクー国の国境沿いには超巨大な山脈があります。

オフリア大陸は西側にオフリアの雄、リュメイアを中心としたOFRIA UNION(オフリア連合)があります。
そして東側はEAST OFRIANS(東オフリア諸国) で、正式な地域統合をしていないのですが、国際的には基本的にこういうくくりで扱われるという設定です。

あとはNORDIA UNION(ノルディア連合)、SOUTH-NORTH NOGIA UNION(南北ノギア連合)があります。
ここら辺は大陸ごとの雑魚国家集まりって感じですかね。
あんまり細かく決めてません。

残りは右下にあるUNITED BRIGA EMIRATES(ブリガ首長国連邦)、通称UBE。
首長国がこの大枠の区分けに入るかどうか疑問ですが、新エネルギー産出国で最近、一気に成長したUAE的国家であるため、南北ノギア連合から離脱したという設定です。
自国以外は敵!的な。

そして右上にあるABANDONED LAND
名前のまま「廃棄地」であり、核実験とかいろいろあって国連で共同管理する土地という設定になっています。
隠しダンジョンを配置するならここしかないでしょう。
ちなみに南極は旗を作ってませんが、ユニフォニアのものとなっております。

それぞれの国旗の詳細は③に続きます。

2015/02/26

架空の世界地図①

架空の地図ってのはこの世の中に数多あるもんですが、いずれも世界のとある地域に限定されていたり、単一国家から市町村規模のものであったりして小さい範囲を細かく作り上げるようなものが多く、世界全体のものってのはあまりありません。
なので久しぶりに中二心を爆発させて、空想世界地図ってのをつくってみました。
大枠だけ作って、細かいところは後回しって性格なので、おおざっぱな世界地図は楽しいです。

まだ制作途中ですが、なかなかいい感じになってきたので順を追って紹介。
今は国家の設定や、世界情勢を一人寂しく妄想中です。
ちなみに中世ファンタジー的な時代のワールドマップは幾つかあったので、現代設定で空想地図をつくってみました。

第一段階
漠然と下書きした線を清書して、それっぽい国境を作り、自身の持てるボキャブラリーとセンスを総動員して国名を考えたところです。
この段階では全39ヶ国作成。
アルファベットで書くとソレっぽく見えるもんなんです。

この段階では左上がヨーロッパ意識、左下がアフリカと中東ミックス、中央上が北半球化したオセアニア的ポジション、中央下がアメリカ的な国のある東アジアっぽいの、右上が寂れた北アメリカライクな土地、右下がエネルギー採掘国となった南アメリカみたいな場所って感じでしょうか。
日本っぽい国は一応中央下のJATHIN島。

南極大陸もユニワーピアとかっこつけまくりの命名。
脳内設定ではユニフォニアによる新資源採掘のためにほぼ占領された土地ということになっています。 
UBEはその新資源が自国領土から湧き出る国であり、ここ最近急成長な感じです。 

あと中央上のCERTSCH(自分でつけたくせに読み方わかってない)ばっかの島もノースとサウスとオリジナルと凄まじい分割具合ですが、これは宗教的な対立という設定です。

第二段階
何か物足りなさを感じたので、左上と中央下大陸を合体。
NERSHの位置を移動し、その右側にアジアっぽい小国を幾つか作成。
でかい大陸なのですが東西バチバチなイメージです。

ディティールアップして小さな島々を追加したり、海岸線を細かくしてみました。
地中海っぽいところの攻防が熱そう。
あとユニフォニアの下の中二な湖に島を追加。
ワクワク感たまりません。

それと海洋名も北と東は安直にノーザンオーシャンとイースタンオーシャン。
大北洋と大東洋が和名でいいんでしょうか?
そして西はゴヨーテ国から名前を拝借し、ゴヨオーシャンと命名。(無理あるけど大ゴヨ洋?)
超大国ユニフォニア上の海域は響きの良さだけで決めたバノル海、JATHIN島あたりの海域はこれまた響きオンリーのグリード海となっています。

第三段階(現段階では完成)
各大陸に名前をつけました。
一番でかい大陸がunisia(ユニシア)大陸、アフリカっぽいところがofria(オフリア)大陸、右のところが北ノギア大陸、南ノギア大陸と現実に即した感じになっております。

それとオフリア大陸にユニシア大陸の国々に匹敵するような強く広い国土を持った国が存在する妄想が爆発したので、LUMEIA(リュメイア)の国土を拡大しオフリアの雄となってもらいます。
ついでにJIGUという砂漠の中の絶対王政国家っぽいのを追加しています。これはロマン。
そしてユニアとオフリアの右っ側の入り口にMARTINなる島国を設置。
海賊が作った島で年に一度、強奪祭なる海賊イベントがあるところまで妄想してます。
これで全46ヶ国へ。 
大方、完成しつつあるので次は地域区分などを決めます。
ユニシア大陸以外は大陸ごとのくくりなのでそのままでいいのですが、ユニシア大陸は東側と西側でバチバチなので分けてみました。

西側がUNIA(ユニア)地域となります。
ヨーロッパ諸国+ロシアをイメージ。
そして東側が NUSIA(ヌジア)地域です。
アジア+アメリカ的な多民族新興国家であるユニフォニアを中心とした地域です。
UNIAとNUSIAでUNISIA大陸的な発想で命名しました。
ちょうど境目のサラムーンと東サラムーンがそれぞれの陣営にいるのが未だに解決していない対立感出てていいですよね。

それと中央上のCERTSCHとMENECENの島々をまとめて、ノルディア地域と命名。
まあドイツ語で北を意味する"NORD"にそれっぽい"IA"をつけただけっていう安直さです。
次は地形を適当につけてみます。
暗くなるほど山岳が険しくなり、薄いところは砂漠地帯です。
地理科目を履修していなかったのでこういう地理的センスが一切ない!

ユニア地域は中心が山岳地帯となってヌジア地域まで激長な山脈が続きます。
ヌジアのユニフォニアとクーの境目はこの世で一番高い山脈地帯です。
イメージ的にはエベレストあたりですかね。

それとオフリア中央から西部にかけての中心地はやっぱり砂漠が広がります。
実際の地球からすると同じ緯度に砂漠と山脈が存在するってのはありえるんでしょうか?
そして南ノギアにあるUAEがモデル丸出しのUBE国もイメージの通り砂漠地帯です。
最後にちょっと大陸成分が強目だったので、海洋成分を増したバージョンを。
南極から少し距離ができて、南北ノギア大陸が少し西側によっています。

今後の展望としては、とりあえずユニシア大陸中央にあるNERSH国の中心を川かなんかでぶった切ってやろうかと思っています。
物流の確保にもなるし、東西の土地が完全にぶった切られてるのにいがみ合わずに同じ国ってのにロマンを感じるからです。

あと各国のディティールをもう少し進めることですかね。
正直、読みすら危うい状況ですし、国名変更の可能性も高いです。 
(ユパタカン、グホフ、フィコヨト、ジャーシン、スィエ、エネイあたりは名前として無理ありすぎ笑)

どの国を主人公に据えて、どう利害対立関係にあるかを妄想するのがたまりません。
一応ユニアのDINPHIL辺りがLUMEIAと中央の島を巡って対立関係にあるし、ユニア自体がヌジアとのバチバチな関係性なので動かしやすいかと思ってます。

あと急成長するUBE諸国との関係性もね。
ちなみに北ノギアのABANDONED LANDはそのまま廃棄地でどの国も領有権を主張してないってロマン。
一応、過去に核実験地域として、汚染が進みすぎたっていう設定もあります。

嗚呼、こういう妄想最高。

2014/10/12

結局エイリアン恐怖症

動物に対する恐怖が凄い。
まず僕は自分の手で生き物を育てた事がほとんどない。
小さい頃は、昆虫であったり、祭りで売っていた金魚や亀を飼育しようとする意思はあったものの、水槽などの生育環境を構築する時点で満足してしまい、あとの本格的な飼育は親任せが常であった。

両親を含む僕以外の家族全員がなかなかマメな性格であり、本来の飼い主が責任を棄てた我が家の生き物たちはなかなか長生きしていた思い出がある。
十年近く生き続ける亀に対して、何の愛情も感じなくなっていた僕は、水槽を眺めるたびに、「亀ってどういう感じで死ぬんだろう」とややサイコパスの素質溢れる感想を抱いていた覚えがある。
長年続いた普段気にも止めない情報番組がどんな最終回を迎えるかという好奇心のみで最終回だけ録画してしまう様な性格なのだ。
まあ、単純に言えばミーハー。

しかし、生き物に対するミーハーは道徳的にマズい。
そういう世間体を気にする思いからか、いつのまにか生き物を飼う重圧や責任感を重く感じてしまい、動物自体が嫌いになってしまったのだ。
嫌いというか、人の家にいるペットや道端に群生する野良猫など「責任」を追わない立場での動物のふれあいは大好きであるが、「飼育」という責任を負う立場に恐怖を抱いていると思う。

このトラウマはいくつかの要因がある。

まず我が家ではかつて、雑種の犬を飼っていたらしい。
らしいというのは僕が三歳ぐらいまで我が家にいたのであまり記憶にないのだ。
唯一思い出すことといえば、その犬は脱走癖があり、それを親と一緒に探しまわるという嫌な思い出。
それが複数あるのだから、かなりの頻度で脱走していたのだろう。

しかし、その犬はいつしか我が家から姿を消してしまった。
子供の頃から何度も「何故犬は居なくなったのか?」と質問しているが、成人した今でもそれについてはっきりと家族の誰も教えてはくれない。
大体察しはついているが、明言されないという事実に恐怖を感じている。
恐らく、あまりの脱走グセに嫌気がさし、どこかへやってしまったのだろう。
保健所なのか、姥捨の如く自然に返したのかは不明である。
いずれにせよ、僕以外の家族の墓まで持って行くレベルのタブー話であることには間違いない。

 そういう飼育に対するリスクを身にもって体験しているために、生き物を飼う事に対して恐怖が芽生えたのだ。

そしてもう一つの要因としては、ネットで生き物の生死についてのとある文章を読んだのが大きい。
誰かのブログかインタビューだか忘れたが、「自分の家でウサギを飼うことになり、嬉しくて一緒にウサギと遊びまくっていた。そして、滑り台でウサギを滑らす遊びが楽しくて、何度も何度もウサギを滑らしていたら、何十回目で死んでしまった」という内容であった。
この文章を見たとき凄い恐怖を感じた。
滑り台で動物を滑らすという子供心に溢れた楽しい発想。
もちろんそこから死を連想することはない。
しかし、動物達はその人間なら楽しくてしょうがない行動を一緒にやってしまうとすぐにコロッと死んでしまうのだ。
この「意図しない場所における手軽な死」という要素が僕の中での痛烈なトラウマとなっている。

 もう一つの要因は、もう強迫製観念というか、僕自身の問題であるのだが、シンプルに、「小動物とか握ったら死んじゃうじゃん」というものである。
握る以外にも、「ハムスターを投げたら死ぬ」みたいな発想をしてしまうのが怖い。
そりゃ当たり前だよ、と思うかもしれないが、そんな手軽に動物達を殺せる方法があるのが怖いのだ。
もちろん、動物を飼ったらそんなことは絶対にしないし、できない。
でも、そういう発想を思いついてしまう自分が怖いのだ。
別にキチガイアピールとかではない。
「首を吊ると死ぬ」レベルの普遍的な発想である。

まあ動物ってのは自分の考えとかを発してくれないし、頭も良くないから勝手に死に近づいて行く可能性が高いってのが嫌いなんですね。
だから、猫とか犬みたいな知性を感じさせる動物はまだ好きです。
彼らは自分の身に危機を感じたら緊急回避的な行動をとるので、まだ大丈夫。

でもハムスターとかウサギみたいな何考えてるのか分からない単細胞系ペットとなると恐怖しかありません。
真顔な生き物が怖い。
というか真顔が怖い笑

いずれにせよ、コミュニケーションや感情表現がある程度可能な生物でないとダメってことである。
だから、この類いの恐怖というのは宇宙人に対する恐怖と同じである。
意思の疎通が出来ないし、地球で当たり前の行動を宇宙人にやらすと、めっちゃ激怒してぶっ殺されたり、溶けてなくなっちゃう可能性もあるのだ。
ああ、宇宙人怖過ぎる。
グレイタイプとかちょっと人間チックなところがあるから、愛着湧いちゃいそうで怖いんだよ。
でも思いも寄らぬ行動で死んじゃったり増殖するから宇宙人マジ怖い。

それに関連すると、赤ちゃんとかボケた老人とかは宇宙人に近いね。
赤ちゃんとかだっこしてても、そっから落としたら死ぬって思うとだっこがマジ恐怖。
赤ん坊に宇宙人要素を感じてるからですよ。
老人だって、ぱっと見何考えてるか分かんないし、そういうところが宇宙人っぽい。

結論付けると動物怖いってのは宇宙人要素を感じてるから怖いのである。
宇宙人未知すぎて怖い!


2014/10/03

メロコアン

十月突入してしまいました。
ついに九月の間、一回も更新しないという王道のブログ飽きパターンを実践しています。
こういう、更新停滞に自覚的な記事を書き始めたら終わりの始まりでございます。
とりあえず生存確認という事で更新しましょう。

ココ最近、音楽へ対する興味を一切失ってしまいました。
こういう時期は定期的にあるんですが、一体どういう症状なんでしょうか。
基本的に僕は、ハマるものが一ヶ月周期ぐらいで変わって行くのに、音楽についてはもう2ヶ月ぐらい全く聴いてません。

あえて聴くとすれば、ハイスタンダードなどの青春プレイバック的な思い出要素からのアプローチですね。
この時代になり、初期の貴重な音源や、当時のライブ映像などが盛んにYouTubeにされるようになりました。
当時はどうしても手に入れる事が出来なかったあのレアコンテンツをこんな簡単に手に入れられる世の中になり、非常に嬉しい限りです。

特にエアジャム2000のライブ映像なんてものがアップされており、僕の中では、友達の家にいって、それこそ、そいつの兄貴が不在時に勝手に拝借し、隠れるように視聴するという思い出がありますので、こうやって好きな時間に見まくれるというのは非常に素晴らしい。
昔は買うか、人に借りるかの手段でしか手に入れる事ができなかったものがこんな手軽に違法視聴できるなんて、そりゃコンテンツに金を払う人間が減るわと自覚的になってしまいます。

だって昔は、地上波に出てこないようなインディーズバンドのPVって凄いお宝だったんですよ。
プロモーションビデオなんて名前がついていますけど、僕からしたら、PVのPはプレミアムの要素が圧倒的。
当時は、スペシャやmtvの存在を知らなかったから、映像で見るメロコアバンドなんてほぼ伝説の存在だと思ってましたよ。

ちなみに僕はメロコア第一世代ではなく、その一個下の世代です。
第一世代ってのはハイスタとかブラフマンみたいに、九十年代にかけて黄金期築き、そのシーンを作り上げた人々と解釈しています。
その一個下の世代というのはそいつらに影響を受けてバンドを始めた人たちの事ですね。
主に青春パンクがぐいぐい来てる時期に、同時発生的に出て来た世代ですよ。
代表的なのがハワイアン6やロコフランク、ノブといったところでしょうか。

ハイスタ活動停止以降でグッと若手のいいバンドが出て来た気がします。
やっぱり今のお笑い界のように上がつまると、新しい才能がなかなか出てこないんじゃないでしょうか。
だって、現在のメロコア界なんてかなり壊滅的な印象をうけるんですが、どうなんでしょう?
未だに先ほど上げた、ハワイアン6などが現役バリバリな感じでやってますし、明らかにサイクルが悪くなっている印象があります。
まあ、正直、メロコアとはしばらく距離を置いていたので、シーンの細部は分かっていませんが、なんかパッとしなくなったなーという思いです。

話を戻すと、当時のpvというのはまあ貴重な存在でした。
しかしインターネットの登場によりその貴重さはどんどん失われて行きます。
とくにYouTubeの存在は凄かったですね。
たしか当時僕はメロコア関連のサイトに入り浸っており、ハイスタ活動休止以降、横山健のソロプロジェクトはじまった!とかハワイアン6の哀愁やべえ!みたいな時にそれは現れたと記憶しています。

メロコア系サイトのとある掲示板に張られたurl
それをクリックすると謎の海外のサイトにつながります。
当時は動画サイトといえばブラクラというイメージがあり、速攻で閉じた思い出です。
しかし、その掲示板の書き込みを眺めるうちに、他の人の反応がポジティブなものばかりでしたので、もう一度、イを決して、クリックしてそのページの再生ボタンを押してみました。

そうするとどうでしょう、ハイスタのフジロックの動画が流れ出したのです。
それを見た僕は「絶対金取られる!」と別の意味での大興奮。
しかし、そのようなポップアップも現れず、しばらく動画を見続けることができました。
それがyoutubeとの出会いです。

これは大発明だ。
ネットに疎い僕は非常に興奮したのを覚えています。
しかし、当時のYouTubeはやっと流行り出して来たせいか、非常に重い。
熱を上げていたバンド名で検索し、お目当てのpvを見つけたときは宝探しで財宝ざくざくの気分でしたが、なんせ全く動画が進まない。
そんなモヤモヤした気分を抱えながら、まだ見ぬPVを漁るだけで幸せな毎日でした。

もう、あの頃のトキメキってのは無いのでしょうね。


2014/08/04

夏二発目オカルト仕上げ

夏なのでオカルト。
地元の友人が高校の時に体験したお話。

友人は県内屈指の野球の強豪校に通っていて、毎晩遅くまで練習に励んでいた。
強豪校なだけあってか、野球部専用のグラウンドがあり、授業が終わると、学校からちょっと離れたその球場にいつも行っていたらしい。

校舎から球場までの道のりは草木が生い茂っており、通路以外はほとんど自然状態。
しかもそれがなかなかの雰囲気を醸し出していて、幽霊目撃証言も多発していたそうだ。
(自分が聞いた話によると火の玉は鉄板で、中には首の無い武士が馬に乗っているという嘘くさいものまで笑)

校舎自体も山を切り開いて作った感じで、更に山の奥に行くと、グラウンドがある感じ。
昼間は近所の老人が散歩してたりするけど、余り人気はない。

その友人はいつものように練習を終え、部室で着替えを済まし、自転車が置いてある校舎の方まで戻ろうとしていた。
時刻は夜の十時。
専用グラウンドにはナイター設備もあるため、この時間まで練習が可能になるのだ。
そして、友人はこの日、来週に控えた遠征のための荷物整理の当番などもあり、数人で最後まで残っていたらしい。

作業を終え、部室で管を巻いていたが、さすがに遅くなると明日の朝練に響くという事で一緒に整理をしていた奴らはそそくさと帰宅。
しかし、友人は道具の手入れを怠らない奴で、スパイクやグローブの手入れをしてから帰ると宣言し、部室にひとり、最後まで残っていた。

ひとりでいつもの校舎への道のりを歩く。
辺りは街灯も無く真っ暗で、「そりゃ霊現象も起きるわ」と感じながらそそくさ帰路についていた。
練習で疲労困憊のせいか集中力も散漫で、嫌なけだるさを感じていたそうだ。

視界の右端に違和感があり、ふと森の方に視線を映す。
何と生い茂った木々の間に、火の玉が浮遊してたのだ。
かなり奥の方にそれは存在していたが、それでも火の玉の大きさは2m近くあったらしい。

噂では聴いていたが、その手の現象に初めて遭遇した彼は、かなりテンションが上がったそうだ。
しかし、練習後で疲労が蓄積していたため、すぐに興味を失い、帰路についたのであった。

翌日、いつものように朝練に行く。
少し遅刻ぎみだったので、急いで球場への道を通る。
朝っぱらのその道は何やら少し焦げ臭かったものの、どっかの老人がたき火をしているのだとそこまで気に留めなかった。
田舎だったので朝からたき火は良くあるのだ。

そして、朝練も終了し、お昼過ぎまで授業を受け、午後からの練習に向かう時であった。
球場に向かう道の脇の方に沢山の警察がいるのだ。
何か事件があったらしく、現場検証をしていたのである。 
しかもちょうど昨日、火の玉を目撃した箇所であった。

それを尻目に部室に向かうと、既にその話題で持ち切りだった。
どうやら黒こげの死体が発見されたらしく、焼身自殺ではないのかということであった。

昨日、彼が観た火の玉とはただの燃えている人だったのである。

2014/08/01

夏一発目

変な友人がいる。
いい奴なのだがどこかつかみ所がなく、狂ったような発想を遺憾なく発揮してくる。

例えば、旅先での事。
旅と行ったら基本的にはグルメがつきもので、ちょっと奮発してその地の名産を頂く事が多い。
僕は食事こそが旅のメインであると思っているのでそういうリサーチは欠かさない。

しかし、その友人は食に対する興味が一切無いのだ。
なのでどんな旅先でも安定した品質が望めるチェーン店を求めてくる。
曰く、「個人営業の店は全般的に信用ならない」との事。 
旅先では昼飯時になるとおもむろにやよい軒やココスを探し出してしまう。

あと、凄いケチであり、僕が探し求めた名店に連れて行き、「この店はコレが美味いらしい!」と押し付けがましく提案しても、メニュー表から最安値のものをピンポイントで選択してくる。
食べ終わった後は決まって「個人営業はやっぱりたいした事無いな」と捨て台詞は吐くのがお約束である。看板メニューを食べてすらないのに。

一番笑ったのが、旅先のコンビニで弁当を買ってそれをホテルで食べようと提案された時である。
しかもメインディッシュの晩ご飯である。
ホテルの部屋の地べたで冷たいコンビニ弁当と発泡酒をつついたのが懐かしい。

そして彼の凄いところは秘密が沢山ある事である。
知り合って数年経ったのにも関わらず、毎回新たな一面を知る事になるのが楽しい。

現在の彼は普通のそこらへんに居そうな天パのにーちゃんなのだが、中学時代までゴリゴリのドヤンキーであったという事実が同級生の証言によって発覚した。
ぱっと見なかなかの優男で現在では、「キレる」という概念すら存在しない仏のような彼は青時代を喧嘩やイリーガル行為に捧げていたという。

また、彼の中学には「決闘」という概念があり、文字通り、公園に集結し、敵対するもの同士でファイティングを行うのだが、彼はそのエピソードを「中学あるある」かのように語ってくるのがこれまた恐怖。
曰く、「いい方のヤンキー」だったそうであるが、集団窃盗を行うが弱きものには手を上げないのが、「善し」とされるヤンキー界隈に戦慄せざるを得ない。

なぜ現在の彼がその面影を見せないかというと、中三のある日、改心しヤンキーを卒業、進学校目指し必死に受験勉強を開始して見事志望校合格、進学クラスから大学入学というサクセスストーリーを持っているからで、ヤンキー時代は自伝にするときに黒歴史だかららしい。

学生時代半端にやんちゃだった奴らは基本的に武勇伝っぽく自慢げに語るのが通常であるが、積極的に語ろうとしないスタイルをとる彼はまさにモノホンのキーヤンであり、キレさせたらどうなるのか恐怖である。

解き放たれるエピソードのぶっ飛び加減やリアリティが一つもふかしでないという証明であり、一つ一つ淡々と語られるその様は非常に興味をそそるものである。

そして、極めつけなのが、某凶悪犯罪者と友人だったという話である笑
しかも、この話を事件発生直後ではなく、忘れ去られた頃にするのが彼の不思議なところである。
確か、飯を食べているときに自分の同級生自慢のような話になり、皆、「学生時代、バンド組んでた奴が今、別のバンドで大成してる」だとか、「親戚に凄いスポーツ選手がいる」 などといったそこそこのエピソードを話している中、「実は…」と必殺技かのように放り込まれたのである。

その衝撃は計り知れなく、当時のエピソードを紹介し、「彼はやっぱりああなる奴だと思ってたよ」と締めるその語り口はやはり自慢する訳でもなく、淡々と事実を述べているだけであるのが魅力的だ。
底の見えないミステリアス加減にもうメロメロになってしまう。

そしてそんな彼は僕のごり押しの甲斐あってか最近やっと食事に興味を見いだして来ている。
「美味い店があるんだよ」と飯に誘ってくる事も珍しくなくなり、やっと人間らしくなってきたと内心感動していた。

この前、とあるトリ料理の店に連れて行ってくれた。
そこはトリの刺身というなかなか珍しい料理を出してくるお店で、味も雰囲気も良く、皆大満足の夜であった。
ここまでだと、食事に興味の無かった彼が、成長し、店をチョイスするようになり、なおかつセンスもいいという感動秘話であるが、この話には続きがある。

後日、僕はとんでもない腹痛に襲われた。
普段からお腹の弱い僕であるが、明らかに性質の違う腹痛であった。
勿論思い当たるのは先日の鳥刺。
アレが見事に当たったのであった。

最初はお腹が弱い自分だけが被害にあっていると思っていた。
しかし、同席した別の友人からも同様の報告があり、あの時のトリ料理が明らかに悪かった事が確定。
心配になったので、その店を紹介してくれた例の変な友人に連絡してみたところ、案の定、当たったらしく、体調不良と戦っていたのだ。

ここまでだと単なる不幸なエピソードである。
しかし、その彼から驚愕の事実ともいえるメールが届いた。
「トリの刺身に当たって思い出したんだけど、前にあの店に行ったときに、同じように食中毒にかかっていたんだ」という旨の独白である。
何故そのような痛烈なエピソードを忘却の彼方へ置けるのか。
そして、またそのお店を「美味い」という名の下、友人達に紹介できるのか。
今になっても意味が分からない。
友人のみに感染させる目的で紹介したテロリズムならまだ分かるが、自分も参加するという自爆テロっぷり。
しかも、彼は鳥刺しが大好きで追加でオーダーしていたのが印象的であった。
やっぱり、後日の体調不良リスクがあると思っていても、美味しいものには勝てないのだろうか。
更に彼の思考回路の謎っぷりが発揮されたエピソードである。

彼のあだ名が「バイオハザード」になったのは言うまでもない。

2014/07/14

懐かしの…

高校の時の文化祭の話。
文化祭の思い出と言えば、団結、協力、友情、絆!と素晴らしいエピソードが氾濫している世の中ですが、僕の場合はダークサイド!

ダンス班、衣装班、デザイン班の三班に別れて基本的な作業は行われるんですね。
もちろん元気なクラスの中心達はダンス班!
体育祭も兼ねた文化祭だったので、メインはダンスなんですね。
学年全体を指揮したりと中心となって活動する憎たらしい奴ら!
笑いあり、涙ありの生活を送る事が出来、ステレオタイプな学祭といえばこいつらが良く出てきます。
ちなみに学祭終了後に泣く権利を持っているのはこいつらだけです。

そして見事選抜入りを逃した女性達が所属するのが、衣装班!
ダンス班の衣装や美術品を作ったりするクリエイティブな役割ですね。
クリエイティブと言えば聞こえはいいのですが、その実態は余り目立つ事を好まない女の子の内職の場と言った感じで、手先の器用な所詮クソガールの吹き溜まりなのです。
美術部の「学校での立場は弱いがクリエイティブな自分を表現したい!」的女が張り切ってしまい、一般市民的な感覚とはかけ離れたプログレッシブなセンスを発揮し、「うわぁ」となるのに欠かす事はありません!

そして最下層、デザイン班!
目立つ、やる気を出す、イベントを楽しむという行為に嫌悪を示す史上最悪な漢達の吹きだまりなのです。
班決めの際に「まずダンス班を決めます。余った奴らはデザイン班ね」と言われるように、 全員参加が原則の学校教育という建前、やる気の無い人に無理矢理与えられているような役職ですね。

コチラの班でも、メンツの中ではクリエイティブな部類に入るマンガ研究会の連中が張り切ります。
チームを象徴する10mぐらいの大きなポスターを作るのがメインな仕事であり、デッサンの狂いまくった「普段、アニメチックな絵ばっか描いてるけど頑張って大衆迎合して、渋い武士を描いてみました」的なポスターが頻出するのです!

勿論、下書きは比較的クリエイティブ人間が頑張るのでまだ文化祭レベルの体裁は保たれますが、色塗り実働班はやる気の無いダークサイド人間達!
彼らに色彩センスがあるはずも無く、持ち前の不器用さも手伝って、なかなかキュビスム溢れる完成度を誇ります。
誰かが、間違って絵の具をブチこぼすのは当たり前で、全ての班にその汚れと格闘した痕跡を見つける事が出来るのはご愛嬌。

僕は勿論、デザイン班に参加していたのですが、同時に学生生活で唯一輝ける場であるバンド発表も控えていたので、「スタ練あるから」とほぼ毎日、颯爽に立ち去ったのがいい思い出です。
でもバンドの練習なんて実際は週2ぐらいなので、基本的には嘘をついて、ブックオフに行っていたのですね!
一度、サボってブックオフに行っていたのがバレて、言い訳に「今日はブックオフで練習だったんだ。あそこは実は防音設備が凄い」と言い張ったのが懐かしい。

2014/04/16

関西弁

僕は関西人では無いがバリバリの関西に住んでいる。
関わる人間は皆関西弁であり、いかにも「ナニワ」な空間が繰り広げられる。
かといって僕自身関西弁になるわけでもない。

僕の生まれはクソ田舎で、それこそ方言がややキツい。
僕自身方言が強い訳ではないが、やっぱりそこには若干のアイデンティティめいたものがあるわけで、癖の強い関西弁になってたまるか!という思いがあるのだ。

実際に地元を同じくして関西に渡った知り合いが、夏休みなどに帰省して出会うと、バリバリの関西弁になってて、ださいと思ったのもある。
二十年近くその土地で育ったくせにたった半年間、別の土地に行くとその言葉が移るとは何事なのだろうか。
明らかに意識してないと関西弁にならないとこちらは実感しているし、完全に見下す対象に感じたので、僕は絶対に関西弁にならないと決めたのだ。

でもたまに関西弁になってしまう事がある。
関西弁というのは一定のシチュエーションでは便利な言葉なのだ。
例えば、物事を頼むとき。
「一緒にどっかいこうよ」と通常では言う。
でも僕は人を誘ったりするのが苦手な人間であるため、このセリフはなかなか言いづらい。
しかし、「一緒にどかいかん?」だとどうだろうか。
是非、人が誘えないと実感している人間共はこのセリフを口に出してほしい。
明らかに言いやすいのだ。
僕なんか、「どっかいこうよ」というセリフを吐くのすら恥ずかしいのでわざとらしく敬語になってしまうというクソメンまっただ中なのだが、
関西弁を駆使するとかなり言いやすくなるのだ。
これでかなり得してる部分はあると思う。

このように関西弁はコミニュケーションを円滑にする言語であると感じる。
ある程度、気を使わないですむ言葉というか、人の内面に入りやすい言語だと考えている。
ステレオタイプな関西人というのは言葉に寄って形成されたのも納得できる。
あの嫌にフランクな感じは全て、言葉が内包するフランクさに影響されたものなのだろう。
だから関西人のコミュ障や人見知りは、全国的なものに比べるとまだまだフランクな可能性が高い。
どんな奴であっても関西弁というツールを使用すれば、ある程度、コミュニケーションにおいては補正が掛かると感じている。

そして関西弁というのは発言の面白さを協調するツールであると感じる。
例えば突っ込みにその傾向が顕著に現れてると感じる。
「何でやねん!」というセリフとともに切れ味鋭くボケにツッコム。
テレビでもよく見かける光景で視聴者の気持ちを代弁してくれて気持ちのいいものだ。
お笑いにおいては突っ込みが笑いを生む重要な作用を持つと感じている。
同じボケでもツッコミが違えばその面白さは何倍にも膨らますことができるのだ。

だからおなじ「何でなんですか」という意味を表すツッコミでも、
「なんでやねん」と「なんでだよ」は印象が違ってくるのだ。
最近では関東のツッコミも台頭してきて、もはや東西でツッコミのスキルは無く、あとは個人に任されるものとなっているが、やっぱり、少し前までは文化の中にツッコミが形成されていた関西がやや有利であった。
やはりそこには関西弁の持つフランクで親しみやすさがツッコミというものに上手く作用していたのだ。
だから、同じ言葉でも関西弁のほうがポジティブに作用されやすい。
よってダウンタウンなど明石家さんまは面白いのだ。(彼らの持つ根源的なおもしろさに関西弁が作用し、更に面白くなっているという意味。)

関西弁というのは言葉の持つ力を増長させるのに上手く作用するのだが、それはマイナス面にも痛烈に作用する事となる。
これは僕の関西圏で生活した事に寄る実感なのだが、関西人でつまらない奴は死ぬ程つまらない。
ただでさえつまらない発言に関西弁が乗っかる事により、その哀愁やクソさみたいのはさらに増長するのである。

だから、つまらない関西人ほどかわいそうになってくるものはない。
関西というのはお笑いの文化が台頭しており、基本的にノリもよく、面白い人間が多いと考えられている。
そして関西弁を用いるものは少なからず、標準語に比べるとユーモアがあるという勝手な先入観があるのだ。
しかし、つまらない関西人というのは「自分がつまらない」という自覚がない。
面白いとかってに思い込み、面白さを増長する関西弁というツールを巧みに操る様は非常に哀愁を誘うのだ。

ハリボテ感みたいのが凄まじいところに哀愁を感じてしまう。
関西弁は面白さを増長するツールであり、その言葉自体に面白さはない。
なのに関西弁を巧みに使いこなす彼らは、ふくらし粉のみで全く味がない。
そこに悲しさを感じてしまう。

それに関連すると標準語で面白いフレーズや発想というのは根源的に面白いのだ。
これは僕が勝手に思っていることなので参考程度に思っておいてほしい。
ただ、関西弁は言葉の持つ意味合いをさらに補強する作用がある。
頼み事であったり、怒るときであったり、ツッコミであったり、そういう場面ではかなり+に作用する。
しかし、おもしろ事を言う際には、ムラっ気があるというか、それぞれの方向に強く振り切ってしまうので注意が必要なんやねん。
自分、理解でけたか?(これがやりたくて長々書いてただけ笑)

2014/03/27

選別

中学三年生の春休み、卒業式も終わり高校の入学に向けて休みを謳歌していた。
有志によってクラス会をやろうという流れになり、クラスほぼ全員で近所の飯やに行く事になった。
普段見る事ができない私服の女子に卒業後だということもあり開放的な雰囲気。
なかなか楽しい催し物だったことを覚えている。

何故か晩では無く、昼飯を食べる集まりだった。
そのため一次会でみんなでご飯を食べたら、あとは解散。
それぞれちりぢりになり、街へ繰り出すものや、付きあい程度に参加し、あまり楽しくなさそうな奴らは気の合う友人達とどっかへ消えて行った。

しかし、男子の半分ぐらいは「このあとどうする?」と言った感じで残っていた。
中学生男子特有の無計画性と言おうか。
みんな変にテンションが上がり、気持ちが悪かった事を覚えている。

実は僕は友人二人と共にクラスの女の子三名にお誘いを受けていて、このあと少人数で遊ぼう!という流れになっていたのだ。
あまりそういうイベントが無かったので個人的には一次会よりそっちがメインだった。

しかし無計画にくだをまく男子達にその事を切り出すのは少し申し訳なかった。
どっかに消えて行った連中みたいにそそくさと退散したかったが、みんなに捕まり、「お前この後どうするよ?」なんて事を言われた。
皆の前で「○○さんたちと遊びに行く」なんて悪くて言えなかった。
そういうことを秘密にしておくのがカッコイイという謎の価値観も乗っかっていた笑

とりあえずこの後遊ぶメンツ三人でチャリに乗る。
みんな気まずそうにコソコソと「どうやって皆をまくか」について目で会話していた。
チャリで移動すると皆がついて来た。
総勢十名ぐらいでぞろぞろと移動する。
みんな僕らの予定も知らないで「××ん家行こうぜ!」などと無責任な事を述べる。
しかし僕らはそれに苦笑いするしか無かった。
今思うと「俺たちこれから○○さん達と遊びに行くんだ。ゴメン」と一言言えば済む事なのだが、何故かこの後の予定がバレたくなかった笑
皆を煙に巻き、人知れず立ち去りたかったのだ。そういうのがカッコいいのだ。

とりあえず感情を無にしながら駅の方面に向かう。
隣町のサティ(笑)まで電車で行くのだ。
そのために女子達とは駅で待ち合わせとなっている。
駅にたどり着くまでになんとか皆を巻かなければならない。

途中で友達と空気を読み合い、道を二手に分かれたり、どうでもいい道を突き進んだりした。
みんなには何となく空気を感じ取ってほしかったのだ。
「こいつらこれからなんかあるんだろな。俺らについて来てほしくないんだろうな」と。
しかし、そこは純粋無垢な男子中学生。
全くその行動の意図に気付くこともなく、駅に到着してしまう。

まだ女子は来ていなかった。
「お前らとなり街にいくのかよー」
「金もっと持ってくればよかった!」
などと一緒にこれから遊ぶつもりの男子軍団。
でも違うんだよ。僕らはこれから女の子とたちと遊びに行くんだ。君たちとはココでお別れなんだよ。
別に一緒について来てもいいかもしれないけど、向こうに悪いじゃない?ね?
なんとも嫌な当時の僕であろうか笑

まあ中学生ってのは不器用で純粋な生き物である。
「用事あるから」の一言が言えないのである。

そして女の子達がクルマで駅に到着する。
勝手についてきた男子達は「アレって○○さんじゃね?」などと興奮していた。
僕は今から彼女たちと遊ぶんだよ。
お前らはついて来ただけ、何も知らないって罪な事だと思った。

とりあえず僕と一緒に誘われていた二人は○○さん達のところへ向かう。
凄いテンションがあがりながらも後ろに居る彼らに対して凄い申し訳ない気持ちになった。
騙してゴメン。こんな事になるなら最初から言っとけば良かった。

そして合流を果たし、男女33で電車に乗る事に。
そのときにチラッと後ろの方を見た。
もしかして約束してると知らない彼らは僕たちが偶然出会ったと思っていて、自分もついて行けると思っているのではないかなどの嫌なイメージが浮かぶ。

しかし、振り向くと遠くの方で彼らは悲しい目をしながら自転車にまたがっていた。

全てを悟ったような顔をして、駅からはなれて行く。
なんだか申し訳なくなった。
罪悪感がはんぱない。
みんな一緒に来ようよ!なんて気の利いたことは嫌みに思われそうだから言えなかった。

あのときのついて来た皆の顔は忘れられない。
切なさに無力さ、俺らはピエロだったのかと言わんばかりの哀愁。
自分の言動を思い返し、空気を読め!と間接的に言われていたあの行動が意味をなす。
僕だってつらかった笑
でもそこは中学生で不器用だからしょうがない。

何か残酷な事をしてしまった思い出です。

2014/03/09

外人が語る笑点

日本のTVショウにはとても秀逸なものが多い。
その中でも今日はSYOU-TENを皆に紹介したい。

このプログラムはニホンテレビで毎週、日曜の五時半から放送している。
驚くべき事に今年で放送四十八年目らしいんだ。
毎回同じプログラムをコレだけこなすのはなかなかグレイトなことだ。

内容は至ってシンプル。
前半に若手コメディアンによるスタンダップショウが十五分、インターバルをはさんで、SYOU-TENメンバーによるO-GIRIが始まる。
このO-GIRIっていうのがメインプログラムで、毎週僕をあの手この手で笑わせてくるんだ。

まずはO-GIRIのルールを紹介しよう。
簡単に言うと色とりどりのカラフルなユカタ・ユニフォーム(キモノ?)を身にまとったメンバーが、ザブトン(こっちでいうケツの下に敷くクッションのようなもの)を奪い合うサバイバルゲームだ。
ザブトンがポイントを表し、十枚貯めるとそのシーズンのチャンピオンというヒスパニックにも分かるシンプルなルールがいいね。
ポイントを加算するごとにザブトンを重ねて、その上にメンバーは座るんだけど、不安定で見ているこっちがヒヤヒヤするんだ。
でもそこから落下するようなアクシデントは今まで一度もない。
やはり彼らはプロフェッショナルだ。

まずMCのミスターウタマルによって議題が上げられる。
メンバー達はその議題に対してジョークをかますんだ。
そのジョークがウタマルのツボに入ると、ポイントゲット。
しかし、逆にお気に召さない時は、ポイントダウン。
調子がいいときなんて、3ポイント一気に剥奪されたりなんかして、そのやり取りがまた面白いんだ。

ちなみにミスターウタマルは今にも死にそうな凄いジジイなんだけど、メンバー達もそれをネタにする。
こっちならちょっとどうかと思うキツいデスジョークの応酬がハラハラするんだよ。
もし本当に亡くなって、ネタに出来なくなったら泣いちゃうね。

ミスターウタマルも昔は、プレイヤーだったらしいんだけど、前のMCが亡くなって交代したんだって。
誰かが死ぬたびにメンバーが補充され、四十年以上続いて来たんだ。
まるで「ソウル・ウォーキング」(※1)だよ!

メンバーはブルー、ピンク、イエロー、ホワイト、パープル、オレンジの六人。
これにザブトンアシスタントのヤマダを加えたのがレギュラーメンバーだ。
ヤマダに関しては面白い話があるよ笑
彼はアシスタントだからメンバー達にはまるで奴隷のように扱われるんだけど、たまに反撃する事があるんだよね。
特にパープルがヤマダを扱き下ろすジョークをかますんだけど、すぐさま彼はそれに反応してパープルをマウントザブトンから突き落として、勝手にザブトンをもっていっちゃうんだ。
僕はあの逆襲の瞬間にとてつもなくカタルシスを感じるんだ。

ひとりづつメンバーを紹介しよう。

まずはブルー。ミスターウタマルから一番近い席に座るエロオヤジだ。
とにかく彼の特徴としては下ネタが多い。
まだ夕方なのにこんなこと言っても大丈夫なのかよ!ってレベルのものも沢山ある。
でも日本はそこらへんに寛容で、お客もそれを楽しんでいるような節があるんだよね。

そしてピンク。
彼はいまいちパッとしないナードって感じだね。
何考えているか分からないし、目が腐った魚のように濁っている。
これは僕の考えなんだけど、頭の中ではブルーよりえげつない下ネタジョークを考えているんではないかと思う笑
ちなみに日本の掲示板・2chの実況スレではこいつがカメラに写るたびに「PIN-TSUMA」(くたばれピンクの意) と書き込むことが最高にクールだとされているんだ。

お次はイエロー。
こいつは凄い幼稚なジジイだ。
いつもくだらないジョークばっかかまして、回りを失笑させている。
彼にも面白いエピソードがあるよ笑
あまりにもくだらなく幼稚なジョークだから、オチが言う前に回りのガイズにバレて、勝手にアンサーを言われちゃうんだよ!
さらに追い打ちで意地悪な事にミスターウタマルはザブトンを剥奪するんだ。
笑っちゃうんだけど、少し心が痛んじゃうよ。
でもプログラムのクオリティーを保つためには仕方ないことかもしれないね。

そしてホワイト。
こいつはメガネをかけたインテリでなかなかクールなジョークが多いね。
でもまだ若手だからよくオチを噛むんだよね。
それでザブトンをとられちゃうから実にもったいない。
まるで「サルゴンのアップルパイ」(※2)だね。

お次はパープル。
ちなみに僕は彼が一番のお気に入りだ。
とにかくエヴィルな切れ味鋭いジョークが持ち味で、いつもメンバーをメッタメタに扱き下ろすのがアメイジング。
かといってたまには政治を皮肉るようなジョークも飛び出し、インテリジェンスな一面も覗かせる。
比較的アメリカのコメディアンに近いものを感じるね。
彼はとにかく毒舌ジョークばっかかましてるから、すぐにザブトンを取られてしまうんだ。
ミスターウタマルに対するデスジョークは彼の専売特許だし、前述したアシスタントのヤマダとのやりとりも堪らない。
一度、ミスターウタマルの逆鱗に振れ、ザブトンを全て没収され、地面に座っていた時は腹を抱えて笑ったね!
しかもそれで釈明のチャンスなしでエンディングに入るんだ。
固いステージにセイザ(日本のシッティングスタイル。我々アメリカ人には辛い)してドゲザ・グリーディング(最上級の敬意を表す日本の挨拶)していたのは最高にアメイジングだったよ。

そしてオレンジ。
彼に関しては余りいい印象がないね。
元気があるんだけど、発言数も少ないし、ジョークのキレも悪い。
どうやら回りに遠慮しているような気がするね。
ホワイトとオレンジは比較的最近に入ったメンバーらしいから、今後の成長に期待したい。

これがSYOU-TENの概要だ。
アメリカにはないスタイルのTVショウで新鮮な体験をする事が出来る。
毎週続けて見ると、メンバーのパーソナリティやお約束のやり取りも分かって来て、さらに深く楽しめると思う。
是非とも一度見てほしいものだ。
それじゃあ、ジャパンカルチャータイムこの辺で。また来週。

※1「ソウル・ウォーキング」
アメリカの仏教系宗教「ハイファイカルマ教団」の教えの一つ。
魂は循環しながら人間という器を旅し質の高いものに仕上がるという、日本で言う輪廻転生に近い概念。
ちなみに筆者が今適当に考えた。

※2「サルゴンのアップルパイ」
アメリカで有名なジョークの一つ。
おっちょこちょいのサルゴンは最高のアップパイを作るが、いつも、お客まで無事に運べないという内容。
詰めが甘い人間に対して、ネガティブな意味合いを込めて使われる事が多い。
これも筆者が適当に考えた。