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2014/03/09

外人が語る笑点

日本のTVショウにはとても秀逸なものが多い。
その中でも今日はSYOU-TENを皆に紹介したい。

このプログラムはニホンテレビで毎週、日曜の五時半から放送している。
驚くべき事に今年で放送四十八年目らしいんだ。
毎回同じプログラムをコレだけこなすのはなかなかグレイトなことだ。

内容は至ってシンプル。
前半に若手コメディアンによるスタンダップショウが十五分、インターバルをはさんで、SYOU-TENメンバーによるO-GIRIが始まる。
このO-GIRIっていうのがメインプログラムで、毎週僕をあの手この手で笑わせてくるんだ。

まずはO-GIRIのルールを紹介しよう。
簡単に言うと色とりどりのカラフルなユカタ・ユニフォーム(キモノ?)を身にまとったメンバーが、ザブトン(こっちでいうケツの下に敷くクッションのようなもの)を奪い合うサバイバルゲームだ。
ザブトンがポイントを表し、十枚貯めるとそのシーズンのチャンピオンというヒスパニックにも分かるシンプルなルールがいいね。
ポイントを加算するごとにザブトンを重ねて、その上にメンバーは座るんだけど、不安定で見ているこっちがヒヤヒヤするんだ。
でもそこから落下するようなアクシデントは今まで一度もない。
やはり彼らはプロフェッショナルだ。

まずMCのミスターウタマルによって議題が上げられる。
メンバー達はその議題に対してジョークをかますんだ。
そのジョークがウタマルのツボに入ると、ポイントゲット。
しかし、逆にお気に召さない時は、ポイントダウン。
調子がいいときなんて、3ポイント一気に剥奪されたりなんかして、そのやり取りがまた面白いんだ。

ちなみにミスターウタマルは今にも死にそうな凄いジジイなんだけど、メンバー達もそれをネタにする。
こっちならちょっとどうかと思うキツいデスジョークの応酬がハラハラするんだよ。
もし本当に亡くなって、ネタに出来なくなったら泣いちゃうね。

ミスターウタマルも昔は、プレイヤーだったらしいんだけど、前のMCが亡くなって交代したんだって。
誰かが死ぬたびにメンバーが補充され、四十年以上続いて来たんだ。
まるで「ソウル・ウォーキング」(※1)だよ!

メンバーはブルー、ピンク、イエロー、ホワイト、パープル、オレンジの六人。
これにザブトンアシスタントのヤマダを加えたのがレギュラーメンバーだ。
ヤマダに関しては面白い話があるよ笑
彼はアシスタントだからメンバー達にはまるで奴隷のように扱われるんだけど、たまに反撃する事があるんだよね。
特にパープルがヤマダを扱き下ろすジョークをかますんだけど、すぐさま彼はそれに反応してパープルをマウントザブトンから突き落として、勝手にザブトンをもっていっちゃうんだ。
僕はあの逆襲の瞬間にとてつもなくカタルシスを感じるんだ。

ひとりづつメンバーを紹介しよう。

まずはブルー。ミスターウタマルから一番近い席に座るエロオヤジだ。
とにかく彼の特徴としては下ネタが多い。
まだ夕方なのにこんなこと言っても大丈夫なのかよ!ってレベルのものも沢山ある。
でも日本はそこらへんに寛容で、お客もそれを楽しんでいるような節があるんだよね。

そしてピンク。
彼はいまいちパッとしないナードって感じだね。
何考えているか分からないし、目が腐った魚のように濁っている。
これは僕の考えなんだけど、頭の中ではブルーよりえげつない下ネタジョークを考えているんではないかと思う笑
ちなみに日本の掲示板・2chの実況スレではこいつがカメラに写るたびに「PIN-TSUMA」(くたばれピンクの意) と書き込むことが最高にクールだとされているんだ。

お次はイエロー。
こいつは凄い幼稚なジジイだ。
いつもくだらないジョークばっかかまして、回りを失笑させている。
彼にも面白いエピソードがあるよ笑
あまりにもくだらなく幼稚なジョークだから、オチが言う前に回りのガイズにバレて、勝手にアンサーを言われちゃうんだよ!
さらに追い打ちで意地悪な事にミスターウタマルはザブトンを剥奪するんだ。
笑っちゃうんだけど、少し心が痛んじゃうよ。
でもプログラムのクオリティーを保つためには仕方ないことかもしれないね。

そしてホワイト。
こいつはメガネをかけたインテリでなかなかクールなジョークが多いね。
でもまだ若手だからよくオチを噛むんだよね。
それでザブトンをとられちゃうから実にもったいない。
まるで「サルゴンのアップルパイ」(※2)だね。

お次はパープル。
ちなみに僕は彼が一番のお気に入りだ。
とにかくエヴィルな切れ味鋭いジョークが持ち味で、いつもメンバーをメッタメタに扱き下ろすのがアメイジング。
かといってたまには政治を皮肉るようなジョークも飛び出し、インテリジェンスな一面も覗かせる。
比較的アメリカのコメディアンに近いものを感じるね。
彼はとにかく毒舌ジョークばっかかましてるから、すぐにザブトンを取られてしまうんだ。
ミスターウタマルに対するデスジョークは彼の専売特許だし、前述したアシスタントのヤマダとのやりとりも堪らない。
一度、ミスターウタマルの逆鱗に振れ、ザブトンを全て没収され、地面に座っていた時は腹を抱えて笑ったね!
しかもそれで釈明のチャンスなしでエンディングに入るんだ。
固いステージにセイザ(日本のシッティングスタイル。我々アメリカ人には辛い)してドゲザ・グリーディング(最上級の敬意を表す日本の挨拶)していたのは最高にアメイジングだったよ。

そしてオレンジ。
彼に関しては余りいい印象がないね。
元気があるんだけど、発言数も少ないし、ジョークのキレも悪い。
どうやら回りに遠慮しているような気がするね。
ホワイトとオレンジは比較的最近に入ったメンバーらしいから、今後の成長に期待したい。

これがSYOU-TENの概要だ。
アメリカにはないスタイルのTVショウで新鮮な体験をする事が出来る。
毎週続けて見ると、メンバーのパーソナリティやお約束のやり取りも分かって来て、さらに深く楽しめると思う。
是非とも一度見てほしいものだ。
それじゃあ、ジャパンカルチャータイムこの辺で。また来週。

※1「ソウル・ウォーキング」
アメリカの仏教系宗教「ハイファイカルマ教団」の教えの一つ。
魂は循環しながら人間という器を旅し質の高いものに仕上がるという、日本で言う輪廻転生に近い概念。
ちなみに筆者が今適当に考えた。

※2「サルゴンのアップルパイ」
アメリカで有名なジョークの一つ。
おっちょこちょいのサルゴンは最高のアップパイを作るが、いつも、お客まで無事に運べないという内容。
詰めが甘い人間に対して、ネガティブな意味合いを込めて使われる事が多い。
これも筆者が適当に考えた。