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2014/03/27

選別

中学三年生の春休み、卒業式も終わり高校の入学に向けて休みを謳歌していた。
有志によってクラス会をやろうという流れになり、クラスほぼ全員で近所の飯やに行く事になった。
普段見る事ができない私服の女子に卒業後だということもあり開放的な雰囲気。
なかなか楽しい催し物だったことを覚えている。

何故か晩では無く、昼飯を食べる集まりだった。
そのため一次会でみんなでご飯を食べたら、あとは解散。
それぞれちりぢりになり、街へ繰り出すものや、付きあい程度に参加し、あまり楽しくなさそうな奴らは気の合う友人達とどっかへ消えて行った。

しかし、男子の半分ぐらいは「このあとどうする?」と言った感じで残っていた。
中学生男子特有の無計画性と言おうか。
みんな変にテンションが上がり、気持ちが悪かった事を覚えている。

実は僕は友人二人と共にクラスの女の子三名にお誘いを受けていて、このあと少人数で遊ぼう!という流れになっていたのだ。
あまりそういうイベントが無かったので個人的には一次会よりそっちがメインだった。

しかし無計画にくだをまく男子達にその事を切り出すのは少し申し訳なかった。
どっかに消えて行った連中みたいにそそくさと退散したかったが、みんなに捕まり、「お前この後どうするよ?」なんて事を言われた。
皆の前で「○○さんたちと遊びに行く」なんて悪くて言えなかった。
そういうことを秘密にしておくのがカッコイイという謎の価値観も乗っかっていた笑

とりあえずこの後遊ぶメンツ三人でチャリに乗る。
みんな気まずそうにコソコソと「どうやって皆をまくか」について目で会話していた。
チャリで移動すると皆がついて来た。
総勢十名ぐらいでぞろぞろと移動する。
みんな僕らの予定も知らないで「××ん家行こうぜ!」などと無責任な事を述べる。
しかし僕らはそれに苦笑いするしか無かった。
今思うと「俺たちこれから○○さん達と遊びに行くんだ。ゴメン」と一言言えば済む事なのだが、何故かこの後の予定がバレたくなかった笑
皆を煙に巻き、人知れず立ち去りたかったのだ。そういうのがカッコいいのだ。

とりあえず感情を無にしながら駅の方面に向かう。
隣町のサティ(笑)まで電車で行くのだ。
そのために女子達とは駅で待ち合わせとなっている。
駅にたどり着くまでになんとか皆を巻かなければならない。

途中で友達と空気を読み合い、道を二手に分かれたり、どうでもいい道を突き進んだりした。
みんなには何となく空気を感じ取ってほしかったのだ。
「こいつらこれからなんかあるんだろな。俺らについて来てほしくないんだろうな」と。
しかし、そこは純粋無垢な男子中学生。
全くその行動の意図に気付くこともなく、駅に到着してしまう。

まだ女子は来ていなかった。
「お前らとなり街にいくのかよー」
「金もっと持ってくればよかった!」
などと一緒にこれから遊ぶつもりの男子軍団。
でも違うんだよ。僕らはこれから女の子とたちと遊びに行くんだ。君たちとはココでお別れなんだよ。
別に一緒について来てもいいかもしれないけど、向こうに悪いじゃない?ね?
なんとも嫌な当時の僕であろうか笑

まあ中学生ってのは不器用で純粋な生き物である。
「用事あるから」の一言が言えないのである。

そして女の子達がクルマで駅に到着する。
勝手についてきた男子達は「アレって○○さんじゃね?」などと興奮していた。
僕は今から彼女たちと遊ぶんだよ。
お前らはついて来ただけ、何も知らないって罪な事だと思った。

とりあえず僕と一緒に誘われていた二人は○○さん達のところへ向かう。
凄いテンションがあがりながらも後ろに居る彼らに対して凄い申し訳ない気持ちになった。
騙してゴメン。こんな事になるなら最初から言っとけば良かった。

そして合流を果たし、男女33で電車に乗る事に。
そのときにチラッと後ろの方を見た。
もしかして約束してると知らない彼らは僕たちが偶然出会ったと思っていて、自分もついて行けると思っているのではないかなどの嫌なイメージが浮かぶ。

しかし、振り向くと遠くの方で彼らは悲しい目をしながら自転車にまたがっていた。

全てを悟ったような顔をして、駅からはなれて行く。
なんだか申し訳なくなった。
罪悪感がはんぱない。
みんな一緒に来ようよ!なんて気の利いたことは嫌みに思われそうだから言えなかった。

あのときのついて来た皆の顔は忘れられない。
切なさに無力さ、俺らはピエロだったのかと言わんばかりの哀愁。
自分の言動を思い返し、空気を読め!と間接的に言われていたあの行動が意味をなす。
僕だってつらかった笑
でもそこは中学生で不器用だからしょうがない。

何か残酷な事をしてしまった思い出です。