2018/07/10

ブロンODでトリップ

咳止め薬であるブロンをod(たくさん飲む)することによって摩訶不思議トリップ体験ができるというのはネット上では結構有名な話です。



アマゾンからも市販の薬局より安価で買えるので凄まじい合法ドラッグとしては非常に入手がたやすくなっております。(一回の注文一個までという対策はありますが)

僕も社会人時代に多忙さゆえのストレスからハマりまくってました。
今は会社辞めちゃったのでなんとか断ち切ることに成功しているのですが、その素晴らしい効果について伝えていきたいと思います。
これら市販薬ODも過依存にならないならお酒やタバコのような嗜好品として有用なのでストレスがマッハだったり、やることなくて暇な輩は是非一度だけでもためしてみましょう。(依存するのは自己責任ですよ)

ブロンというのは咳止め薬です。
錠剤タイプのものとシロップタイプのものがあります。
シロップタイプはシロップタイプで素晴らしいのですが、一部成分が欠けていたり、値段的にコスパがあまり良くないという難点もあります。
なので初学者の方はまず錠剤タイプのブロンを選択しましょう。(上級者になると錠剤ブロンをシロップブロンで流し込むという高等テクも使うようになりますが、これは完全に依存ですね)


トリップの要因となる成分は主に2つ挙げられます。

まず、コデインです。
説明では、「延髄にあるせきの中枢に作用し、せきの発生をおさえます」とありますが、まあこれがいわゆるモルヒネ的な作用を果たし、使用者を多幸感に導くのです。
モルヒネの親戚のような成分がコデインでありまして、その効果はモルヒネより数段劣るのですが、大量に摂取することによって自覚できるような気持ち良さを生み出すと言われています。

端的にいうと「体をある程度だらけさせる」ような成分であると言えます。
やる気がなくなるわけではないんですが、脳の状態がフラットとなり不思議なフワフワとした多幸感に包まれます。
そして足から心地よいエネルギーに包まれ、ただ座ったり寝ているだけで幸せな気持ちになれるのです。
そして、歩行することにより、足に伝わる筋肉の圧などが、ある種の性的快感に似たような症状となり、言ってしまえば「全身性感帯」のような気分になります。
身近なところでいうと、足がしびれた時などにチョンと触るとしびれながらも気持ち良さを感じることがあると思うのですが、あれの気持ち良さが痺れなしで断続的に続き、この世に存在しているだけで己の体が快感発生装置としてあり続けることができるのです。

もう一個、例を挙げるとジョギングしてて15km超えたぐらいから現れるランナーズハイ的な気持ち良さにも似ています。
長距離を走っていて調子が出てくると、疲れを感じることなくめちゃくちゃ気持ちよくなる瞬間ってのが訪れるんですが、それとほぼ同じような快感なんです。
一歩一歩、大地を踏みしめるだけで足が快感の悦びを感じ、心も体も気持ちよくなるあれ。
 そんな症状が咳止めをちょっとたくさん飲むだけで得られるのがブロンODの手軽さでもあります。

そしてもう一つの成分が、エフェドリン
説明では、「気管支筋の緊張をやわらげ、せきをしずめ、たんの排出をうながし
ます」とありますが、こちらは麻黄やアンフェタミンの親戚と言った感じで、アッパー系の効果となっております。

ある種覚せい剤的な効果を持つこちらはスポーツ界においてもドーピング剤として使用されており、いい感じの脳のシャキッと感やフラット感を堪能するにはもってこいの一品です。

こちらは端的にいうと「脳の状態をフラットにする」ような成分であると言えます。
服用するうちにイライラや不安感や悲しみといったマイナス要素がいつの間にか消え失せ、無駄にポジティブというか「無」の状態まで脳みそを覚醒させることができるのです。

もちろん脳の状態を上昇させるというのは、非常にメンタル面で素晴らしい作用を持ち、ちょっと活動的になったり、創作意欲を湧かせたりするのにもってこいということになるのです。
因みに大麻所持で逮捕されたラッパーのUZI氏は学生時代に受験勉強に集中するために1年間ブロンを飲みまくり慶應大学合格を果たしたという武勇伝を持っています。

以上のようにダウナー系のコデイン・アッパー系のエフェドリンの2つが組み合わさったブロンというのは、非常に多幸感を得ることができ、かつ体だけではなく脳の状態まである程度ドーピング的に機能向上を果たすことができるのです。
この二つのバランス加減が素晴らしく、市販薬ODの王者として今でも君臨し続けています。

市販薬ODというのはブロン以外にも同成分を含む「パブロンゴールド」やサイケデリックダウナー系の「レスタミン」というのも存在するのですが、やはり王道であるブロンに勝る効果は得られないというのが実感です。(まあここら辺は普通に風邪引いた時に使えるので持ってて損はないです笑)


初めて飲む方はとりあえず10錠ぐらいを目安にODしてみましょう。
水と一緒に飲んで、1時間ぐらいしたら不思議な多幸感に包まれ、それが半日ぐらい続くと思います。
そして、その気持ち良さは2回目からは絶対的に再現できなくなるので要注意です。

何回やってもある程度は気持ちよくなれるんですが、やっぱし最初の一回の気持ち良さは格別です。
OD量や頻度が増えていくごどに体感としての効果は薄まっていくので、ブロン中毒になる方々というのはその最初の気持ち良さを追い求めて袋小路に入っていきます。

ある程度の休薬期間や過剰摂取の制限をすれば体からそれらの成分の耐性が抜け落ちて、少量でも楽しめるんですが、基本は一度ハマると量と回数ともに増えていって、やめられなくなるのがオチです。
もちろん副作用的なものもありますし、恒常的に利用し続けると、「ブロンを飲んでない状態が異常」みたいな思考法に陥ってしまい、さらなる中毒に拍車がかかりますので、そこは自制の心が大切となります。

アトラクション的な「快感を求める」用法でブロンと付き合ううちはまだ健全ですが、日常的に「不安を取り除く」的な 用法でブロンと向き合い出したらアウトとなりますので、皆さんもそこの線引きをしっかりとしましょう。
 因みに僕がはまっていた時は、「もうブロン飲んでないと本来の自分じゃない」みたいな考えで飲みまくってたので完全な中毒者であったと言えます。
ブロンを飲まないまま仕事や生活をしていると急に不安になりましたし、現にブロンを抜いて生活にチャレンジしていたら、凄まじい体調不良になって早退してしまったことすらあります。

副作用として代表的なのは便秘です。
コデインの作用で腸の運動を抑制するというのがあるので、便秘がかなりひどいことになります。
そして、ブロンの糖衣というのは消化されませんので、真っ白なうんこがでまくります。
僕の場合は、元々が恐ろしいぐらいの下痢野郎だったので、副作用で中和されてフラットな快便を果たしたという怪我の巧妙的な作用もありましたが(ただし真っ白笑)、お通じというのは健康のパロメーターでもありますので、過度の便秘はそれはそれで別のストレス要因となってしまいます。

そして、もう一個の副作用としてブロンの効果切れぎわの落ち着かなさやイライラの発生が挙げられます。
これはもう寝るかブロン飲むしか対処法がないのでどうしようもないです。
大量に飲めば飲むほどこの症状は大きくなるので、ブロン中毒にハマりやすくなってしまう副作用でしょう。
そして、ブロンは無水カフェインも含有しているので、カフェイン効果であんまり眠れなくなることが多いです。
気持ちいいんだけど眠れないというのは非常に辛いので、明日予定がある日の夜に服用するとかはやめましょう。
なるべく午前中の使用をおすすめします。

まあ、メリットもあれば当然デメリットも存在するってことです。
しかし、お酒みたいに上手に付き合えば日常の程よいスパイスとなりますし、悪いもんでもないと思います。
お酒だって飲みまくれば記憶失ったり、二日酔いや嘔吐みたいな副作用があるわけで、最悪アルコール中毒なんて症状まで行っちゃうのでその点ではブロンも同じだと思います。
特にブロンみたいなお薬ってのは分解に肝臓を使用するため、ODしまくると肝臓に負担をかけまくります。
これもお酒と同じで、休肝日的に休薬日を作ればいいですし、自己管理しながら向き合えば素敵な嗜好品になり得るのです。

合法的に気持ちいい体験できるものなので、物好きは人生で一度ぐらいOD服用してみてもいいんじゃないでしょうか。

2017/05/27

Tシャツをアーカイブする

 nuitoというバンドのTシャツ。
ヌイトストアでパーカー含め、爆買いしました。
ネイビーだけどちょっと青すぎて期待はずれ。
カタカナでヌイトと書いてあります。アンテナ風仕上げ。
同じくヌイトT。
このナードっぽさとバンドっぽさ中間のいいラインのデザインが好みです。
NUITOって長く描いてあって読めない感じがかっこいい。
このパーカーも持ってて、お気に入りのひとつです。
nuito・ひらう氏の足元をイラスト化。
ノリで買ったけど、これはちょっとダサい。
heaven in her armsTシャツ。
ヘブンTはストアにあったら、とりあえず買っちゃう感じです。
同じくヘブンT。
ごちゃごちゃしててかっこいい。
ヘブンT。
「heaven in her arms」って単語だけ読むと、なんかダサイ気しません?笑
ヘブンTグレー。
無難さ溢れるTシャツです。
ヘブンTラスト。
激情系のデモテープっぽいデザインが好みです。
お次はenvy。
3500円ぐらいしただけあって、生地が豪華。
エンヴィT。
大学時代に着まくってて、ボロボロだけど未だに捨てれません。
「envy好きなの?」って声かけられるの期待したけど、そんな展開はありませんでした。

こちらもenvyT。
デカデカとしたフォト感が非常に好みです。
オンスが結構あるので重量感が好きです。
お次はthe band apart。
街の14景レコ発で買いました。
タイトめなシルエットなのでデブ化した今では、ちょっと着こなせません。
お次はATATATシャツ。
アタタはデザイン凝ってるのが多い。
でもこちらもタイトめですので封印中。
今は亡きthe brownTシャツ。
高校生の頃、地元にライブ来てて買いました。
tribal chairと一緒に来てたけどガラガラでしたね。
nervous light of sundayTシャツ。
 ディスクユニオンでCD付きで買いました。
この炭で染めたような絶妙な灰色がたまらないです。
秋に来日決定したdillinger escape planTシャツ。
海外通販初体験でこのTシャツたち買いました。
海外バンドは異常に通販が充実しており、見ているだけでも楽しい。
ちなみにパーティースマッシャーインクってのは彼らのレーベル名です。
同じくDEPT。
外人サイズなのでSサイズを買ったのですが、
タイトさはちょうどいいのに、胴が異常に長い!
外人は内臓も長いんだなと変に感心したものです。
あと1500円ぐらいなのですさまじくペラいです。ガーゼぐらい。
DEPTシャツ買ったらなぜかついてきたevery time i dieとかいうバンドのTシャツ。
後から音源確認してみたら音はひたすらにダサかった笑
その背面。
自分のセンスにないのでこれ着てると毎回不本意な気持ちになる。
出た!笑
ken yokoyamaおなじみFUCK KENTシャツ。
今思うとダサすぎですね。
高校の頃買って、文化祭の準備の時とかカッコつけて着てました。
外人の英語教師からすさまじく白い目で見られた思い出。
その背面。
ピザロゴがステータスな時期が自分にもありました。
ステッカーを筆箱に貼り付けて悦に浸っていた学生時代。
ラストはivory7 chordTシャツ。
最初のシングルのTシャツ付きセットでしたかね。
なぜかSサイズを買ってしまったのでピチピチすぎて封印してます。
そういえばギターはビーイング所属で職業作曲家になってたな。


2016/10/25

藤子不二雄はemo(AもFも)

この頃めっきり更新しなくなってしまったのでたまには適当に書く。
更新頻度が落ちてからその分内容重視というか意味のある記事を心がけていた。
いわゆるライフハック的なものからそこそこ世間に需要のありそうな俗に言う「当てに行った」記事ばかり。

昔のブログを読み返しているとほぼ毎日狂ったように暇をつぶすために更新しまくっていて、そっちの時代も懐かしいとしみじみ思うようになった。
あの頃はとにかく隙間を埋める感覚というか、自分の中にある特有の発想や感情でまだインターネット上で共有されていなかったり言及されていないものをとにかく書いていた気がする。
まあその手の発想というのは現実世界で友達に投げかけてみてもなかなか共感を得づらいものであって、インターネット上でも同様にアクセス数的にはほぼゼロに近い。(どっかのバズった記事きっかけで他の記事も取り敢えず巡ってみた暇人ぐらいしかみてないでしょう)

そんな高尚な発想を書いているわけでもないけどなんだかんだでどっか引っかかってほしい気持ちがあってブログを書き始めたのを思い出した。
要するに友達がほしいのである笑

今回はその手のことについて書くつもり。

小学生の頃本屋で偶然立ち読みした忍者ハットリくんのある話。
確かその会のタイトルは「我が家についにテレビがやってきたぞ!の巻」みたいな感じで、ハットリくんが穀潰っている家庭にテレビがついにやってくるという時代性の感じるお話だった。
テレビがやってきて一喜一憂する姿になぜか小学生の僕は涙が出そうになった笑

今でこそ当たり前のテクノロジーだけど連載当初は最新のものとして扱われるテレビ。
それを恐怖と畏敬の念を持ちながら接していく昭和の人々。
家族たちはテレビを買ってきた父親に対して「ついに動いた!」的なリアクション。
典型的高度経済成長期の中流家庭のあの姿を見事にギャグ漫画に落とし込んだのである。

なんかすげー泣けるんだよね笑
三丁目の夕日的なノスタルジー的感動とかは自分は全く持ち合わせてなくて、そういう角度のエモーショナルではない。
あくまでも「ハットリくんの家にテレビがやってくる」って事実がなんか涙をそそるの。
藤子不二雄節がそうさせてしまったのでしょうか。
誰にも共有できないけど、自分の中でのなんか切なさみたいのがハットリくんのあの話には詰まっている。

もう一個藤子不二雄関連エモーショナル。
ドラえもんのなんかの話で、のび太が金欠からストーリーが始まるんだよね。
んでお小遣いをどうしても稼ぎたいから、三時のおやつに出てきたどら焼きかなんかを母親に対して「僕はこれを食べないからどら焼き代75円を頂戴」みたいなゴネる話。

親の金で買ってきたお菓子を自分が食わないからという理由だけで菓子代請求をするのび太の姿。しかも真顔で。
んで、意外にものび太ママも「あら、そう」みたいなリアクションで普通に菓子代渡しやがるの。
そっから普通にいつものストーリーが始まっていくんだけど、僕はそこがめちゃくちゃ引っかかった。

なんか悲しい。
親の立場でドラえもんを読むと子供の真顔なクズさに涙が出そうになってしまうんですね笑
子供が喜ぶと思って自分の金使って菓子買ってきたのに、「俺いらないからその分の菓子代頂戴」って不条理。
んでそれに疑問も持たずに素直にそういうものとして応じちゃうドラえもんワールドの住人。
読んでて、「野比家って貧乏じゃなかったっけ?」みたいな余計な心配もしちゃうともうダメですね。
そのことが心に引っかかりすぎて切ない感情になってしまうのです。

そういえばこれに似た現実世界の現象を思い出した。
「今日学食で飯食うから弁当いらんわ。あと500円頂戴」ってやつ笑
親視点からするとマジでぶん殴りたくなりますね。

2016/10/03

キングオブコント2016 ざっくり感想

2chもツイッターも一切チェックせずに放送終了とともに熱があるうちに自分の感覚を書きます。

審査員五人というシステムに変わり二年目。
正直、芸人100人審査というのが魅力であった原理主義者としては旧KOCとは別に生まれ変わった大会として観ていますが、未だに楽しみなコンテンツであるということは変わりありません。

審査システムが変革した昨年、露骨な変化が一つありました。
旧KOCでは芸人審査という側面もあってか、より革新性というかネタ自体の発想力的なものが評価されやすかったとネタの傾向を見ていて思うとこが多かったです。
そりゃ審査するのは同じようにコントを作り演じる同業者なわけですからそこに当てに行くには発想力や「ここでこれをやるか!」と感心させるような度胸というのが必要だったのです。
その価値観は勿論、予選を見にくるようなコアなお笑い好き達にも共有され予選段階でも所謂、「玄人ウケ」みたいなのがより求められるようになったのです。
(勿論、玄人ウケが全てなわけでもなく優勝するコンビなどは基本的に一般ウケも得ているバランスの良い上質なネタであることは間違いないと補足させてもらいます。あくまでも出てくる芸人のネタの傾向のお話です)
そのせいで大舞台で爆散するコンビも多々見られたのもKOCの魅力でありました。

そんな価値観を持ったままの去年の大会。
実は決勝メンバーが発表されるまでは決勝大会での審査方式などは発表されていませんでした。
出場する芸人達は勿論、五人審査というのを現時点では知りませんから、従来通りある種戦略的に芸人審査や準決勝の客にウケそうなチョイスを考えてきます。

蓋を開けるとどうでしょうか。
準決勝で大爆発したと言われるネタ達がいずれも不発に終わったり、松本・バナナ・さまぁ〜ずといった所謂最先端のコントシーンから降りた(才能が枯れたとかそういうわけじゃないですよ)審査員達からはあまり評価を得られないという結果になりました。

この辺りから「ライブシーンと茶の間の乖離」というのが言われるようになりまして、お笑い界の一つの問題として議論されるのも多くなってきたのです。

そして昨年の大会で露骨な傾向が一つ見られました。
それは天丼やわかりやすい繰り返しのシステムを用いたネタが客や審査員に大ハマりしたということです。
ロッチの試着室のネタや、コロチキの天使のネタ、卓球のネタなどがそれにあたります。
「もうどうくるかわかってるけど笑っちゃう」みたいなやつです。
しかし、それらは既存のKOC的価値観からすると「確かに面白い。でも新しさもないし決勝上がってくるのもわかるけどKOCという舞台に向いていない」的なネタなのです。(昨年のM-1のトレエンやタイマがそれにあたります)

まあ今までの傾向と違いすぎたネタが爆発したということもあってネタの傾向にある種のパラダイムシフトが起きたのは間違いありません。
だって、今年の大会を見てたらわかるでしょう。
ほとんどのコンビが前年プロップスを得たようなシンプルな繰り返しで笑いを取ろうと模索していたのです。
シチュエーションと最初の起点になるワードやボケを設定したら後はどんだけそれで発展させていくかの勝負。
勿論、そこには絶妙な脱線加減や繰り返しの回数、使い方などセンスが相当に必要とする部分があります。
それが今年のキングオブコントであったと感じます。

ずらっとその傾向があるネタを並べてみました。
①しずる(誰もいない)
②ラブレターズ(バント!バント!スリーバントアウト!)
③かまいたち(首が落ちるマジック)
④ななまがり(なす持ち上げるときだけ左利き)
⑤だーりんず(童貞)
⑥タイムマシーン3号(小銭)
⑦ジグザグジギー(ハエつかんだ端で飯食べる)
⑧ライス(してくれよぉ〜)
⑨かまいたち2本目(手を挙げて自白)

なんと今回披露されたコント15本中9本がその性質を持つネタなのです。
勿論、ネタの枝葉の要素として繰り返しが用いられるようなものもありましたがそれは除外しています。
あくまでも、今回に関しては「そこの繰り返しのしょっぱな外したらネタ全体が死亡」的な要素を孕むネタが多数あったことは異論ないでしょう。

その中でもやはり評価されたのはその要素を核にせず要素として済ませたジャングルポケットやライスであったと思います。
勿論、かまいたちなどその繰り返し要素だけで笑いをもぎ取ったコンビも存在しますが、今回の優勝準優勝からもわかるように、そういった要素があくまでも基本にありつつ、排除したのが優遇されていたとも言えます。

つまり、前年のトレンドを察知した芸人たちはそういう繰り返し・天丼要素のあるネタ作りに腐心し、そういう傾向が多くなり勿論決勝でも多数上がってきたのですが、やっぱり優勝するのはそれに固執しすぎないような満遍ないネタだということです。
(繰り返し天丼ネタがつまらないと言っているわけではなくて、当てに行きすぎなコンビが多く個人的には残念な思いが多いということです)

まあ今回は全体的にウケてきるコンビが多かったように感じられます。
特に二本目のラウンドなんてほぼ全組が一本目を超えたり同水準の高いクオリティのネタを披露したことには間違いないでしょう。(かもめんたるのぶっちぎりのキモさも良かった笑)

タイマとかまいたちに関しては二本目は過去に見たことのあるおそらく本人たちのお気に入りのネタを披露していたところも良かったです。
(ただタイマ二本目の後半は只のショートコント連続みたいになってて残念でした。あとかまいたち二本目は4分しかないんじゃもったいない)

ライスは設定が確定した時点でのウケ方で転ばない限り優勝確定という感じでしたし、ジャンポケもほんと僅差という感じで、非常に満足度の高い決勝ラウンドだったと感じています。

なんというかコントに革新性が積極的に求められる時代は終わったんじゃないかなとも感じました。
今回で新しい発想を感じたのはかもめんたるの一本目ぐらいでしたし、そこのこだわりはあんまり重視されないようになってんじゃないかなあと思います。
「普遍的に面白い」みたいな要素をいかに見つけるかというのがやっぱ今の時代は必要なんじゃないでしょうか。
というか4分間で一番コンスタントに評価を得るための攻略法が、今回多発したような要素を持つものではないかなーとも感じます。

まあ、ななまがりのようなぶっ飛んだ要素を持ったコンビが決勝上がってきたのも救いですが、やっぱり4分間で面白さを伝えきるには「上手にコントする」ってのが必要となってくるのではないでしょうか。
だーりんずもあれで大爆発する様子も十分に想像できる余地があるネタでしたし(今回は不発だったけど笑)、ジグザグジギーに関してはあのまま後半歌とダンスのあるリズム系のボケやってたらVTRの重厚なフリもあって100点だったのが惜しいです笑
しずるやラブレターズも純粋に二本目が見たくなるようないろいろできるコンビであることを再確認できました。
(しずる池田の待機ルームのでの活躍はMVPもの。あとラブレターズはスリーバントってチョイスはちょっと野球知らない人には厳しいんじゃないかと勝手な懸念)

まあ僕はライス二本目とジャンポケ二本目を比べるとややジャンポケ優勢かなと思いました。
ジャンポケ優勝で丸く収まるのがなんとなく収まりもちょうど良かった気がしますし、ライスがこれから羽ばたいていく姿が想像できないってのもありますが笑
ライス優勝には十分納得なんですが、なんというか「これぞライス」みたいな要素を感じられなかったのが少し懸念材料。
十分面白さも才能もあるのですが、ある種笑いの種類としては無個性過ぎるのが今まで売れなさ過ぎた原因ではないかとも思います。