色々怠くなってきたので新卒で入った会社を2年とちょっと勤めたぐらいで辞めることにした。
僕は一年目現場(工場・夜勤含む)である種その会社の伝統としてフォークリフトやユンボを乗り回し、2年目に経理の部署にぶち込まれ、社員400人規模なのになぜか会社全体の経理が2人(ベテランおばちゃんと僕)という体制で働かせられることとなった。
勿論、残業は月平均50時間ぐらいはあったし、決算期になると休日返上で月100時間ぐらいやっていた。
人数増やせば解決するのに全く人数を増やす気がない上司がムカついてきたので決算終わったら辞めることにしたのだ。
また、経理だけでなくPCに詳しい人がマジで1人も居ないという弱小企業だったので、システム担当(指名されたのではなく自分だけしか把握してなかったことがたくさんあるぐらいレベル低い環境なので仕方なく)もやっていて、周りのおっさんおばさんのITリテラシーを向上させるにも5年はかかると思ったのでちょっとこの先だるいだろうなと気持ちもあった。
特にシステム周りの効率化というのは、自分が行おうとしていることを相手にもやってもうらう必要があるのだが、うちの会社の人々はまず「説明の説明」がいるレベルのシステム理解力だったので、うんざりしていたのだ。
ちなみに僕が本社業務に入れられたぐらいでそれまでシステム担当をしていたおっさんがいたのだが、新システムの導入に案の定難航し、GWぐらいから飛んでしまったのだ。
多分、ある程度、自分以外にシステムがわかる若者が入ってきたから緊張の糸が切れて、どうでもよくなっちゃったんだと思う。
それまでシステムPC周りというのはそのおっさん1人が抱え込んでいて、なおかつ引き継ぎ等一切なく飛んでしまったので、最初は難航した。
それに僕は経理業務が本業でもあったので、パンク寸前であったのだ。
まあ、会社を辞める理由というのは愚痴っぽくなるし、揉めたくもなかったので何か円満に退社できる理由を探していた。
そして見つかった答えというのが「嘘をつく」ということである笑
まず会社を辞めるということを伝えるタイミングというのは「2ヶ月前」 というのが非常にいい。
残りの1ヶ月を引き継ぎに利用し、もう1ヶ月は有給全消化に充てることができる。
もし次の職が決まってなかってもその期間で転職活動を行えばいいし、決まらなくても失業保険をもらいながらダラダラ転職活動だってできるのだ。
そして重要なのが「辞める理由」である。
これに関しては「辛くて辞める」や「なんとなく」という本当の理由を言ってしまうと引き止められたり、納得されない可能性が高く、円満退社に至らないこととなる。
なのでそこで重要なのが「嘘をつく」ということである。
僕は真顔で上司に「転職先が決まって2ヶ月後にはそっちで働くことになったので辞めることにします」と嘘をぶっ込んだ笑
そうなると焦ったように上司は根掘り葉掘り次の職場について聞いてくるだろう。
ここではその嘘がバレないように設定を固めておくことが重要である。
嘘のコツとしてはいくつかあって、
①全く関係ない土地で働く②全く別の業種で働く③その転職先に決めた理由は知り合いor親族のツテであるという3点さえ守ればまずバレない。
僕の場合は大学が大阪で地元にUターン就職したので、「大学時代の友人が滋賀のシステムベンチャーで働いているので、そこに誘われて働くことにした」というリアリティある嘘をつくことによって成功した。
まず別の土地で働くというのは「環境を変えたい」とかの説得材料になるし、システム関連の業務に従事していたこともあって「そっちの道を追い求めたい」みたいな若者ならではの理由づけになる。
そしてシステムベンチャーというのがキモでIT音痴の我が社では全く別業種な分野のため、わざわざググって探すみたいなこともなかった。
一応業務内容は「大学のシラバスサイトの下請け」という最もらしい設定で乗り切ったし、社名も今時な社名を適当に考え、「つながりありきの下請け業務から始まったBtoBの企業だからホームページとかないしまだ出来上がったばかりの会社なんでそんな情報はネットにもない」とほざいとけば楽勝である。
そして「大学の友人がやっているベンチャー」というのも我ながらなかなかいいラインの嘘であったと思う笑
会社外の交友関係のツテを持ち出されたらそこを詮索してくる余地もない。
とりあえず今いる会社とは真逆のスタンスでやっている設定の会社というのが非常に重要であり、決定権をもつおっさんたちがあまり理解し切れない分野を選ぶのが得策であろう。
そして、自分が今取り組んでいる業務や実はこういう分野がやりたかったみたいな理由を重層的に組み込むことにより、その説得性は増すことになり、上司たちは深追いをしなくなる。(まあ若いから色々なことに挑戦したくなったみたいなノリだとみんな賛同してくれやすくなります)
まあこうやって僕は嘘を言いふらし円満に会社を辞めることに成功したのだ。
皆さんも今の仕事が怠くなったらとりあえずやめてみるのもいいかもしれない。
それまでしてきた仕事というのは必ずスキルとなってるし、転職先が未定であってもある種人生の小休止を楽しめばいい。
人は社員でいなくても別に死なないし、この国では最低限の金さえ稼げば死なずに老人までなれる。
人生の空白期間や定期的な収入の供給停止に焦りを感じることもあるかもしれないが、まあ、そっからの頑張り次第でなんとかなるのだ。(しかしこの国は様々な分野に於いて若年無職には厳しい環境であるということは指摘しておきます笑)
僕の場合はその会社での自分の未来像みたいのが見えちゃってこんな単調な日々でいいのかなみたいな絶望感もあり、辞めて無計画に東京進出したってのがありますが今はまあ、だらだらいろんなことに挑戦してみようという時期でもあり、将来的な見通しは全くありませんが働いていた頃よりなんだかんだで幸せだと思う。
とにかく重要なのは生きている限り「歩みを止めない」ということに尽きる。
仕事に追われすぎちゃってぶっ壊れて引きこもっちゃったりして「人生の歩みを止める」ようならば、そうなる前に自分から逃げちゃって、新たな方向に歩き出すってほうがなんかいいんじゃないかと思う。
どうせ死ぬんだから適当に色んな選択肢持って大人になってから新たな人生を歩き出すってのもなかなか悪くないと思いますよって記事でした。
そして嘘ってのはここぞのタイミングで効果を発揮するのでなかなか悪いもんでもないです笑