2013/11/20

フラッシュモブ遭遇記

フラッシュモブと呼ばれるパフォーマンスがある。
発祥は海外で、街中で突発的な集団パフォーマンスを繰り広げ、何事も無かったように嵐のように帰って行くというなんとも外人の好きそうなパフォーマンスである。
例を挙げると、駅前とかの人通りが多いところで一人がいきなりダンス、それに釣られるように1人、また一人とダンスに参加、最後にはみんなで楽しくダンス!みたいなノリのやつです。
最近は日本でも流行って来ている気もしない。

まあ、なんとも幸せで平和的な悪戯なのだが、これが楽しいのは完成度が高く、自己満足で完結してない場合に限る。
何も知らない一般市民を巻き込む以上、それなりのクオリティが求められるのだ。
エンタメ全般に言えることである。

しかし、低クオリティなものに遭遇してしまったときの恥ずかしさったら無い笑
多分、自分のドッペルゲンガーと出会ってしまったときと同じぐらいいたたまれなくなるだろう。
「あいつらそっくり!ドッペルゲンガーだぜ!」なんて知らない人に思われたら最悪にはずい笑

僕がそんなフラッシュモブ軍団に遭遇したのは大学内であった。
確かに大学生がノリでやりそうな行事である。
僕は次の授業が行われる教室へいそいでいた。
若干遅刻ぎみだったのでかなり焦っていた覚えがある。
授業がある教室の建物の前には広場みたいな空間があるのだが、そこに数人がボーゼンと立ち尽くしていたのである。
最初は「サークルかなんかの集まりか?」とありがちな疑問を抱いたが、よく見るとそうではなかった。

二十人ぐらいが石像のように固まって動かない!
いわゆる時間停止系のフラッシュモブだったのである。
初めての生フラッシュモブに若干テンションが上がり、いそぎながらもそこそこ観察した。

しかし、残念な事に人数も少ないし、各々の時間停止したポーズもぶれぶれでクオリティが低過ぎた。
中には恥ずかしいのか知らないけど、ニヤニヤしたり隣の奴と喋ったりしていた低レベルフラッシュモバーも見受けられた。
まだ時間停止系のAVの方がちゃんとしてる気がする。

その低品質な悪戯の間をいそいそと気に留める事無く通り過ぎる一般人。
そしてそこに遭遇してしまう僕。
なんだかそのクソさみたいなのがとっても恥ずかしかった笑
まだクオリティ高いものだったらいいもん見た気にもなるし、ちょっと立ち止まる可能性もある。
でも、こんなクソみたいな時間停止に巻き込まれるのは堪ったもんじゃない笑
どちらかというと「よくこのクソさ、人員の少なさでやる気になったな!」と怒りすら覚えた。
ショボイブッキングライブで目当てでないバンドがスッカラカンの客に手拍子を要求する時のようなあの感情がまさにそれである。
誰も悪くないのにいたたまれない。
客としてそこにいた時には凄い恥ずかしい。
人気商売の悲しい瞬間みたいのが詰まっている気がする。
その感情をまさか大学内で感じる事が出来るとは思っても居なかった。

他の人も全く気にする事なく通り過ぎたりしているのが更に悲しくなった。
人間って冷たい生き物なのですよ。
というか日本人はそういうのには向いてないと思う。
外人と違ってあざとさみたいなのを感じちゃうのはやっぱり日本人だからなのだろうか?
「面白い事やってる俺」感みたいのがビンビンに感じ取られてしまう。
これは僕の心が歪み過ぎているのか。

でも、自分がやる側だったら低クオリティでも楽しいんだろうな笑
コレがクソメンの心理です。

2013/11/15

RiN ハロルド作石

久しぶりに本屋に行ったらハロルド作石の新作があった。
しかも既刊3巻も。
自分のアンテナの低さを呪うとともに、あらすじを見ただけで傑作になり得ると思ったので即、購入。
七人のシェイクスピア休載以降、勝手に消息を絶ってたと思っていたのですが、しれっと月マガ復活しているとは知りませんでした。
シェイクスピアのほうはいつ面白くなるんだろう?て感じだったので新作はうれしい。

お話としてはバクマンに代表されるような漫画家漫画で、イケてない漫画家志望少年に超能力が使えるオカルト少女が絡んで来て…みたいな感じ。
方向性がふわふわしているという印象。

正直、最初の巻とかは展開ベタベタ過ぎて何の感情も湧きませんでした。
普通にこのまま進んでもバクマンとかまんが道の焼き直しでしか無い気がして少し恐怖。
でも話が進むうちに、「トーラス」というワードを巡る謎や、チック君の親戚みたいな奴が出て来たりしてどう転ぶか分からない展開がちょっと惹かれましたね。

まあ、やりようによっては凄い傑作になる可能性も秘めていますが、今のところはまだどっちつかずって感じです。
あくまで漫画家漫画を軸とするのか、それともファンタジー路線に転ぶのか期待したいです。

なんだかんだで小ネタが最高。
BECKにアスレチックスにハッピー三国志というおなじみのワードが飛び出すと無条件にニヤついてます。
主人公の卒業文集の隣の奴が劉備で「漢王朝の復活」とかマジで噴く。
火野も出て来たし、作者の野球知識とかがいい。
主人公の漫画の題材がサバットとかもうね。
ところどころに見受けられるプロレス技のチョイスも絶妙で最高です。

というかハッピー三国志がガチで見たい!笑
ストッパー毒島の続編もいつかはお願いしたいです。

ザ・ホラー

さっき松屋にいった。
自分の隣にとても声のボリュームがでかい女子大生二人組が居た。
ゆっくりとメシを食いたいと思っていたが、アソコまで声がでかいとどうもそっちに引っ張られてしまう。
なので「そこまででかいなら聴かなきゃ損!」ぐらいの精神で全力で聞き耳を立てた。
若干のイライラと興味が錯綜していたのだ。

まず驚いたのが、お互いに相手の話を全く聞いてないこと。
会話のキャッチボールというかレスポンスが全くないか適当なのだ。
一方が話したい事を一方的にはなし、もう一方はそのあとにまくしたてる。
女性はおしゃべり好きと言ったものだがここまでされると脱帽。
逆に相手の事はどうでもいいと思っているその事実に恐怖すら覚えた。

また、相手に確認を全くしないのが怖かった。
とあるテレビドラマの話をしており、「あのドラマは○○だよね〜」と勝手に話を進めて見てる前提のあるあるなどをひとしきり語る女。
それに対して「うんうんわかる〜」みたいな感じに相づちやいかにも分かってますといわんばかりの爆笑をしていた。
しかし最後にその女は「でも見た事無いからわかんなーい」と当たり前のように言い張る。
もはやホラー笑

僕だったら話に付き合ってもらったのに申し訳なくて死にたくなる。
けど彼女達は内容やそれに対する返答なんて期待してないのだ。
単に自分の話を満足するまではなせたらそれで充分なのである。
もはや「会話とは?」という根源的な部分まで遡らないといけない。
当人達もそのような会話をしていて楽しいのだろうか?
そこらへんがとてもインタビューしたかった。

とても腹が立ったのでみそ汁ぶっかけて帰りました。

2013/11/13

ツボ顔

好きな顔というのがある。
別に美人でもないし、可愛くもないのに魅力的なのが特徴だ。
勿論、美人の顔は美人の顔で堪らなく美しく大好きなのだが、そういうのとは一線を期した顔というのが存在する。
うまく形容できないが、「クセになる」という表現が一番しっくりくるかもしれない。
自分の屁の匂いを嗅いだりするときに感じるあの感情に似ている気がする。

例を挙げると、バレーボール女子代表の佐野選手が好きな顔である。
失礼だが美人ではない。
かといって不細工な訳でもない。(ここら辺は好みの問題です)
いわゆる一般人に居そうな顔。
僕はどちらかというと好みのタイプで、とても彼女が魅力的に感じるのです。

顔は性格を表すと良く言われる。
例えばどぎつい性格の人は顔にもそのような兆候が現れるし、ほんわかした人は顔も柔らかい表情になっていくのだ。
この彼女の顔はそんな人となりが凄い分かる感じで大好きである。
ちょっと疲れたような目に若干大きめの鼻。
説明は出来ないけど凄いツボを付いてくる。
愛嬌があるのはすぐに分かる。
それと同時に「この人絶対いい人だ!」という勝手なイメージを抱いてしまう。
もう何と言うか、見た目通りの人に決まってるやん!みたいな決めつけさえも生まれてくるのだ。

多分、いい感じのラインというかバランス感覚を持ってそうな世渡り上手な感じの人だと勝手に予想している。
何か知り合いに1人欲しいみたいな感じだろうか。
まあ全部勝手な妄想なんだけどね。
ココまで彼女の顔を見た瞬間にイメージしてしまうほど魅力的なのだ。

僕もそういうマイノリティーのツボを付く顔になりたい。