大体人間は苗字で呼ばれるか下の名前で呼ばれるか、あるいはあだ名で呼ばれるかに分類できる。
その呼び分けは大体の呼びやすさとか本人のキャラに合致したものがあると感じる。
フレンドリーな奴だったら大抵下の名前で呼ばれる事が多いし、ちょっと距離があるなら大体苗字に君付けとかサン付けの事が多い。
例えば林健太。
活発野郎だとしたら「健太」、ナードなら「林」or「林くん」、あだ名で呼ばれるなら「ハヤケン」って感じですかね。
特に大人になるとフォーマルな場では苗字でしか呼ばれなくなる。
下の名前の存在がだんだんと薄れてくるのである。
家族や親しい友人ぐらいにしか下の名前で呼ばれなくなる。
それ以外の状況では自分を表す書面での記号としてしか機能がなくなるのだ。
そういう人はまだ最低限の働きが下の名前にあるのでいいだろう。
しかし僕は基本的に苗字でしか呼ばれない笑
小学校ぐらいまでは下の名前+君付けだったが、そのうち苗字で呼ばれるような事が多くなった。
特に下の名前がくん付けしないと呼びづらく、中学になり男子同士での君付け文化が廃れていくと、必然と苗字で呼ばれるようになったのだ。
まあ、みなさんお分かりのように僕は下の名前で呼ばれるようなキャラでもなくなってきたんですよ。
下の名前も名前負けしまくっているというか、全然似合ってないっていうね笑
まあ、それ以来下の名前で呼ばれることなんてなくなってきたんですね。
回りの人はみんな苗字で読んでくるし、唯一下の名前で呼ぶ家族とも滅多にあわない。
女の子でさえ、苗字くん付けで呼んでくる。そういうキャラだから笑
こうなると、下の名前の存在意義みたいのが無くなって気持ち悪いんですよ。
書面でしか下の名前の存在を実感できないというか、もはや判別でしか意味を持っていないというか。
んで何でこんな話をしてるかというと、自分の下の名前の意味とかが気になってこの前ふとググってみた訳ですよ。
まあポジティブな意味合いで素晴らしい言葉でセンスのある名前だなーと実感していたんだけど、ココ十年ぐらい人から呼ばれてないから完全に持ち腐れてるわけね笑
なんかその状況が凄い気持ち悪さというか違和感を感じてしまったの。
例えば、伊集院光の本名は篠岡健って言うらしい。
彼の事を「健」と呼んでくれる人は多分ほとんど居ない訳よ。
家族は呼んでくれるかもしれないけど、恐らくほとんどの人々は「伊集院」って呼ぶと思うんだよね。
なんかそういう「伊集院を健って呼ぶ人はいないんだなー」と思うと凄い気持ち悪い感情になる。
自分の下の名前が呼ばれないのもそれに似た気持ち悪さを感じる。
彼の場合は芸名が乗っかってるから、その気持ち悪さみたいのはもし自分だったらハンパないと感じます。
自分の名前なのに自分のもので無い感じというか。
アイデンティティーとして下の名前があんまり意味をなしてない状況がきもいわけよ。
たまに「全然知らない女と勝手に結婚してる事になって、回りから祝福される」 っていう個人的にトラウマ級の夢を見るんだけど、それを見た時と似たような違和感ね笑
今更、下の名前で呼ばれたい訳じゃなくて、
外人みたいに「俺の名前はエドワード。エディって呼んでくれよな。」みたいな気さくさが欲しい笑
嗚呼、 無間地獄。
アナログ放送が停波してから二年半あまりが経過した。
普段はデジタル放送ばっか見ているが、ふとした瞬間にアナログの事が気になってみてしまう。
チャンネルをアナログに切り替えると、「デジアナ変換 」と画面の端っこに書かれ、デジタル放送を無理矢理アナログで再現したようなきったねー放送が未だに健在である。
しかし、全ての局には対応しておらず、下にはCATVのテロップが満載で、「デジアナ放送は2015年に終了します」というのがまた哀愁。
本当にアナログ放送が終了する瞬間が待ち遠しくなった。
適当な局にチャンネルを回す。
砂嵐が流れている。
砂嵐なんて滅多に見なくなったから、凄い久しぶりでノスタルジーになった。
しばらく、それを眺め続ける。
「もうすぐ、若い世代は砂嵐なんていう概念すら知らなくなるんだろうなー」とエモい感情に。
デジタルの「電波の状態が悪く受信できません」とか「チャンネルが設定されていません」みたいな無機質な警告文も親切設計でまたいいんだけど、やっぱり砂嵐の不親切感というか「無」みたいなのに惹かれる。
しばらく見続けると何か起こりそうなホラーにも通ずるあのワクワクは砂嵐でしか味わえない。
電波ジャックで謎のメッセージがそのうち流れ出るとかオカルトな放送が始まるとかしばらく期待しながら砂嵐を眺め続けるが何も起こらない。
停波した今だから、ありそうだけど現実はそんなこと起こらないんですよね。
まさに 廃棄された世界って感じが堪らない。
デジアナ変換とか「棄てられた世界になお残り続ける住人のために残された自主的なインフラ」感が最高じゃないですか?笑
SFでスラムに迷い込んだ主人公が偶然出会った少女の家で、「こっちでもまだテレビってあるんだ…」みたいに思うあの感じですよ。
ちょっとメカとかに詳しい奴らがイリーガルな方法でデジタル放送を引っ張って来てるいみたいな。
結局何も無いので、ちょっと寂しさを覚えながら奇麗なデジタル放送へチャンネルを切り替える。
にぎやかで奇麗な世界がそこには待っているけど、アナログ特有の泥にまみれた感は皆無。
進化とか成長ってこういう事なのね、としみじみ。
たまには砂嵐、いいですよ。
ピンポーン
A「ハイ?」
B「あっ、隣に住んでるものですけど、突然すいません」
A「どうも、どうかしたんですか?」
B「実は肉じゃがつくりすぎちゃって、もしよかったらと思って」
A「ほんとですか?わざわざすいません」
B「いきなりこういうのもどうかと思ったんですけどね」
A「いえいえ、有り難いです。しっかし肉じゃがとか久しぶりに食べるなー」
B「よかったです。お口に合うかどうか」
A「ありがとうございます。じゃあ遠慮なく。すいませんねー」(肉じゃがを受け取り、扉を閉めようとする)
B「八百円になります」(扉を押さえて)
A「えっ?」
B「だから、八百円」
A「えっ??」
B「肉じゃがの、代金が、八百円になります」
A「お金取るんですか?」
B「そうですよ。知らない人に無償で配布するなんて、npo法人じゃあるいし」
A「民間?」
B「はい、最近流行の有限会社です」
A「そんな流行ってないですけどね。てか、いきなり知らない人の家に押し掛けて、代金取るんですか?肉じゃが詐欺じゃなですか」
B 「詐欺じゃないです。立派なビジネスです。肉じゃがビジネス、通称ニクネスでやらして貰ってます」
A「なんすか、それ!どちらかと言えばジャガネスでしょ!」
B「えっ?」
A「引っかからなくていいよ!おれのセンスだから!大体、そういうのは確立されたビジネスモデルとなってから、日系トレンディとかの雑誌がつけるんだよ、雑誌が!」
B「今のジャガネス、いいですね。もし良かったらこの地区のリーダーになりません?センスありますよ」
A「唐突だな。ナンだよ、リーダーって!」
B「厨房で黙々と肉じゃがを調理するジャガネス界では一番偉い役職です」
A「作る方なの!?確かに肉じゃが作るのは重要だけど、普通リーダーってのは指示を出したりするんじゃねえのかよ」
B「職人気質に憧れがありませんでしたっけ?」
A「ねえよ!俺の何がお前に分かるんだよ。肉じゃが職人なんてださくてお母さんに自慢できないよ!」
B「まあまあ、リーダー、そこまで怒らなくても。こっからプランを練り上げましょうよ」
A「まだ、リーダー就任してないって!顧客だよ!大体ね、そんな押し売りされたら嫌ですよ。こっちだって、あなたみたいな隣人に気使って、貰ってあげてるだけなんですから!」
B「やさしさ、ですか」
A「そうだよ!断ると気まずいし、こういうのは何となく貰っちゃうもんなの!そこをつけ込むのは酷いって。」
B「そこなんです!」
A「えっ?」
B「普通、隣人だったら、うけとっちゃいますよね?これはその善意を利用した詐欺まがいの押し売りなんです!」
A「いっちゃったよ、押し売りって!」
B「はっ!これがまさかメンタリズムですか!?」
A「お前が勝手にいったんじゃねえか!誰がダイゴだよ」
B「…コンプリート」
A「それはdrレオンだよ!時空を捉える方の奴!」
B「…サプライズ」
A「それはセロな。看板からハンバーガー出す奴。てかお前、胡散臭いマジシャン好きだな」
B「…ジャガニーク」
A「だれだよ!しらねーよ!」
B「あっ、これ僕の決め台詞かつ当社のキャッチコピーです!」
A「適当過ぎるだろ!糸井重里マジ切れするぞ。大体お兄さんね、こういうあこぎな商売は辞めた方がいいよ。いつか絶対後悔するから。な?真っ当に働いて、真っ当に生きようぜ」
B「すいません、私肉じゃがを作るのが大好きでつい、作り過ぎちゃうんですけど、友達もいなくて、誰にも食べてもらえなかったから…、でもタダであげちゃうと、貧乏だからお金も掛かるし…何とかビジネスにしようと足りない頭を使って必死に考えたんですよ…」
A「そうなのか…大量に作る方が悪い気もするけどな…」
B「今時、肉じゃが専門店を開いても絶対はやらないだろうし。こういう形でしか思いつかなかったんですよ」
A「専門店って…確かに頭足りてないな…てか、肉じゃが以外つくれないのかよ…わかった!俺がお前の肉じゃがを買ってやる!」
B「本当ですか!」
A「成功するといいな、このビジネス!」
B「ありがとうございます!」
A「じゃあ八百円ね。ハイ」
B「アッ、配達料が別で九百円掛かるので合計、千七百円になります」
A「たけーよ!元の値段超えてんじゃねーか!しかもお前となりの部屋だろ!マジで押し売りだな!」
B「ごめんなさいリーダー。まだ業界のしきたりが良くわかってなくて」
A「だからリーダーじゃねえよ!城島かよ!あと業界とかないからね!こんな隙間産業!てか産業でもねえよ!」
B「とりあえず、一口でいいから食べてみてください!味にだけは自身があります!それから、やっていけるか判断しますんで…」
A「わかったよ、一口だけな。パクッもぐもぐ」
B「どうですか…?」
A「うーん…純粋にまずい!」(長さんのダメだコリャ的テンションで)
江戸っ子でもないのにツッコミが標準語になるのは何故だろうか。
この世で一番カッコいい職業は軍師だと思う。
仕事内容、名前の響き共に素晴らしい。
軍師やってる奴は無条件で尊敬してしまう。
人当たりのいいキレものって感じで、軍のトップからは好かれ、部下からは尊敬される素晴らしい存在。
少し老害っぽい熟年の軍隊長から煙たがられてるけど、斬新な策を成功させて老害を助けて、「今回は感謝している。しかしお前のやり方は余り好かない」とか言われてそうな感じが最高ですね。
あと地元の同窓会で自慢しまくれるのがいいね。
「お前仕事何やってんの?」
「蜀で軍師やってるよ」
「マジで!劉備って性格悪いって噂ホント?」
「劉さんは結構いい人。人のトップに立つ感じの人だよ」
「そうなんだ。張飛はどうなの?」
「益徳兄さんは結構呑みに連れてってくれる。お世話になってて、面倒見のいい兄貴分って感じだよ。というか、お前が知ってそうな偉い人らは基本的にいい人ばっかだよ」
「なんかガッカリだなー。ゴシップとか無いのかよ」
「一個あるな。絶対言うなよ。関羽さんはバイらしいぜ」
「諸葛っちゃん、まじかよ!」
「あの人の青龍偃月刀、マジハンパないらしいw」
「ネタにすんなよ!上司だろ!w」
的な笑