2015/09/02

くーかー

架空のものがツボ。
架空の地図に架空の本、はたまたバンドや音源など、この世に存在しないはずの場所やものを作り上げる楽しみ。
ありもしないものを現実のルールに即して自由な発想で作り上げる。
本の表紙だったり、CDジャケットやブランドロゴ、映像関係で言ったら予告編、NG集などなんでもいい。
その発想の本体は作り上げることなく、 側だけ作り上げてあたかも本体が存在するように見せるのがたまらない。

そのうち架空のものたちも相互に体系化してきて、とある架空のものの、元ネタは架空の何々で〜でみたいな架空あるあるや架空文化が成熟していくのもたまらない。
それの究極系が架空世界であって、現実とは似て非なるパラレルワールドを脳みそで作り上げる事さえできる。

そういう「俺の中の架空世界」みたいな妄想を爆発させた作品というのはあまり多くない。
小説や漫画などではそういう細かい設定に凝ったものは多数あるが、なんというか、物語排除で架空カルチャーを伝えてくれるものはあんまりない。
どうしても細かい文化や設定は物語に深みをもたせるギミックになるから、それ自体が細く語られる場はないし、チラ見せで想像するだけ。

だから、もう物語性なんかいらないから、そういう架空世界や文化をひたすら解説してくれる作品が欲しい。
著名な作品だと設定資料集やファンブックみたいなおまけ要素としてそういう欲求を満たすものはあるんだけど、もう、本体の作品なしでいいからそういうの見たいわけ。
そういう文化を体系化していって、それを元にみんなが独自解釈して面白いストーリー作っていくとか面白そう。

あと、架空とはちょっと違うけど、「俺があのバンドならこんな曲作る」選手権もやりたい。
そのバンドのコードあるあるとかそういう事じゃなくて、そのバンドの音楽性を理解しながら、新曲を作るっていう、オタクたちの極まった選手権ね。
二次創作とかそういう文化に当たると思うんだけど、あくまでも本人たちの精神性になって行うってのがミソで、パロディとかモノマネではないんだよね。
そういうトリビュート盤は見てみたい。