2015/08/06

ユニフォームの着こなしで見る甲子園ファッションの変化

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高校球児ファッションというのが存在する。
甲子園に出ることに全てを賭ける彼らは高校生活の大半を練習着かユニフォームで過ごす。
いわば私服がユニフォームというパワプロくんのようなものである。
そうなると必然的に、ファッション文化としてのユニフォームの着こなしというのが存在するのだ。
主な要素として、帽子、アンダーシャツ、パンツ、ソックスにスパイク。
このほかにも、バッティンググローブやグラブ、バッグなど小物で魅せることもあるが、今回は、ユニフォームの着こなしについて論じていきたい。

まずユニフォームというのは基本的に学校が懇意にしているスポーツ用品店から一括で購入するのが常である。
同じ高校なら必ず同じものを着用するため、そこでファッション性に差異を見いだすのは難しい。
強いていうならば、ユニフォームのサイズ感と帽子の型の作り方があると言える。
では、高校球児はどこで差異を見せようとするのか?
それはアンダーシャツである。

アンダーシャツはユニフォームの下に着る、その名の通りのものであり、野球をやるものならば一番こだわりを持って着こなす衣類であろう。
アンダーシャツはユニフォームと違い、学校指定の色さえ満たしていれば、個人で購入することができる。

また、練習着に於いてもアンダーシャツはユニフォームと共通となるため、一番使用頻度が高いのだ。
もちろん、メーカー側もその需要に応えるべく、ありとあらゆる配色と型や種類を取り揃えている。
時代の流れとともに流行りというかトレンドがあるため、今回はそれを中心にお伝えしよう。

まず、00年代以前まで話は遡る。

眉毛も太く、帽子の型もおかしい。THE ・無頓着。
1980年中期から後期にかけてにKKコンビとして甲子園を席巻したご存知、PL学園清原桑田。
これは半袖であることから夏のものであると推察できるが、圧倒的な丸首のアンダーシャツが特徴的である。
また、半袖も若干ユニフォームから「たわん」といった具合にはみ出ており、普通のTシャツのような型であることをイメージしてもらいたい。
また、7部丈丸首というのも一般的であり、ラグランのような二色柄のものもあった。
寝巻きよのうなヨレヨレ感が凄まじくダサく、我が野球部ではおっさんコーチが着るそれを「パンダ」とバカにしていた思い出がある。 
俗に言う「パンダ」。抉るような丸首がダサさをさらに引き立てる。

まあ、時代性もあるが、この当時は高校球児にファッション性はあまり重視されておらず、軍隊的なユニフォームからの変化の途中といったほうがいいだろう。
ちなみに、昔のユニフォーム(戦前など)はさらにダボ付いており、ルーキーズのようなダサさを想起させる。

ここら辺からかっこよくなる。

時は流れて1998年。
こちらもご存知、当たり年であった松坂世代筆頭の松坂大輔。
この辺りから、高校球児にファッション性が備わってきたと勝手に思っている。
画像に分かる通り、合理的なトレーニング技術普及による球児の体の成熟化も手伝って、筋肉質な肉体にややタイトめなユニフォームを着こなすというスタイルがはやり始めるのである。
それだけでなく、一番注目して欲しいのが半袖ハイネックの台頭である。

ハイネックというのは冬場のアンダーシャツとして清原世代から利用されていた。
ハイネックに腕のところがキュッと締まったアンダーシャツは寒い時期の練習や試合には重宝されていたのだ。

いわば防寒的な側面からの発展だったのだが、この画像は半袖でもなくノースリーブである。
ユニフォームの袖からアンダーシャツが袖なし故にはみ出さないというのも特徴であり、巨乳の女性が着るとたまらないデザインが高校球児に取り入れられたのである。

夏場に女性が着てるとテンションあがるやつ。

また、帽子の型もカッコよくするのがブームとなり、つばは八の字にクッと曲げるのがかっこいいとされたのである。
甲子園というのはある種の球児ファッションの展示場でもあり、強豪校と懇意にするメーカーなどは、こういった新しいスタイルの商品を選手に着てもらい、宣伝をしまくり、全国の野球少年にムーブメントを起こすというマーケティング的な役割もあるのだ。

ちなみに、この画像の松坂のグローブは青いワッペンからもミズノのビューリーグという、下から二番目のランクの低いグローブであるのがわかるのだが、実はこれは、ミズノプロという最高ランクのグローブのワッペンだけを張り替えたものである。
甲子園出場するような強豪校は大抵、最高レベルの道具が支給されるので、ビューリーグというのはありえないのだが、テレビを見る全国の子供達に、彼らにとっては安くスタンダードであるビューリーグのグローブを買ってもらいたいがための戦略であるのだ。


このような感じで甲子園は、野球ファッションの宣伝、先端の場としての役割を得たのである。

高校球児ファッション確立期。帽子のダサさは当時から否めなかった。

さらにそれから八年後の2006年、ハンカチ世代。
2,000年代に突入してからアンダーシャツは大きな変化を見せることになる。
画像の斎藤佑樹から分かるように、ピチっとしたコンプレッションウェアが大ブームを見せるのである。
その発祥はアメリカはアンダーアーマー社であり、元々はアメフトの選手のアンダーシャツとして利用されていたが、それがメジャーで流行り、日本球界に黒船到来といった感じである。
もちろん、高校球児もその影響力は無視することができず、2003年辺りからこのピチっとウェアは流行り始めてきたとされている。

特徴として、近未来的なシルエットのファッション性の高さ以外にも、着心地や汗を吸ってくれる機能性の面からも真新しいものがあり、一気に「カッコイイもの」としての地位を得たのである。
このアンダーアーマーシャツの大ブームを経て、日本のメーカーからも類似商品が多発し、時代のスタンダードになり得たのである。
まさにアーマー。このUAロゴチラ見せがかっこいいんですよ。

ちなみに、この手のアンダーシャツは従来のものに比べるとお値段も高く、練習時は従来の安いアンダーシャツを着まわし、試合の時は気合を入れて、これを着るというのが一般的であった。
これを複数枚所持するのは金持ちアンド野球うまいやつの象徴であり、みんなの憧れの的であったことを当時の野球少年であった筆者が補足しておく。

また、選手の体型の肥大化も合理的トレーニングや食事訓練の確立により顕著になり、さらにユニフォームはピチっとしたものになっていくのである。
彼らはファッションの基本が衣類ではなく、体型ということを知っているのである。 

そしてこの画像のマーくんからもわかるように、帽子の型作りも重要な要素となってくる。
つばを八の字に曲げるのだが、その曲げ方に個性が見られるようになり、ただ曲げるのではなく、先端を曲げたら、その外側は外に開くように逆に曲げるというのがトレンドであった。
また、帽子の頭の部分も、ポチより前側(つば側)を若干へこませ、浅くかぶるというのも流行の兆しを見せていた。
この辺りから、高校球児ファッションは他の野球ファッション(プロや大学野球)と差別化が顕著になり、ドメスティックなガラパゴス化が始まるのである。
アンダーシャツ進化の袋小路に入り込んでる感じがアリマスネ。


そしてそこから5年経った2011年。
画像は現阪神の一二三選手。
アンダーシャツの進化もどんどんと加速化し、個人的であるが、この辺りから高校球児ファッションからかっこよさが消え、「やりすぎでは?」という感情が巻き起こるようになった。
画像の通り、コンプレッションウェアは甲子園のスタンダードとして地位を完全に掌握し、次なる進化を遂げようとしてた。
そう、ハイネックを超えて、タートルネック化が始まったのである。
 上野クリニックばりにタートルを極めるようになり、こんなクソ暑いのに首元までぴっちりとアンダーシャツで包まれるようになり、それが大流行したのである。

らしいです。

  また、帽子のつばの型曲げもこの辺りが最盛期となり、前述した型作りもさらにやりすぎな方向へ突っ走り、もはやチョコンと帽子を乗せただけの選手が続出したのである。
この時期の甲子園はプレー中に帽子がとれる選手が多発していた思い出がある。

ぶっちゃけ7分丈はダサい。

そしてさらにその二年後、2013年。
画像はカット打法で物議を醸した千葉くんと花巻東の面々。
タートルネックの台頭でガラパゴス感溢れるようになった甲子園に、7分丈のアンダーシャツが大流行することになる。
腕まくりができない コンプレッションウェアにとって7分丈というのは非常に便利がいいらしく新たなファッションとしても確立し始めたのである。

7分丈+タートルネックの混ぜるな危険。

また、タートルネックは一大ムーブメントを起こしたものの、やはり年々暑くなる地球環境もあってか、夏の大会ではその息をひそめるようになり、従来のハイネックを使用するものが増えてきたのもこの辺りである。

また、帽子の型作りについてであるが、あまりにも全国で「やりすぎ」という風潮が出てきたため、禁止令を出す高校も増え、その猛威は幾分か収束し始めたのもこのころであると記憶している。

そして、ユニフォームのぴっちり化はそんな規制やりすぎな風潮の影響を全く受けることなく、どんどんと進んで行くことになる。
もはや、サイズ間違いでは?という具合まで来ているが、どんどんと進み、現在のトレンドであることは間違い無いだろう。

そして最後に今年、2015年。
進化を遂げる甲子園ファッションにも原点回帰の兆しが昨年辺りから見え始めてきたのである。

ゴツくないと似合わない諸刃の剣。

画像は現ソフトバンクの古沢選手。
見てお気づきの通り、首元を覆う一方であったタートルネックやハイネックよりも、原点回帰な丸首が台頭してきたのである。
またピチっとしたコンプレッションウェアだけでなく、ややゆったり目の素材のアンダーシャツも復活の兆しが見えてきているのである。

これは筆者が記憶する限りでは、二三年前のメジャーリーガーがこの丸首ゆったりタイプのアンダーシャツを着始めたのが元祖であると思う。
その後、一年遅れぐらいで、日本球界にもやってきており、巨人の村田や日ハムの中田翔など、肩幅の広いパワーヒッタータイプが好んで着るようになったのだ。
勿論、高校野球にもその波は確実に訪れており、現在、リアルタイムで開会式を視聴しているが、丸首は明らかに増加していると言える。

マッチョじゃないとダサさ倍プッシュ。

ただ、この丸首タイプの難点はメジャー発祥であることからも、肩幅の広く、胸板の熱いがっちりとした体型しか似合わないところにある。
年々、体格が豊かになる高校球児といっても、それが似合うレベルまで肉体が仕上がってるのは稀であり、大流行とまではいかないのでは?という予想をたてることができる。

現にハイネック、タートルネック、長袖タイプ、7分丈の選手も生き残っており、今年の甲子園は丸首がトレンドながらも様々な種類のアンダーシャツを見ることができるだろう。

そして、もう一つ顕著なのが帽子の型作りの変化である。
八の字スタイルは一気に息を潜め、つばをあまり曲げない原点回帰なスタイルがまた流行りだしている。
特にメジャーリーグなどでは、純粋なファッションアイテムとしてのニューエラーキャップの大流行を受けてか、つばをほとんど曲げないスタイルが、野球にも逆輸入されるようになった。

写真はイメージです。

やはり、その風潮も日本球界に着々と受け継がれており、特にベイスターズやオリックスの選手がそのスタイルを模倣している。

メジャースタイルの体現者・筒香嘉智。

当然、その影響は高校球児にも伝搬しており、それを受けての八の字型からの脱却が見られると考察できる。
しかし、高校球児はプロのスタイルをそのまま真似るのはダサいという風潮がまた別に存在するため、今年のつばのようないい塩梅に収まっていると考察できる。


リトル時代の清宮。つばの型は当時の流行直下型影響スタイル。

早速トレンドを取り入れたつば。早実はアンダーシャツ丸首よりもこっちのほうがエリート感出るよね

ここ数年のトレンドの変化の速さは凄まじいものがあり、現在進行形で把握できない新たな流行も発生するであろう。
といっても、今年の丸首、平行つばトレンドからもあるように、当人たちには原点回帰ファッションとしての意識はないだろうが、ある種、時代が一周した感もあるため、結局は流行も一般的なファッションと同じようにぐるぐると何周もするのではないかと思われる。 

とにかく、これらの要素は一周した感あるものの、ユニフォームピチピチ化は未だ限界を知らず進歩の歩みを止めることないため、それがどこまで続くかが、見ものである。
こういった視点からも高校野球を楽しむと、さらに文化としての高校球児の奥深さに気づくことができるだろう。

2015/07/27

FNS27時間テレビ2015 個人的面白かったとこメモ

番組全体や企画自体の感想は大体みんな同じ感じだと思うので敢えて言及しません。
その中でも個人的に笑えたとこを大まかにメモります。

①ドキッ!めちゃイケ vs SMAP 本気だらけの水泳大会
よゐこ濱口の敦に対する「めちゃイケで一番おもんない奴!」の無慈悲なガヤ

②明石家さんまのダイヤモンドエイジ本気の体力測定
具志堅用高暴走&しつこいスプレーシーン
モト冬樹がバランスボール乗れない
審判員のズル暴露

③すぽると!
中継に邪魔されてコーナー進行できない加藤浩次

④さんま・中居の今夜も眠れない
全編通して安定のさんま
ミラクル展開の15才
たけし後頭部強打

⑤お台場のカイダン 本当にあったフジ縛霊の怖い話
近藤Dvsはねる軍団
攻めて笑いをもぎ取った千鳥・大吾
エグザイル居酒屋千鳥・ノブ
自分の時間をきっちりこなした小藪 
シュークリームオチのしずる池田
果敢に攻めるウーマン村本(それに若干イラっとするやべっち&板倉)

⑤早朝のフジ本気ロックフェスティバル 
安定のTOKAKUKA・ロバート秋山
宮迫ドロップキックに動じないゆうたろう
浪漫飛行の野性爆弾・川島

⑥ホンキーダンス選手権
該当者なし

⑦めざましテレビ
めちゃユルの風呂コント

⑧とんねるずの女気じゃんけん
清原復活、極楽復活、自身の解散を速攻で弄ったとんねるず
「ゲロ吐きそう」発言&マジギレの本田アナ
帰るリカコ

⑨TED×27hTV
ロンブー淳のマ○コ漫談
亮くんの「テレビはピンチじゃないよ?」発言&小魚釣り
ホリケンのアドリブコントwithフジモン
劇団ひとりのおっぱいが見たいコント

⑩FNSドリームカバー選手権
千の風になってさん&森山直太朗&toshl
動画を撮る武田真治
競馬中継中に寝る鈴木紗理奈

⑪中居・矢部の本気スポーツ!
前園・釜本
ジャルジャル後藤の「他局で亀梨くんがやってますよ」発言

⑫サザエさん
東芝

⑬テレビのピンチをチャンスに変えるライブ
ケント・モリのキレキレダンス
テツトモ&江頭パート
パンツ全開の岡村

ここはめちゃイケ総集編って感じでワクワクしました。

⑭めちゃイケサイドストーリー
ミニコント加藤

⑮グランドフィナーレ
清水ミチコワンマンショー

まあ、他にもマイナス方面で色々言いたいことはあるんですが(というかほぼそれ笑)、個人的に笑ったのはこんぐらいですかね。
とにかく瞬間最大風速はおっぱいコントの劇団ひとり、全編通して活躍したMVPには加藤浩次で文句ないでしょう。
本気出してこれなら、もうしょうがないって感想です。

一応、「さんま中居」以外は基本新企画(一部めちゃユルからの派生)なので、その点は攻めてるというか本気を感じ取りたいのですが、
「実は新企画ばっかだよ!攻めてるでしょ!」ってスタンスならもうアウトです。

2015/07/09

ワンピースをほとんど知らない人が「ワンピース」の正体を予想するコラム

所謂ワンピース世代直撃の僕ですが、ワンピースはなぜか食わず嫌いしており、ワンピースを通らなかった少年時代を過ごしていました。
大人になった今更、数十巻近くを読み始める気力もなく、ドラゴンボールやハリーポッター、ロードオブザリングと一緒に「死ぬまで読まないリスト」に入ることでしょう。

まあワンピース世代ですのでテレビ・友人・ネットやウィキペディアなどで得られる最低限の情報は得ています。
ルフィ一味が海賊王、はたまた伝説の海賊、ゴールド・ロジャーが残した「ワンピース」という財宝を目指し、日夜奮闘する、といった最低限度の知識ですが。
また、実際友人宅にあったワンピースにチャレンジしたこともあり、不覚にもウソップ海賊団解散のシーンでウルッときてしまったため、そんな自分にムカつき、読むのを辞めたという少年期の「尖り」エピソードすら存在します。

まあ、性格があまのじゃくなので、読んだら絶対面白いということは理解できているのですが、今更感のせいでなかなか食指が伸びないというのが原因です。

ネットでワンピースの正体について結構議論が交わされるのを見るのは好きで、よく見たりするのですが、自分でも知識ないなりに考察するのが楽しくて、筆を走らせている次第です。

まず、ワンピースとは 「海賊王ゴール・D・ロジャーが遺したとされる、富と名声と力の『ひとつなぎの大秘宝』。『偉大なる航路』の終点・ラフテルにある可能性が高く、海賊なら間 違いなく、その宝を目指し、『偉大なる航路』に集まると言われている。白ひげはその正体を知っており、もしこれが見つかれば世界はひっくり返ると述べてい る。一部ではただの伝説とされていたが、実在することを白ひげが死に際に世界に公表した」


とウィキペディアには書かれています。
ネットの予想では、「財宝という名前の通り、物質的にお宝が眠っている説」や、ひねくれ者がまず考えそうな「 これまでの冒険が財宝だったんだよ!ドン!説」が蔓延っていますね。
とにかく、ここまでワンピースの物語のウリとして引っ張るってことは、何か作者的にも考えがあるのでしょう。
こっから僕も色々と予想を立ててみることにします。(マジでワンピースの詳細ストーリー知らないんで突っ込みどころ満載だろうと思いますが、そこはご愛嬌。ワンピみたいな話作るなら俺ならこうする!的妄言として、読み流してください)

①パソコンなどのその時代には存在しない機器
まあ、ファンタジーだと思ったら実はSFでしたーという古典的なオチですね。
未来人が紛れていて、そのテクノロジーを伝えたとか、遥か昔に滅んだ古代文明が現代文明以上のテクノロジーを持っていたとかですね。
そんで、ワンピースの海賊時代は我々の文明が滅んだ後の未来のお話で、彼らは未来人だったんだ!ドン!とかありえそうです。
ゴールドロジャーさんも未来人or古代先史文明とコンタクトがとれた選ばれし人間で、それさえ持っていれば、世界がひっくり返るという条件にも合致する気がします。
パソコンに限らず、核兵器であったり、エスパー的武器だったりと、時代のオーバーテクノロジーであったらなんでもいいんです。

②人物
ワンピースさん(便宜上)がそこにはいるという説ですね。
ワンピースさんは何か特別な能力を持っていたり、とにかく出会うと凄いことが起こるのでしょう。
ゴールドロジャーさんが残したとウィキにはあるので、ゴールドロジャーさんの子孫だったりするかもしれません。
「ハイパー凄い大海賊の俺の子供なんだから、『ひとつなぎの大秘宝』と言っても過言じゃない!ドン!」オチすらも考えられます。
はたまた、未来人や古代人、さらには宇宙人の可能性すらあります。
SF的可能性を追い求めるとなんでもありなのできりがありません。

③言語・知識・宗教
世界をひとつなぎという点だけに着目すると、言語であったり、宗教などの「価値観を統一するもの」がワンピースである可能性もあります。
実際ワンピースは皆んな日本語で会話し、世界政府という言葉すらもあるので、言語的には全世界統一されている可能性が高いのですが、何か新しい価値観としての言語の可能性もあります。
それこそ、オーバーテクノロジーを持った古代人や未来人、宇宙人とのコンタクトに必要とする言語である可能性もあるので、いい線ついてるんじゃないんでしょうか。

知識というのは曖昧ですが、宗教に内包されるような感じで、みんな同じような価値観持とうぜ!的なノウハウが記されていると予想します。
世界をひとつなぎとは額面通り受け取れば、みんな同じ神様信仰してハッピーになろうぜ!的ニュアンスであり、ワンピースとは世界宗教を作り出すカルトな物語であったんですね。
んで、この物語自体が、聖典としてのちの時代に読み継がれるとすれば完璧でしょう。
天下のジャンプでそんな嫌なオチにしないと思いますが。

④たどり着いた肉体に得られる能力
前述した通りワンピースの詳細はほとんど把握していないのですが、ゴムゴムの実とかの能力バトルということはなんとなく把握しております。
ワンピースにたどり着くことができる身体能力というのは、もうそれは、一般人には成し遂げれない強靭なものでしょう。
その肉体or肉体に宿る能力こそが「ワンピース」とする予想です。
「経験こそがワンピースだった」というものにやや似ている感じはありますが、その肉体に宿った「血」を啜ると、驚異的な能力者として覚醒するなどといった、ややオカルトチックなオチもあり得るでしょう。
あと、「ワンピースの実」というものがあり、それを食べると世界がヒックリ変えるような凄い力が宿るという予想もありますが、これは小学生レベルの発想ですかね。

はい。
ざっとこんなもんでしょう。
無知ゆえの矛盾点はたくさんあると思いますが、人が物語を作るときに「最終的なお宝」とするものって、だいたいこんぐらいのパターンが考えられますよっていう考察みたいなもんです。
それもガッカリさせるかは置いといて、読者をいかに裏切れるかというものを挙げるとここら辺が妥当なんじゃないかなあと思います。

まあ、財宝などの物質的価値を持ち、かつ世界を豹変させるような能力的価値を持つものが一番いいんじゃないかとも思いますね。
そこはストーリー中に伏線を張ることで、効果的に演出できると思います。
取り敢えず、全く読まないなりにもワンピース最終回が楽しみな人はいるんですという報告でした。

2015/06/08

圧力鍋で家二郎

急激に二郎を作りたくなったので家で作ってみました。
ネットで色々と家二郎情報をググっていくと、圧力鍋を使うとすごいすぐできるという情報を手に入れたので、今回はそれでチャレンジ。

材料(5人前)
・ゲンコツ 1kg
・背脂 500g
・大勝軒のつけ麺 2袋(スーパーで売ってるやつ。一袋三玉)
・豚ブロック肉 800g(豚でカタマリならなんでもいい)
・濃口醤油 300ml
・みりん 100ml(みりん風の方がネイティブ二郎感出るそうです)
・料理酒 50ml
・ニンニク
・味の素(これ必須!)
・モヤシ 一袋
・キャベツ 半個(野菜は少なめなので、マシマシしたい人はもう少しあってもいいかも)

家二郎で重要なのがゲンコツと背脂。
これを我々一般人が入手するのはかなり難しい。
専門店に行けば普通に売ってたり、交渉で打ってもらえるそうですが、今回はネットで購入。
ズボネ げんこつ 1kg
豚背脂 500gラード 業務用   
 ↑こちらのお店で購入しました。
送料も含めたり、現地価格と比べるとかなり割高な印象はありますが、今回は気にしない。
とにかくここの店がいいのは、ゲンコツが最初から半分にカットされてるんですよね。
ゲンコツは骨の内部にある髄液こそが上質なスープの素となると言われているので、ゲンコツ買ったらどうしても、下処理後にハンマーでぶっ叩くという手間が生じます。
しかし、最初から半分に切られた状態でくるので、その手間が省けます。
ゲンコツも背脂も冷凍パックで送られてくるので、保存もきき、大量購入すれば送料も無料っぽいので、そうすればコスパはいいかもしれません。

下処理
まずゲンコツの下処理を行わなければなりません。
これを怠ると食べるに値しないクッサイ豚骨スープが出来上がってしまいます。
まず、冷凍されているので解凍も兼ねて、水に浸しておきましょう。
そうすれば、骨についた血がどくどくとでてきます。

それが終わったら、鍋に水を張り、ゲンコツをブッコム。
沸騰してくると、血のアクのようなグロい泡がめちゃくちゃ出てくるのでそれを掬っていきましょう。
20~30分ぐらいそれを続けると何も出てこなくなるので、鍋ごと流しにドバーっと捨てます。
ここでのスープは使いません。

そしたら、骨の周りについた余分な肉や血の塊をそぎ落としていきましょう。
なかなか手ごわいので、ナイフで切り取ったりしてから、たわしでゴシゴシと。
「犬が齧ってそうな綺麗な骨」に見えてきたら下処理完了です。

あと、背脂が凍っていたら、この間に湯煎しておいて解凍しときましょう。
そして、二郎にとってもう一つ大切な要素である、豚の準備も行います。
ブロック肉を適当にタコ糸かネットで縛り上げて下さい。これをしとかないと、肉がボロボロになります。

煮込む
こっからやっと本番で、いよいよ秘密兵器・圧力鍋の投入です。
僕の持っているやつは5Lなんですが、もっとでかくてもいいかもしれません。
ただ、五人分程度だと十分だと思います。

圧力鍋に下処理したゲンコツ1kg、背脂500g、豚ブロックを投入。
そのあと、水を指定ラインまで注ぎ、ヒタヒタにします。
お好みで臭い消しのニンニクやショウガ、玉ねぎ、ネギなどを投入してもいいかもしれません。
今回はニンニク、玉ねぎ、ショウガを投入しました。
しかし、ショウガの量が多かったらしく、少しジンジャーの香りが漂うこととなったので、入れすぎには注意。
ニンニクは消滅し、玉ねぎはとろとろに仕上がりました。

それらを入れたら、圧力鍋を点火。
圧力30分、放置30分がちょうどいいらしいです。
ちなみにこれはまだ一回目の煮込みです。
数回に分けて煮込むのは、一旦、豚を取り出す必要があるからなのです。

カエシ・豚作り
その間にカエシを作っておきましょう。
小鍋に濃口醤油300mlにみりん100ml、料理酒50ml、切ったニンニク、若干の味の素を加え、弱火で沸騰しない程度に煮立たせていきます。
まあ、この時点で味見してみても「死ぬほど濃ゆい醤油」という印象しかわかないので、心配する必要はないです。

 減圧完了したら、豚だけ取り出し、ボウルに移したカエシに漬け込みます。
大きいので、片面15分づつ、計30分程度漬け込むとなかなかいい味がつきます。
それが終われば、好みの大きさにスライスしましょう。
(写真をほとんど撮ってないので、以下も文章中心の解説となります)

さらに煮込む 
 
とりあえず圧力をかけずに煮込み続けていきましょう。
背脂がプルプルな状態で浮かんでいるので、とりあえずおたまでガシガシと潰していきます。
アブラ感があんまり好きじゃない人はここで一旦、背脂だけ移して、完成時にトッピング的に使ってもいいかもしれません。

沸騰させ続けていくと水の量がだんだんと減っていくので、追加しましょう。
そんなに薄まるとかは心配しなくてもいいです。
水を追加させながら乳化を促し、煮込むこと、二時間で一旦終了。
実は食べる前日の夜から作業スタートさせているので、二日がかりで計画してます。
(正直、煮詰めていくより、あと一時間加圧して、一時間放置でもいいかもしれません)

最後の煮込み
二日目の朝から煮込み再開。
ドロドロ感を出したかったので、加圧させることなく煮詰めていくことに。
もちろん水も入れません。
この辺はお好みなので、スープの量とかの兼ね合いで変化させましょう。
僕の場合は煮詰め過ぎて、高濃度ですが、若干スープの量が足りなくなりました笑
ここでは一時間程度、煮込みます。

煮込み時間をまとめると、圧力初回1時間(加圧30分、放置30分)+そのあと煮込み二時間+翌朝煮込み一時間の計4時間程度ですかね。
ただし、二回目以降の煮込みも圧力利用すれば、トータル2時間程度に短縮できるでしょう。

仕上げ
スープが完成したら、キャベツとモヤシを茹でましょう。
沸騰したお湯にそれらをぶっこみ、いい感じになったら引き上げて湯切り。
ここらへんはアバウトで大丈夫です。

そのあとは、ラーメンの器をあっためましょう。
器をあっためるかあっためないかでかなり美味しさが変わってきます。
素人ラーメンの盲点はここなのです。

それと同時に麺を茹でる。
大勝軒のつけ麺の生麺が一番二郎麺に近いといわれています。
スーパーで簡単に手に入るので、おすすめです。
自作するのもいいけど、やっぱ手軽さを追求するのも家二郎の醍醐味であります。

あったかくなった器にカエシをおたま三分の二ぐらい注ぎ、それと同時に味の素大量投入。
カエシとスープの割合はよくわからないので、とりあえず少なめに注ぎました。
もし足りなかったら、あとから追加すればいいんです。

そして、スープをカエシに割ります。
この時、背脂が大量なのが嫌な人は、 ザルで漉しましょう。
いわゆる背脂チャッチャってやつです。
ザルに残った背脂はあとからアブラ増し用に使ってもいいでしょう。

そしたら、麺をブッコミ、それから、ヤサイ、ニンニク、アブラ、豚、カエシをお好みでトッピング。
我が家はネギ中毒者しか存在しないため、ネギトッピングは欠かせません。
これで完成です。
前述したように、スープを煮詰め過ぎたため、若干少なめとなっていますが、味はその分、濃厚!(写真撮り忘れて結構食べてから撮ったのでさらに少なめです)
野菜が少ないですが、僕はこれぐらいで十分なんです。
ラーメン屋は謎の緊張感のせいで野菜増しでも、なぜか食いきれてしまいますが、気の緩む家ならこのぐらいの量で晩御飯までお腹いっぱいになります。
まさにラーメン屋マジック。

味としては、本家二郎の亜流といった感じで、少し攻撃性にかけるマイルドなものとなりました。
おそらく、醤油の違いがあると思いますが、それでも十分な再現性であると言えましょう。
というか、家でこのクオリティ出せるのに感動します。
それと同時に、ラーメン屋は毎日こんな仕込みをしてるんだなーとしみじみすること間違いなしです。

圧力鍋を使えば、最短2時間程度で二郎が作れちゃいます。
かき混ぜたり火の番をすることなく、ほとんど待ち時間なので、家で暇してる休日なんかおすすめですね。

 
イアンマッケイに二郎出したらぶん殴られるでしょう