2013/07/23

「セトリ」にこだわる人々

セットリスト。
ライブなんかでの曲順ですね。

ネットでは「今日のセトリは○○で、アンコールは珍しく××だったよ」の様な会話が多い。
まあそういう報告はライブに行った人が、思い出すための物としては価値はあると思います。
行ってない側としては新曲や珍しい曲をやった時しかそのような報告に興味が湧きません。

比較的どうでもいいと思っているのですが、世間では結構重要視される傾向にあるらしい。
僕は自分が行ったライブでさえセトリ報告に興味が無いし、セトリ自体にこだわりも無い。
ライブ中が楽しければそれでいいと思っています。

一番疑問なのが「今日のライブいけなかったんでセトリ教えてください!」って人。
正直、理解が出来ない。
全くこういう人の行動原理が分からないんですね。
そんなにセットリストは重要な事なのか?
しかもライブ行ってないんだぜ?
自発的に知りたいとも思わないし、報告しようとも思わない。
バンド側は意識すると思うんですが、聴く側としてそんなにこだわるもんなのでしょうか。

おそらくその順番で家で曲を再生して、
ライブに行った気分になるのでしょうが、これもイマイチ理解しかねる。
だからどうした、と笑
何が楽しいのか一切理解できません。

行ってないライブのセトリを求める人間ほどこの世で分かり合えない人種は居ないです。

2013/07/22

heaven in her arms × Yumi split




日本が世界に誇る激情系ハードコアバンドheaven in her armsと
シンガポールのyumiのスプリット。
お互い一曲づつの7インチ盤。
ダウンロードコード付きで蓄音機無くても安心設計。
お値段も八百円とかなり良心的でgoodだった覚えがある。

最近ロシアツアーの動画見てヘブン熱が再来して来たので今更ですがレビュー。

まずyumiのenpty circlesについてですが、まあ普通に激情って感じ。
アルペジオが奇麗、泣きのギターがエモい。
中盤のちょっと加速する展開のところのオクターブ奏法がやっぱ好き。
トゥルルルルーってのがいいよね。
最後はアルペジオでシャレオツに締める。

そしてheaven in her arms
前作の幻月でダークでダウナーな雰囲気を更に押し出し、
コレでもかという鬱サウンドにたどり着いた彼ら。
そのまま暗黒へ突き進むかと思いきや、
一個前のaussitot mort(オ-シトットモ-ト?オ-シタットモルト?) とのスプリットでは一転して、
メタリックでカオティック成分高めな勢いある攻めのサウンドに変化した。
まだまだ可能性を感じさせる引き出しの多さにワクワク。
そして今回はまた新たな方面へ開花。

白夜の再結晶

雰囲気あるアンビエントな感じから始まり、壮大な幕開け。
ギターの音の奇麗さが最高。
更に空間を意識したサウンドへ。
いろんなエフェクトを多用し、すさましい巨大感を構築してます。

繰り返されるフレーズがだんだんと盛り上がりを見せる。
鉄琴ぽい。 
今回は暗黒ではなく、壮大、鮮麗というワードが似合う曲。
同時にドラムの盛り上げ上手感が最高。
そして語りかけるようなポエトリーリーディング。
歌詞がアレでも突き抜けたら聴けちゃうよね。

後ろの方でウジョウジョ鳴ってるキレた猫の声みたいなボンバー待ち演出が堪らない。
そして爆発と共にいつもの絶叫!
たまらん!報われる!
段階的に盛り上げるあの感じはライブで見たら鳥肌モンだろう。
完全にネクストレベルいっちゃってますねー。

もう完全に独自のサウンドを構築してますよ。
ジャンル「ヘブン」として成り立ってますね。
スプリットで勝ち負けとかあんまどうでもいいんですが、今回は完全にヘブンの勝ちです。

いやー、こうなってくると今とってるらしいアルバムが楽しみですねー。
ツイッターによると年内には出せるらしい。
めちゃくちゃ期待。

2013/07/21

ポケモンの偽物

小学生の頃、同じクラスの女の子があるTシャツを着ていた。
ポケモンっぽいキャラ達が書かれていたが、よく見ると所々マイナーチェンジしている。
ベースは完全にそのポケモンなのだが、
どうでもいい模様が付いていたり、存在しない触手が生えてたりと完全に蛇足アレンジだった。 
例えば、ピカチュウがハリネズミっぽくなっているなどイミテーション全開なのだ。

「それってポケモンなの?」

当時一世風靡していたポケモン。
でもよく見ると偽物っぽい。
そのような疑問を持った僕は興味が止まらなかった。
僕のポケモン愛は相当なものだったので、そのTシャツを見るや否や反応するのは当たり前だった。

その子曰く、ポケモンではなくマジモンらしい。
「ポケットモンスター」では無く、「マジックモンスター」なのだと主張し始めた。
勿論、現在蔓延る「マジモン」名義のスロットやソシャゲーとは別モノである。 
金銀が出るぐらいのときの話。

まあ、速い話がパチモン。
当時はポケモンの亜種的な奴は珍しくはなかったのだ。

しかし、ライセンス的にアウトな偽物は初めて見た。 
だってどう見てもポケモンだもの。
孫を喜ばせようと、何も知らないおばあちゃんが買って来たと思うと切ない笑
今になってそんな悲しいストーリーがそのTシャツに浮かぶ。

まあそんな切ないエモい話なんだけど、
「マジックモンスター」という存在がその後もかなり気になっていた。

インターネットに出会ってからもいろいろ頑張って探したが、全く情報は出ない。

もちろん当時の友人達に聞き込み調査もしたが、全然ダメだった。

こんな広大なインターネットの世界でも分からない事はあるのだ。
非常に切ない。

伝説の偽物を探して未だに旅を続けてます。
情報随時募集中。

2013/07/20

バーニングもやし

燃やすという行為。
火を使うことは人間だけに許された素敵な能力。
たき火やキャンプファイアーなんかでテンションが上がるように、
遺伝子レベルでその楽しさは私たちの体に刻み込まれている。

と個人的に思っている。

燃やすってめちゃくちゃ楽しいよね。
たき火なんて絶対葉っぱとかちぎって燃やしてたもん。
あの灰になって終わっていく感じが堪らないんですよ。

焼肉したときなんて箸燃やすのは定番。
油たっぷりのホルモンでバーニングを起こすのも非常に楽しいイベントです。
(最近は大人になってこういう事がおおっぴらに出来なくなりました。悲しい社会に生まれた事を憎んでいます)

そんな中でも多分一番楽しいのが、「燃やしてはいけないものを燃やす」だよね。
別に建物だったり動物や人間を生きたまま燃やす、 みたいなサイコな発想ではありません笑
あくまでも他人に迷惑がかからない範囲内で。

例えば、自分の大切にしている本、CDもろもろ。
普通大切にしているんだから捨てるはおろか、
燃やすなんてとんでもない!と思うじゃないですか。

でも、大切にしてるものを実際燃やした事が無いから分からないだけなんです。
勝手な思い込みの可能性だってある。
もしかしたら、何か自分の中での価値観の変動が起こるかもしれない。
その自分の限界みたいなラインを超えたい願望が「燃やす」という行為に詰まっているのです。

その究極系が「お金を燃やす」事です笑
昔の成金が足下を明るくするためにお札に火をともした有名なアレ。
 普通の人ならば絶対できません。僕だって無理です。
もったいないもん。

でも紙切れ一枚で人生が変わってくるなんて不思議なもんだよね。
もしかしたら、全財産燃やしたときに何か見えてくる新たなものがあるのでは無いでしょうか。

たき火の中に札束ぶち込みたいよね。
あと五百円玉も炎にぶち込んでどんな溶け方するか見てみたい。
禁忌を犯してみたいのですよ。
(ちなみに硬貨を燃やすと犯罪になるらしいので辞めた方がいいです)

何が言いたいかと言うと、ロマンを達成したいんですよ。
ロマンに理由はいらないんだよね。

だからもし金持ちになったら、CDとか買うときに、
実際に聴く用、保存用に加えて燃やす用を購入したいって話!
勿論、燃やすときは三枚すべて燃やします。

あと「大事なモノ燃やし大会」も主催したい。
自分の中で今、本当に大切なモノを持ち寄って皆で燃やす、ただそれだけ。
バンドマンだったらギターだったり、料理人なら包丁を燃やす誰も得しない会合。
宗教ぽさ全開なイベントですね。

僕はそんな願望を持ちつつも、未だにチキンハートなので燃やしてはいけないもの燃やしを達成できていません。 
だからブックオフで買って来たどうでもいい中古本をベランダで粛々と燃焼させるという一歩間違ったらオシャレな行動で我慢しています。