文字で羅列しているだけだと想像しづらいので、是非ともさらばの二人が演じてる様を思い浮かべながら読んでみてください。
あと、前回までのM-1のネタの研究の記事は途中でぶった切れてますが、また続きやるつもりはあります笑
今年の予選が始まるまでには完結させたいってモチベーションなので気長に。
〈さらば青春の光 仕立て屋の店員〉
東口宜隆:どうも、さらば青春の光です。
僕が東口で、
森田哲矢:僕が森田ともうします。よろしくお願いしますー
東口:いやー、森田よー、僕らね、若手若手って言ってますけどもうコンビ組んで7年ですよ!
森田:そやな、意外に早かったよなあ。
東口:そやでホンマ。
ちなみに、コンビを組み立ての頃のことって覚えとるか?
森田:覚えとるわ、そら。
忘れるわけないやろ。
特にあれやな。お笑い二人で始めようって思って、「まずは形からや!」ってことで二人でお揃いの衣装作りにいったやん。
東口:ああwあの店員さんか!
二人で衣装作りに一緒に仕立て屋行ったときのなあ。
森田:そうや。あの人や。
一緒になあ行った時やから忘れられんわ。
あの人のこと、未だに覚えとるやろ?
東口:そら一緒に行ったときやったもん!
しっかし、あの店員さんは傑作やったよなあ!
じゃあ、俺、あのときの店員さんやるから、お前、俺やれ!
森田:え?
東口:だから、俺があのときの店員さんやるから、お前は当時の俺をやってくれって言ってんねん。
森田:俺がお前をやんの?
東口:そやで?
まあ、細かいことはええねん。
あの店員さんが重要やろ?
(仕立て屋のマイム開始)
森田:(納得してないようだがコントイン)
おい、森田ー。ここが仕立て屋さんや。
ここでお揃いの衣装つくろうか?(森田らしき人が存在する空間に向かって)
ウィーン
東口:いらっしゃいませ。
本日はどのようなご要件でございましょうか?
森田:あの、僕ら、お笑い始めようと思ってて、かっこいいお揃いの衣装を作って欲しいんですよ。
なあ、森田?(森田空間へ向けて)
東口:さようでございますか。
ということは既製品ではなく、オーダーメイドの方がよろしいですよね?
森田:そうですねえ。
なあ?森田、ええやろ?(森田空間へ向けて)
東口:では、そういうことでしたら、早速採寸いたしましょうか?
そうしたら、 うーん、相方さんの方から先に採寸いたしますので、どうぞこちらに。
森田:(「俺やないんや」という顔)…相方。
東口:森田さん。(森田空間へ向けて)
森田:はい!
東口:え?
森田:あっ、スンマセン。僕今は東口でした。
東口:ああ、そう。
やっぱ、お笑いさん目指してるだけあって、面白いですね。
森田:いや…(照れ)
東口:では失礼して、(採寸のマイムを始める)
(森田空間へ向けて)…森田さん。
一応、ウエストが120cmなので、オーダーメイドの生地の方が別注になるんですがよろしいでしょうか?
森田:え?え?ちょっと待って。
当時の俺、ごっつデブなん!?( 素でのツッコミ)
東口:(無視してコント継続)森田さんぐらい体格のいい方ですとねえ、どうしてもねえ。
お高くなっちゃう可能性高いんですよねえ。
森田:待てや、7年前の俺の認識どうなってんねん!
東口:森田さん、失礼ですが身長の方は?あっ、2m12cm
森田:(上をみる)おいおいおい!待てや待てや!
俺マジでどうしたんや!
東口:では、こちらも別注の料金がかかりますけれど、よろしいですよね?
森田:え?ちょっと待ってくださいよ!
金とかそういうことやなくて!
東口:(森田空間と)なになに?相方も似たような体系をしてるので、同じような別注の衣装となると大変かもしれない?
(店員、東口役森田をみる)
ですよねー。
森田:ちょい待って!俺も同じ体系なん!これで!?
いや、俺やないけど!
東口:(東口役森田へ)ちなみに、どうされますかね?
成長した時のために、大きめに作りましょうかね?
森田:いや、これ以上大きくしたらアカン!
東口:(森田空間と森田の顔を見比べる)
そういえば、お二人同士顔そっくりですねえ!
双子さんですかね?
森田:(森田空間と顔を比べだす)
ええ…まあ…
そっくりっちゃ、そっくりですけど。
いや、違う違う!
そういうことやないやん!
東口:双子ではないんですね?
森田:双子でもない!
東口:しかし、お笑いコンビで同じ衣装でやるとしたら、両人メガネかけられているので、こちらの方はメガネ外された方がええと思うんですよねえ。
森田:両方メガネなん!?
東口:ええ、ちょっと双子でもないのにそっくりすぎて、なおかつお揃いのねえ、特徴的なメガネですとねえ。
ジョンレノンタイプの。
森田:ジョンレノンなんすか!
俺も!?
東口:はい。
違いました?
もしかして、タモリタイプのサングラスでしたっけ?
森田:それはさすがにちがう!
それは店員さんがおかしい!
そこはボケや!
メガネからのサングラスはさすがにボケや!
…おい!一回、止めよ!
東口:なんやねん、止めんなや。
森田:おかしいやろ…色々と。
東口:はぁ?
だいたい、お前、当時と同じ体型でおんなじ衣装今も着てるやん!
森田:はあ?
(自分の体をまじまじと確認する、恐怖におののく)
東口:ねえ、お客さん、こんなノッポでおデブちゃんですいませんねえ!
森田:お前はどう見えてんねん…?
東口:そら身長高くてデブですよ。ねえお客さん。
森田: (客に問いかけ)見えます?これが?
東口:あ、そういえば、お客さん。
彼ね、サングラスかけてるでしょ。
これを取るとわかるんですけどね、僕と顔がそっくりなんですわ!
森田: (自分と相手の見た目を確認)
そっくりちゃうやん!
グラサンなんてかけてないやん!
お客さん!どうなんすか!
東口:僕もね、見たとおり、彼とまったく同じ体系のふとっちょで、同じ顔のもんですから、街中でよく間違えられるんですよね。
森田: お前もデブのつもりなん!?
俺がで デブならお前もデブなん?しかも2m級の!?
東口:せやで。
ねえお客さん、変な見た目二人ですいませんねえ!
森田: 待て待て待て。
何かがおかしい!混沌や!
…東口、どうしたんや!?
東口:…俺は店員やで?
森田: は?
東口:俺は仕立て屋の店員や。
東口さんちゃうよ。
森田: は?
じゃあ、俺は誰やねん?
東口:お前は、東口やろ?
森田: じゃあ、森田は?
東口:お客さんの森田さん?
そこにおるやん(客席の方を指す)
森田: さっきからお客さんに話しかけてたのは…
東口:そうやで、俺は、仕立て屋に来てるお客さんの森田さんに話しかけてるんやで。
ねえ、森田さん?(客席に問いかける)
うんうん、似てるって言うてますよ。ああそうですか…
森田: …なんや?俺だけおかしいのか?
俺だけ認識が間違えてんのか?
あそこに森田がおるのか?俺は東口なんか?
東口:うっさいなあ。
…じゃあ、俺がお前の代わりに東口やるから、続きやろうや!
森田: …とったらアカン!
俺から東口をとったらアカンって!
お前店員で、森田あそこにおるんやから
お前が東口をとったら、俺がアカンわ!
東口:しゃーないなあ。
じゃあ、俺が東口やるから、お前は森田やれ!
森田: …そう!それでいいんや!
よかった!よかった!
一件落着や!
ホンマ、危ないとこやったわ!
東口:ちゃんとやれや?
(コントイン)
おい、森田ー。ここが仕立て屋さんや。
ここでお揃いの衣装つくろうか?
森田: そやなあ。ここやな。(嬉しそうに)
東口:ウィン
あっ、どうも。
あの、僕ら、お笑い始めようと思ってて、かっこいいお揃いの衣装を作って欲しいんですよ。
なあ、森田?
森田: せやせや。(噛み締めながら)
東口:オーダーメイド?
そうですねえ。
なあ?森田、ええやろ?
森田: せやせや!
これこれ!
東口:(森田と店員を見比べて)
店員さんと森田って似てるなあ!
森田: え?やめろや。
東口:似てますよねえ!
自分でも入ってきたときから似てるって思ってたって?
ですよねえ!
だって森田と似てるってことは、僕とも似てるって事ですからね!
森田: は?
だから、似てないやん!
百歩譲って、店員さんとは瓜二つとしてもええわ。
でもお前とは明らかに似てないやん!
東口:…ドレッドヘアーの話やで!?
森田: ドレッドヘアーの話なん!?
全員、ドレッドなん!?
東口:そうやで。
ですよねー、店員さん。
全員同じジャマイカの感じですよね!
森田: 止めろ止めろ止めろ!
東口:もう、どうしたいねん?
森田: ちゃうやろ!
店員さんの喋り方がおもろすぎたって話やろ!
ちゃんとやれや!
東口:そうやったか?
(誰もいない方を向いて)店員さんそんな変な喋り方でしたっけ?
森田: おるんかい!
恐怖と笑いは紙一重。
ももええわ。
東口&森田:どうもありがとうございました。